談志の落語 一 (静山社文庫) (静山社文庫 C た 1-1)

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  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863890060

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  • 「落語とは人間の業の肯定である」ーー不世出の天才落語家にして立川流家元、五代目立川談志。

    家元自ら筆を執った「書いた落語」。
    一つ一つの話ごとに解説が付いた豪華版。

    目の前で、その息遣いが、色気が、熱がぐいぐい伝わってくる。
    ここは寄席でも独演会でもない。
    でも、確かに目の前に談志はいるのだ。

    真面目一筋の職人・久蔵が、恋の病に落ちる。相手は、吉原随一の花魁・高尾。
    身分立場、環境と時間を超えた究極のラブストーリー。「紺屋高尾」

    与太郎に飛び込んでくる婿入り話。容姿端麗の美女にはとんでもない秘密があった。それを分かって婿入りする与太郎の了見。「ろくろっ首」

    堅物の若旦那が、近所の源兵衛と太助に上手いこと口車に乗せられて、二十歳にして初めて吉原の大門をくぐる。クソ真面目な若旦那の道中がたまらない。「明烏」

    「伝統を現代に」蘇らせる、それはまさに「イリュージョン」なのだ。

    談志の落語は、現代日本の重要無形文化財だ。

著者プロフィール

落語家、落語立川流創設者。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て、18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し、「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。2011年11月逝去(享年75)。

著書には『現代落語論』(三一新書)、『談志百選』『談志人生全集』全3巻、『立川談志遺言大全集』全14巻(以上、講談社)、『談志絶倒 昭和落語家伝』(大和書房)、『談志 最後の落語論』『談志 最後の根多帳』『立川談志自伝 狂気ありて』(以上、ちくま文庫)、『談志が遺した落語論』『江戸の風』(以上、dZERO)などがある。

「2021年 『談志の日記1953 17歳の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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