強欲起業家 (静山社文庫)

著者 :
  • 静山社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863890633

感想・レビュー・書評

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  •  一時、世間をにぎわした勝ち組新興企業群がなぜ、ことごとく没落していったのか、その理由について詳細の説明はない。企業家のプロフィールが主な内容である。IT企業であることのメリットを利用した株価つり上げや、規制緩和をチャンスと捉えることで飛躍的な成功を手にする企業など、マネーゲームのたどり着いた先には何があるのだろう。

  • あの噂の人たちが、どんな利害関係を持ち、財務的に何があったかを解説。著者は登場人物のことをバッシング気味に書いているが、本当の所彼らのほとんどのこと、好きなんじゃないかしら。

  • ハイテクバブルと共に起こった起業ブーム。そこかで巨万の富を手中にしながらも没落していった経営者たち。彼らの共通項は「強欲」
    ホリエモンから三木谷まで書いてあるが、巨額すぎて実感は全くわかない。
    読み物として面白かった。

  • 内容の不正確性はご愛嬌だとして、自分が第7章以外すべてに何らかの形で関わっていた(いる)のにはびびった。

  • 「狂気でなければ起業して成功することはできない」って言った人がいた。突き抜ける程に現状を打破したい気持ちが「狂気」なのかな。そのモチベーションが何処から出てきて、どうして続くのか。つくづく面白いと思う。お金?女性?地位?名誉?正義?これらがごっちゃまぜなのかな。ちょっと著者の偏見で書かれてしまっている起業家もいるけど、総じて面白い内容だった。一気読み。

  • 平成の金融ビッグ・バン以来、規制緩和が一気に進み、それを最大のビジネスチャンスとして、一夜にして巨万の富を手にした若手経営者たち。彼らはマスコミを巧みに利用し、株価を吊り上げ、次々とM&Aを繰り返しながらモンスター化していった。しかし、栄光はそう長くは続かず、彼らは規制緩和の徒花となっていく―。世間を騒がせた九人の「強欲起業家」たちの栄光と転落、仁義なきマネーゲームの真相に迫る。

  • こ著者の作品は読みやすく、面白い。

  • 3番乗り。有隣堂書店たまプラーザテラス店にて購入。未読。大好きな有森隆先生の新刊を書店店頭で見かけて購入。静山社文庫とやらで書き下ろし。さすが。面白い話というのはこういう本の内容のことをいうのよ。たぶん講談社+α文庫やだいわ文庫などで既に触れられた事件だとは思うものの、最新の経済事情を反映した考察が期待される。(2010/9/14)
    読了。今までのおさらいの部分もあったけど、「人」という視点から、かつその人以外の関連エピソードも交えて書かれたこともあって、資料価値としても高いものに仕上がっていると思う。5%くらいは先生の筆が滑っているところもあったけど、ほんと、完成度が高く、有森隆先生の著作は本当に面白い。興味深い。多くの人が読むべき本であると思う。先生の著作、もっとたくさん読みたい。ノンフィクションなのに、色あせないこの魅力は、すごい。(2010/9/22)

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著者プロフィール

経済ジャーナリスト。1969年早稲田大学文学部卒業。日本経済新聞で経済記者を30年間務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的取材・執筆活動を続けている。著書には『日銀エリートの「挫折と転落」--木村剛の「天、我に味方せず」』(講談社)、『世襲企業の興亡』『海外大型M&A 大失敗の内幕』『社長解任 権力闘争の内幕』『社長引責 破綻からV字回復の内幕』『住友銀行暗黒史』『巨大倒産』『社長争奪』(以上、さくら舎)、『実録アングラマネー』(講談社+α新書)、『日本企業モラルハザード史』(文春新書)、『強欲起業家』(静山社文庫)、『異端社長の流儀』(だいわ文庫)などがある。

「2019年 『日産 独裁経営と権力抗争の末路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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