雲を離れた月

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 23
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863853201

感想・レビュー・書評

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  • 簡潔にいうと、とても好みの作品。

    主人公の戸惑いや段々と影を濃くしていく現実。月のない夜と青春の匂い。
    人が変わるさま、それでも変わらない根本的な精神、静かな恐怖感、主人公を通して見た時の相手に対する評価。
    何処か夢めいて、現実めいて、を繰り返し、夢みたいな話だけれど、現実だと何処か受け入れられて、そして、また夢だと思う。けどやっぱり、現実。
    影がゆらゆらと揺れているような内容で、常にそれは付き纏うが、何だかとても美しい。
    心理変化や状況は恐ろしく、読んでいるこちらまで怖くなるのに、何かがたしかに美しく、それが何度も交錯する。ページを次から次へ捲ってしまった。

  • 中学時代のちょっとした遊びの呪いか「20歳までに3人死ぬ」という言葉にとらわれ、消息不明となっていた酒見君を探し出した源の前に現れたのは…「雲を離れた月」。
    大学時代の友人、榊君と久しぶりに再会した光安は、思い出話をするうちに彼のお面に手をかけたあの夜のことを振り返る「ある夜の重力」。
    50万円と引き換えに誕生日を手放してしまった渕上がたどり着いた先には…「7月2日、夜の島で」。
    「たべるのがおそい」掲載の「エスケイプ」の4編を収録。
    (アマゾンより引用)

    何か可もなく不可もなく…?

  • 落ちたり上ったりする内容、感情がこちらにまで伝わってくる描写、特に心理変化、変貌、が自然で目を見張りました。主人公の戸惑いや段々と影を濃くしていく現実。
    人が変わる様、それでも変わらない根本的な精神、静かな恐怖感。日常と非日常が乖離せずに入り混じる世界を堪能。

  • なかなか物語に引き込ませる力がある。上手にまとめるところに力を認めると共に,まとめないままにするこれからに期待。

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