キズナキス

著者 :
  • 静山社
2.33
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本棚登録 : 51
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863893986

作品紹介・あらすじ

中学2年の夏。主人公の日々希は吹奏楽部員。想像力が豊かで頭の中ではいろいろな景色を思い描いているが、ひとの輪からはみださないように、ひとから嫌われないように、いつも本心や空想を表に出さずにいる。
日々希たちの暮らす錆猫区では、情報通信技術や人工知能を応用して、人と人との絆を深めようという試みがはじまっていた。その一環として、生徒一人一人に、言葉に出さないひとの思いや頭に思い描いたことを読み取ることができる、マインドスコープという装置が配られる。お互いの気持ちがわからずにすれ違ったり、疑心暗鬼になったりするよりは、本音を読み合えたほうが絆は深まると言うのだ。
一方、転校初日から不登校を続けていた美少女・天狼朱華が突如登校するようになったが、彼女は一般人では手に入らない「マインドプロテクター」で心を読み取られないよう、ガードしていた。一日中パソコン室にこもる朱華。ある偶然から日々希が朱華のモニターを除くと、そこにはクラスメイトたちが測定したマインドスコープの膨大な記録が――。本心を隠すこと、伝えること、つながること、孤独であること。少女たちが抱える痛々しい思いは、やがて恐ろしい結末へと向かっていく。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/7/2

    913.6||ナシ (3階日本の小説類)

    中2の主人公たちの暮らす街では、生徒一人一人に、言葉に出さないひとの思いや頭に思い描いたことを、読み取ることができる装置が配られた。本音を読み合えたほうが絆は深まると言うのだ。
    しかし、子どもたちは自分の本心を読み取られないように心を構え、やがて恐ろしい結末へと向かっていく。
    本当の自分はどこに行ってしまったんだろう。 これでいいのか???

  • 浮かぶ映像が綺麗な物語だなというのが全体の感想。
    少女たちが戸惑いながらも気持ちを読み取るという新しいガジェットのある世界で日々の生活を送っている。
    梨屋さんの文章は「キューピッドのような」というような表現や色や満月など、空間の映像を繊細に感じることができ、花火、音楽、絵画などと共に心の中が繊細に描かれていて、独特の世界の中をすーっと旅をした感じがした。
    綺麗なアニメを見ているような感じ?

    結末は悲劇に向かうが、スーッと通り抜けた感じで読み終えられて正直ホッとした。
    実は少し狂気やサスペンス的な方向へ向かって行くシーンでは、ここまでは必要なかったのでは?とかんじた。
    その点で中学生にこの物語を進めるかどうかに最後にクエスチョンが付いてしまった。
    ちょっと怖いという感じがした。
    高校生とか大学生向ならおススメと感じた。

  • Arie Nashiyaさん(@nashiya.arie) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/nashiya.arie/

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    友達の本心を知りたい、知られたくない、つながりたい、1人でいたい――少女たちが抱える孤独を描き上げた、待望の書き下ろし長編。

    もしも、他人の心が覗けたら、不安はなくなるだろうか。もしも、心を完全に閉ざすことができたら、他人に傷つけられることもなくなるだろうか。もしも、称賛に値する才能があれば、孤独なんて感じなくなるだろうか――少女たちの抱える孤独と閉塞感をリアルにとらえた、梨屋アリエの書き下ろし長編。
    http://www.sayzansha.com/jp/books/978-4-86389-398-6.html

  • 内容を見ての期待が高すぎたかも。
    想像してたのとはちょっと違った。
    あと登場人物の名前の読み、感じが特殊で…そのせいか物語が頭に入りにくかった。
    名前の漢字で一瞬止まってしまうというか…でした。

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著者プロフィール

栃木県小山市生まれ。児童文学作家、YA作家。
法政大学兼任講師。
1998年、『でりばりぃAge』で第39回講談社児童文学新人賞受賞し、翌年、単行本デビュー。
2004年、『ピアニッシシモ』で第33回児童文芸新人賞受賞。『ココロ屋』が2012年全国読書感想文コンクール課題図書に選ばれる。その他、『プラネタリウム』『わらうきいろオニ』(講談社)『スノウ・ティアーズ』、『きみのためにはだれも泣かない』(ポプラ社)など著書多数。

「2017年 『恋する熱気球』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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