エルデスト 宿命の赤き翼 下巻 (ドラゴンライダーBOOK2)

  • 静山社
3.82
  • (3)
  • (8)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863891463

作品紹介・あらすじ

"嘆きの賢者"オロミスと黄金の竜グレイダーは数百年ものあいだ傷ついた身をかくし、ドラゴンとライダーの復活を待ちわびていた。魔法をわがものとし、ひとつになるために、彼らのもとで、エラゴンとサフィラの修行はつづく。故郷では、カトリーナを拉致されたローランと自由を求める村人たちが、ヴァーデン軍との合流をめざしスパイン山脈に入った…本格ドラゴンファンタジー、4部作第2弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『エラゴン 遺志を継ぐ者』の続編であり、ドラゴンライダーの伝説を描いた壮大なファンタジー小説。

    エラゴンとサフィラは、エルフの国で<嘆きの賢者>オロミスと彼のドラゴンからドラゴンライダーとしての修行を受け、強大な敵であるガルバトリックスとその黒いドラゴンに対抗する力をつけていきます。一方、ヴァーデン軍は、帝国に対抗するためにドワーフや村人たちと手を組み、戦争の準備を進める。エラゴンとサフィラは、修行を終えてヴァーデン軍に合流し、帝国軍との決戦に臨むが、そこで彼らを待ち受けるものとは……。

    本書の主要なテーマは、「成長」と「運命」です。エラゴンとサフィラは、修行を通して自分たちの力や限界を知り、成長していきます。しかし、同時に、二人はそれぞれ自分たちの運命に翻弄されることもあり、終盤ではエラゴンとサフィラの運命が大きく変わる衝撃的な展開が待ち構えています。

    私が思う本作の最大の魅力は、詳細に描写された異世界とその中のキャラクターたちの心情です。エラゴンの成長物語を通して、社会人としての日々を戦っている読者にも共感を与えるポイントが多々あります。

    本書の中で、私にとって特に印象に残った場面は、エラゴンがエルフの里で<嘆きの賢者>オロミスから受けた試練です。エラゴンは、自分の過去や未来、恐怖や痛み、喜びや悲しみなどを見せられますが、それに耐えて自分の意志を貫きます。この場面では、エラゴンの心の強さや自分に打ち勝っていく様が手に取るように描かれていました。彼らが直面する困難や試練を通して、私はその強い絆や決意をずっしり感じました。

    この本は、ファンタジー小説が好きな人やドラゴンが好きな人におススメです。登場人物や世界観が豊かに描かれており、読者を魅了します。また、戦闘シーンや魔法シーンも迫力があり、スリルや感動を味わえます。この本は、ドラゴンライダー シリーズの第二巻の下巻ですが、私は次の巻がさらに待ち遠しくなってしまいました。

  • ドラゴンとライダーの復活は、邪悪な王ガルバトリックスの知るところとなった。導き手のブロムを失ったエラゴンとサフィラは、洞窟都市での戦いに勝利した後ヴァーデン軍と分かれ、修行を完成させるためエルフの国へ赴く。“嘆きの賢者”オロミスと黄金の竜グレイダーは数百年ものあいだ傷ついた身をかくし、ドラゴンとライダーの復活を待ちわびていた。魔法をわがものとし一つになるために、彼らのもとでエラゴンとサフィラの修行は続く。一方、従兄のローランが暮らす故郷パランカー谷にも、帝国の魔の手がしのびよっていた。カトリーナを拉致されたローランと自由を求める村人たちは、ヴァーデン軍との合流をめざしスパイン山脈に入るのだった・・・。

    別れたきり、違う道を歩み続けてきたエラゴンとローランのそれぞれの闘いが交互に描かれます。やっぱり再会するだろうなと思っていたけど、ようやく合流できました。ガルバトリックス本人はいまだ姿を見せないままですが、かなり手強いなー。エラゴンの父がモーザンってことは薄々勘付いていたのですが、マータグが寝返る(状況は可哀想だし同情はするけど)のは意外だった。最後の最後で彼はきっとエラゴンのために戻ってくると信じてるんですけど、どうでしょうね。オロミスとの修行の描写はちょっと長すぎる気がしないでもない。旅程をかなり丁寧に書いてる印象。

  • ローランだとばかり思っていたので、予想しとったよりは悪い状況にはならんかったかな。

  • 上巻で進み出したエラゴンと兄のローランの話が、徐々に近づいて行くエルデスト下巻。
    大きな戦争、魔法やドラゴンの戦いが細かく描かれ想像力を掻き立てられました。早く続きが読みたくなります!

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1983年 南カリフォルニアに生まれる。2002年『エラゴン』、2005年に続編の『エルデスト』を出版。19歳の若さで、ベストセラー作家としてニューヨクタイムズで紹介され、『エラゴン』は映画化、ゲーム化もされた。

「2022年 『星命体 下 星の海に眠る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クリストファー・パオリーニの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジョナサン・スト...
村上 春樹
ラルフ イーザウ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×