愛しの灯台100 (KanKanTrip Japan 9)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 62
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863854376

作品紹介・あらすじ

日本中の端っこで今夜もきらきら光を放つ。
会いに行こう。優しい海の守護神に。
流れ星が飛んできた尻屋埼灯台、150年間変わらぬ姿で海を見つめる神子元島灯台など、あなたもきっと会いに行きたくなる日本全国の灯台たち。灯台マニアが解説する、灯台の楽しみ方読本。

感想・レビュー・書評

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  • 日本各地の灯台を100基厳選した灯台ガイド。
    北から南まで各ブロックごとに分けて紹介されている。
    筆者の不動まゆうさんは灯台のフリーペーパーの編集長。
    灯台愛に溢れた文章に幸せな気持ちになる。
    不動さんは灯台に「会いにいく」と書く。
    日本の端々で明治時代から頑張ってきた灯台。
    その姿は似ているようでぜんぜん違う。
    こんなに個性があるんだと驚いた。
    これだからマニアのおはなしは面白い。
    海と丘と空と灯台の組み合わせの写真もなんともフォトジェニック。






  • 日本各地の灯台の写真は見ほれるほど素晴らしいけど、添えられたエッセイも灯台への愛が溢れていて感心する。灯台についての知識も増加して、じかに見てみたい気持ちにさせる。船を海難事故からどれだけ救ったことか、しかもスタイリッシュで美しい。1890年、遭難したオスマン帝国の船エルチュール号の船員たちは、崖をよじ登って樫野埼灯台(和歌山県串間市)の灯台守に助けを求めた。村民たちは総出で救助活動がなされた。これは有名な話だが、この灯台に限らずそれぞれの灯台に歴史が刻まれているのだ。山口県下関市の角島灯台が素晴らしく美しい。

  • 灯台はたいてい端っこにあるので、なかなか行く機会がありません。何かのついでに訪れることも難しい。著者の灯台愛が溢れたこの本を携えて、時間ができたら(つまりリタイアしたら)あちこち行ってみたいです。

  • 不動まゆう著 『愛しの灯台100』 |【西日本新聞ニュース】(有料記事)
    https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/706634/

  • ブクログの、ひと様の本棚で知った本。

    グー◯ルマップを見ながら読んだのだが、いや〜、非常〜に面白かった!!

    今までにわざわざ灯台を目指して出かけたことはないけれど、たまたま観光ですぐ近くまで行ったなぁと思い浮かべることのできる灯台が私には数個ある。
    そのうち本書に載っているものが若干、載っていないものが若干、といったところだろうか。

    「灯台」は今まで関わらなかった世界ではあるが、そもそもこういう「何か」にハマったら大変な己の性格を自覚しているため、敢えて自制して深くハマらないようにしているものが他に多々有る私には、「灯台」にハマる人達の存在や世界感は即、受け入れることができた。
    (神社仏閣の御朱印帳はブームになる前から知っていたが御朱印帳には敢えて手を出していない。ご当地マンホールも好きで写真に撮るけれどマンホールカードは簡単に貰えた2ヶ所でしか貰っていない。万城目学氏の著書を読んでから近代建築にハマっているがハマり過ぎないようにする、などなど)

    本書の著者の書き方が、押し付けがましくもなく、自慢気でもなく、すごく好感が持てる。
    コラムも全部良かった。
    コラムはもちろんのこと本文にも沢山「へ〜、へ〜!!」と唸ってしまうようなことがいっぱいあって楽しかった。

    立地条件を考えれば至極当たり前のことだが、灯台からの、または灯台周辺の写真がどれも美しい海ばかりで本当に素敵。

    「灯台」についてこんなに「知る」ことをしたのは私は初めてだけれど、それでも、本書で著者が「『灯台の襟元』と書いて、私がどこの部分を指しているか理解してもらえるだろうか。」と書いている部分には「うん、うん、わかるよ!ここでしょ?」と思ったり、読み終わった時には自分の好みの灯台の系統が定まったりした。
    (そもそも近代建築好きなのだから、明治に造られた灯台の中には当然好みのフォルムのものが登場してくる)

    「灯台」は、私は敢えてハマらないようにする対象物であるが、本当にこれから灯台にハマってしまいそうな人には、住所やアクセスの細かい部分や駐車場の状況やお店のことなど、役に立つ情報も満載だ。(今後、もちろん状況は変わる点が多いだろうが…)

  • 灯台求めて津々浦々を旅する著者の灯台案内。
    写真&データ&灯台マメ知識&想い出。

    ・灯台を訪れるには、トレッキングの服装で。人里離れた場所に立つ灯台もある。
    ・灯台が立つ場所はロケーションがいい!灯台が景色の中にあるとなお良し。
    ・灯台を管理しているのは海上保安庁。
    ・灯台にはノスタルジーな気持ちを呼び起こされるが、近代的な灯台は外圧で建設された。歴史…
    ・灯台守!子どものころ、児童書なんかで憧れていた。苛酷なお仕事だったようだ。
    ・レンズ、いいな。LEDは風情が無いらしい。ご時世的に悩むが、こういった文化遺産には往年の灯りを使っていいんじゃないか。私たちが、普段の生活でがんばろうぜ!
    ・スッとたっているのが灯台のイメージだったが(当方、山の麓民)、いろんな形の灯台があるんだなあと。
    ・赤いランプ、緑のランプ。…キツネとタヌキじゃんか。
    ・灯台、登りたい。キッスの写真は撮れないが(著者は万難を排して撮っておった。かっこいい)、なんか面白写真撮りたい。
    ・お抱え外国人。R. H. ブラントン。日本はスコットランド系の灯台。地震対策とかしてくださっていた。
    他、F . L. ヴェルニーやL . F. フロラン、J. マクリッチ。
    明治初期より。
    ・灯台カード(アプリ。スタンプラリーぽい?)、重要文化財、恋する灯台、明治期A~D。
    ・灯質(光り方の周期)の決まり
    ・風景印、マンホール
    ・海獺(ラッコ)と書いてアシカと読む灯台。漢字の読みの変遷。
    ・サキが、崎ではなく埼。海岸はこちらなのかな?

    気になる灯台
    ・恵山岬灯台。
     ザ・灯台な外観。見晴らしの良さ
    ・ノッカマップ埼灯台
     著者最推し灯台。細マッチョ。
    ・鴛泊灯台
     佇まいがかわいらしい。
    ・日和山灯台
     著者はヤッターワンに見えるようだが、私にはウォーリーに見える。
    ・尻屋埼灯台
     流れ星が落ちてきた灯台。ハウル!
    ・角田岬灯台
     灯台から流し素麺。なにそれ楽しそう~
    ・塩屋埼灯台
     震災を乗り越え復興してきた灯台。
    ・観音埼灯台
     初の西洋式灯台。Ⅰ代目の煉瓦片が岩場に。
    ・剱埼灯台
     レンズファンに人気。
    ・諸磯埼灯台
     シルエットが美しい。
    ・伊良湖岬灯台
     柳田國男が浜の椰子の実の土産話を島崎藤村に。「椰子の実」の詩。
    ・六剛埼灯台
     レンガのこじんまりとした佇まい。
    ・旧堺燈台
     木造!
    ・出雲日御碕灯台
     大灯台!すっくと力強い。歴史。
    ・大瀬埼灯台
     断崖の灯台。
    ・湯島灯台
     ネコ。
    ・水ノ子島灯台
     無人島に立っている孤独な灯台。
    ・屋久島灯台。
     教会みたい。
    ・残波岬灯台
     ザ・灯台!シンプルで美しい。
    ・平久保埼灯台
     石垣島。エメラルドの海にはえる。



    ※P128 
    「ダンダラボッチいう一眼の大男」
    →「ダンダラボッチという一眼の大男」
    次の刷りか版で直るかな?
     

  • 全国の灯台をガイド。
    灯台って、それを目的として旅行することはないけれど、近くにあったら行ってしまう。上に登れたりしたら、テンション上がるなぁ。

  • 3月3日新着図書:灯台専門フリーペーパー「灯台どうだい?」編集長の著者が、日本全国にある灯台をセレクトした1冊。千葉県は海に囲まれており、多くの灯台がありますが、その中で「犬吠埼灯台」「野島崎灯台」「第2海堡灯台」など計6つが紹介されています。
    タイトル:愛しの灯台100
    請求記号:ブラウジングコーナー
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28178598

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著者プロフィール

灯台専門フリーペーパー「灯台どうだい?」編集長。灯台ファンを増やすため、世界各地の灯台を取材し自費で発行している。灯台愛が溢れる誌面はテレビ番組でも紹介され、ラジオ出演、新聞、雑誌への掲載も多い。灯台愛好会「ライトハウスラバーズ」に所属し、毎年「灯台フォーラム」を企画・運営する。「灯台」や「フレネルレンズ」の文化的価値を訴え、「100年後の海にも美しい灯台とレンズを残す」ことを目標に活動の幅を広げ続けている。著書に『灯台はそそる』(光文社)、『灯台に恋したらどうだい?』(洋泉社)

「2021年 『愛しの灯台100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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