たやすみなさい (現代歌人シリーズ27)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 711
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863853805

作品紹介・あらすじ

第一歌集『サイレンと犀』につづく
5年ぶりの第二歌集、ついに刊行!


「自分が見落としていた記憶を
連れて来てくれる
とてもやさしく

体験を(こんなに簡単に)
捏造してくれる
とてもあたたかく

大嗣くん

あの時間を 丸ごと
カプセルに閉じ込めたような言葉達は

それぞれの経験が誰のものにもなり得る
そんな可能性(未来)を
示唆しているかも知れないよ」
国府達矢​(ミュージシャン)



「21世紀前半のなにげない日常に潜む、
こわれやすい奇跡を、琥珀の中に永遠に
閉じ込めてしまうような作品の数々。
ポップスのように、映画のように。
短歌って今もこんなに
アクチュアルなものだったのか。」
七尾旅人(シンガーソングライター)


【著者選】
写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい  
返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気だして
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな  
ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら 
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ

感想・レビュー・書評

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  • ミスドの回し者か?と思うくらいにミスドが出てきてまんまと読んでる途中でドーナッツを買いに行った。

  • モデルナ2回目副反応中に読んで、癒やされた。日常の身近な出来事を、これほどまでに上手に切り取って額装して芸術化出来るんだなぁ。その世界観に共感。短歌ってすごい。

  • お借りした本、すてき。
    好きなのは、
    本屋さん
    おじぎ草
    文庫本
    初夢 など。
    ちょっと関西弁。やさしい。
    歌付いている、詠みたい。

  • 手元に置いておきたくて結局買っちゃった 大好きな歌集

  • 身近なものが題材となっている歌が多くて
    何の蟠りも無く心にスッと入ってきた。

    一見シンプルな構図から
    じわじわ世界が広がっていく感じが癒された。

    著者の“特定の企業”推しも面白かった。

    「何も死ぬことは無かったのに、という励ましが死語ぞくぞく届く」は、2020年の一連の出来事を経て読むとやるせない気持ちでいっぱい。

    遊び心あふれていて
    日本語のやわらかさを再確認した一冊。

  • 著者の関わった本のなかではいちばん好きかもしれない。嫌いなものよりも好きなものを書いた短歌が多いからか、全体的にかわいくてポップだなあという印象。

    貼っているカイロのほうが体温で自分がどこかわかりにくいな

    どんな広告コピーにも動かない心で書いた詩をメルカリへ

    あたりがおもしろかった。毒のないものが多いせいか、たまに毒があるものが紛れているとちょっとくすっとしてしまう。

  • 犬を飼っている歌人っていいなと思った。
    四季を全て歌っているが、とくに春と初夏の歌が上手い印象を受けた。ピンクと水色と夕方の黄色のイメージ。
    今まで木下龍也さんとセットで岡野さんを捉えていた。個人的に木下さんの短歌にいけ好かなさを感じていたので岡野さんも同類として距離を置いていた。しかし、思いのほか自分に合っていた。
    情景を想像してぷぷぷっと笑ってしまうような、後に残る短歌が好きだ。喜怒哀楽の間にある感情が歌われていると、短歌初心者の私は短歌の意義を強く感じる。

  • ちょいちょい泣きそうになる短歌が詰まってる。
    pigに貸したまんまだなぁ、そういえば。
    pig、元気にしてるかしら。

  • 自由律短歌って本当に自由なんですね。自分の心象風景を思うがままに短文に書き綴る。
    読んでいて自分でも書きたいなとワクワクしました。
    装丁も可愛らしく美しく、寝るときに少しづつ読むのにとてもよかった。

    気に入った短歌

    気づいたら無印にいてうっかりと聴き入っているケルト音楽

    駅前に本屋があるということの概念をわれわれは愛そう

    抱きしめるのにちょうどいい電柱がこんなにあって誰も抱かない

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著者プロフィール

岡野大嗣(おかの・だいじ)/1980年大阪府生まれ。第1歌集『サイレンと犀』、第2歌集『たやすみなさい』(ともに書肆侃侃房)を刊行。木下龍也との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎、木下龍也との共著連詩集『今日は誰にも愛されたかった』(ともにナナロク社)を刊行。

「2021年 『音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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