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- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863890060
感想・レビュー・書評
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「落語とは人間の業の肯定である」ーー不世出の天才落語家にして立川流家元、五代目立川談志。
家元自ら筆を執った「書いた落語」。
一つ一つの話ごとに解説が付いた豪華版。
目の前で、その息遣いが、色気が、熱がぐいぐい伝わってくる。
ここは寄席でも独演会でもない。
でも、確かに目の前に談志はいるのだ。
真面目一筋の職人・久蔵が、恋の病に落ちる。相手は、吉原随一の花魁・高尾。
身分立場、環境と時間を超えた究極のラブストーリー。「紺屋高尾」
与太郎に飛び込んでくる婿入り話。容姿端麗の美女にはとんでもない秘密があった。それを分かって婿入りする与太郎の了見。「ろくろっ首」
堅物の若旦那が、近所の源兵衛と太助に上手いこと口車に乗せられて、二十歳にして初めて吉原の大門をくぐる。クソ真面目な若旦那の道中がたまらない。「明烏」
「伝統を現代に」蘇らせる、それはまさに「イリュージョン」なのだ。
談志の落語は、現代日本の重要無形文化財だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示