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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852570

作品紹介・あらすじ

小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック

わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。

「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。

読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、

それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。

西崎憲(編集長)

感想・レビュー・書評

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  • 【巻頭エッセイ】
    小川洋子  Mさんの隠れた特技

    【特集〈Retold漱石・鏡花・白秋〉】
    倉田タカシ あかるかれエレクトロ
    最果タヒ 漱石さん
    高原英理  ほぼすべての人の人生に題名をつけるとするなら ★

    【小説】
    相川英輔 エスケイプ ▲
    今村夏子 白いセーター ●
    西崎憲 一生に二度 ★
    ノリ・ケンゾウ 虫歯になった女 ▲
    星野智幸 乗り換え
    山尾悠子  親水性について ★

    【短歌】
    井上法子 竹中優子 永井祐 花山周子

    【エッセイ】
    杉本一文
    藤原義也  ●

    【翻訳】
    セサル・アイラ 柳原孝敦訳  ピカソ ★
    黄崇凱 天野健太郎訳 カピバラを盗む

  • ずっと気になっていた文学ムック。福岡ポエイチの、書肆侃侃房さんのスペースで、まずは大好きな小川洋子さんが載ってるこれから…と思い選びました。始めの小川洋子さん、エッセイとなっていますがラストになるにつれ様子か変わるのが面白かったです。高原英理さん、山尾悠子さんの作品もとても好きです。「カピバラを盗む」も面白かったです。結構、政治的な世界を描かれてるのだなと思いました。1、2と、来月出る4も読むのが楽しみです。そしてすみません、スペースでも推された今村夏子さん、どうやら苦手なようです。暗さしか感じられないのが、読んでいて心地よくないです。。

  • 一気に読んでしまった。。。アンソロジー(私にとってこれは雑誌ではなくアンソロジー扱いです)はコンセプトアルバムだと思っているので、最初から最後まで順番に読むことにしています。
    冒頭の小川洋子からして、エッセイというより、ぎゅっと絞った慎ましくも濃いフシギ話。どれもハズレはないんだけど、今回の発見は相川英輔とノリ・ケンゾウでした。短歌もいいなと思うものが多かった。

    いやあ面白かった、と閉じる幸福な午後。

  • 今村夏子はしばらく注目しておこう。

  • 今村夏子「白いセーター」が目当てで読み始めましたが、小川洋子、西崎憲、星野智幸、山尾悠子、セサル・アイラ、黄崇凱など楽しく読めました。

  • 「駅のように見えるけれど、鬼なのですよ。」
    倉田タカシさんのあかるかれエレクトロがずっとこだましている。
    セサル・アイラもよかった。おっという導入から最後のまとめかたの、「ちゃんちゃん」感が、好きだった。カピバラの話も、切り込んでいた。永井祐さんのぽつりと俳句もよかった。
    たべるのがおそい。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川洋子の作品

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