紫式部の娘。賢子がまいる!

著者 :
  • 静山社
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本棚登録 : 92
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863893481

作品紹介・あらすじ

かの有名な『源氏物語』の作者・紫式部の娘、賢子。宮中のいじめに悩まされた母とは正反対の、負けず嫌いで勝気な性格。宮仕えするにあたっては、中流階級の娘ながら、素敵な殿方との大恋愛に野望を抱く、生意気盛りの14歳。狙うは今光君と呼ばれる超モテ男の頼宗さま。同い年で先に宮仕えしている和泉式部の娘・小式部をライバル視するが、容姿もモテ度も完全に負けているので、余計にイライラをつのらせる。そんなある日、宮中で物の怪騒ぎが起こる。しかも占いによれば、それを招き入れたのは、賢子の友人、小馬であると言うのだ。小馬の汚名をすすぐため賢子は事件解決に乗り出すが・・・・・・。

感想・レビュー・書評

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  • 紫式部の娘が主人公の物語なのだが、予想以上に主人公が鼻持ちならない性格で、前半はとにかく苦痛で苦痛で……途中で読むのをやめようと何度思ったことか。対象年齢はYAの範囲だろうが、「これ、読者は共感できるのか?」と疑問に感じるくらい、主人公がひどかった(苦笑)。まあ、最後には少し成長するのだが。時代的には好みなので、この作者が大人向けに書いたものもとりあえず読んでみるか……。

  • 夏ごろある歴史雑誌の夏休みの少年少女にお勧めの歴史物作品というコーナーで紹介されていた作品で興味を持ちやっといま読んでます。
    学生時代は日文学科で平安文学にも接していたのでなかなかたのしく読ませていただいております。個人的な所感ですが、コミカライズされましたらいっそうたくさんのかたたちにさらにたのしんでいただけるのではないかと(笑)
    源氏物語への取っ掛かりも中学生のときクラス文庫に担任の先生(国語教師)が揃えておいてくれた「あさきゆめみし」でしたので。

  • こんな時代物が好きな頃もあったと懐かしい感じで読んでいたのだけど、話がなかなか進まなくて入り込めなくて残念だった。もしかして、YA作品ははじめてなのかな。

  • 一応史実に基づいてるよみがチラホラ
    まあ結婚への理想が現代女史だな賢子さん…

  • とても軽い読み物。紫式部と娘賢子。前半は賢子の宮中でのお話。後半は母と子の関係が垣間見ることができ、漫画を読んでいるような感覚であっと言う間に読み終わりました。

  • 初読みの作家さん、しかもわたしには珍しく単行本。最初は、登場人物多いし、関係性が複雑だし、中納言とか位も難しいし、なにより主人公の賢子が生意気でまったく感情移入できなかったけど、半分くらいから一気読み。物の怪騒動やら恋の行方やら1000年前当時の慣習やらはまぁまぁおもしろかったです☆歴史の勉強になるかな⁇とも思ったけどそうでもないf^_^;途中に挟まるイラストは可愛い

  • 氷室冴子の少女小説を思い出す。
    オヤジ達が幅を効かせる現実世界に近づきつつ、いつの時代も少女達にはこういう物語が必要なのかもな。なになに、摂関家の卑劣さに比べれば、御所の悪霊騒動なんて可愛いモンで。

  • 源氏物語や、この時代って難しい言葉が多くてとっつきにくいけど、キャラクターがそれぞれわかりやすいので読みやすかった!おとなしい母の紫式部に対してやんちゃな賢子のバランスが良かったなあ。なんとなく賢子には好感が持てます。昔も今も女性だらけの職場では変わらないんだな〜って思いました。

  • ちょっと期待し過ぎていたかな。
    がつがつした主人公を好きになれずに終わってしまった。

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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