あなたとわたしのドキュメンタリー 死ぬな、終わらせるな、死ぬな

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 41
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863852778

感想・レビュー・書評

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  • まるでこれは、戦いの記録

    人生に絶望したひとが
    言葉を頼りに光を探す物語

    これは、私の青春だ
    全力で戦った傷だらけの戦歴を、これは私の人生だと指をさす

    声を出せば「届いてるか」て耳に手を当てるように耳を澄ませて
    詠い始めたら「最後まで聞いてくれ」て叫びたくなるし
    「あなたに話しかけてるんだよ」て聞いている人に指をさしたくなる

    あなたがいままで苦し紛れについたすべての嘘よ、現実になれ

    なんて素敵で 溢れるほどの愛に満ちた けれども孤高な言葉だろう

    自分のことを信じることから始まる
    これはうた

    自分の言葉と世界を そして自分の人生を
    全身全霊で信じたいから

    言葉に賭ける重さと軽さが揺れる中で
    復讐が約束に代わる

    みんなそれぞれ違ったことで生きづらさを語っていて
    でもその言葉は同じくらいの重さを持っていて
    みんなそうだよとかではなくて

    苦しいよね
    あなたも
    わたしも
    きっと
    みんな
    …ていうふうに 寄り添えたらいいな と思う

  • 「こわれものの祭典」をはじめとして、一部で高い評価を得ているパフォーマー(?)による「エッセイ+詩集」のような本。

    1983年生まれということは、おそらく同学年で、なんというか、わかる、わかるという胸が詰まるような共感がありました。世の中とか世間とかいうものはどうにも手の出しようがないほどに酷い状態にあって、そんなハードモードがもはや僕たち世代のデフォルト。

    彼女の生き方は切羽詰まってて、痛々しいといって片づける人もいるのかもしれません。まるで自信はないけど、自信などないままに、とにかく飛び込んでいく。

    でも飛び込んでもがいてるうちに泳げるようになることもあるし、こっちだって溺れかけだし、他人に手を差し伸べる余裕なんてないけど、でもそれでも痛みに共感できることの美しさだけは失わずにいたい。

    あんまり脈絡ないですがそんなことを思います。

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著者プロフィール

朗読詩人。
機能不全家庭で育ち、不登校・リストカット・社会不安障害を経験。赤い紙に書いた「生きづらさ」と「社会問題」をテーマにした詩や短歌を読み捨てていくスタイルのライブは、ポエトリーリーディングならぬスクリーミングと呼ばれることもある。フジテレビ「スーパーニュース」、NHK「福祉ネットワーク」や「朝日新聞」「東京新聞」をはじめ全国の新聞で紹介され、東京・新潟・大阪を拠点に各地で興行。県主催のシンポジウム、地下ライブハウス、サブカルチャー系トークイベントなど多ジャンルに出演。EX大衆web・TABLO・Rooftopにてコラム連載中。好きな詩人はつんく♂。好きな文学は風俗サイト写メ日記。趣味はアイドルとプロレス。著書に『あなたとわたしのドキュメンタリー(書肆侃侃房)』がある。

「2019年 『伝説にならないで ハロー言葉、あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたしたちの目に見えている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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