ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 舞台脚本 愛蔵版

  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863893993

作品紹介・あらすじ

8番目の物語。19年後。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』での戦いから19年が経ち、父親となったハリーが2人目の子どもをホグワーツ魔法学校へと送り出したその後の物語です。
ハリー・ポッターとして生きるのはもちろんたいへんなことだったのですが、その後のハリーも決して楽ではありません。今やハリーは、夫として、また3人の子を持つ父親として、魔法省の激務に押しつぶされそうな日々をすごしています。
ハリーがすでにけりをつけたはずの過去と取り組まなければならない一方、次男のアルバスは、望んでもいない “ハリー 一家の伝説” という重圧と戦わなければなりません。 過去と現在は不吉にからみあい、父も子も痛い真実を知ることになります。
闇はときとして思いがけないところから現れるのです。

「特別リハーサル版」の増補改訂版。
☆2人の著者、ジョン・ティファニー(舞台監督)とジャック・ソーン(脚本家)の巻頭解説が追加!
☆わかりやすい「家系図」と「ハリー・ポッター年表」を新しく巻末に収録!
☆ハリー・ポッターシリーズのオリジナル単行本と同じ判型(A5判)の上製版になります。
☆特別リハーサル版とは少しだけ異なる劇本番の台詞
 ※シナリオ本になります。

感想・レビュー・書評

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  • 作者のインタビューで第二巻(秘密の部屋)を書くプレッシャーが大変だったとあったが、全7巻を書き終えた後で期待に違わぬ番外編を書くプレッシャーも並々ならぬものだと想像。19年後、大人になったハリーポッター達が、その子供たちとの関係に悩みながら、更には過去のボルデモート卿との対決をも再度味わうというこの続編。しかし、この本(劇の脚本)がとってつけたものになっていないのは、それだけ最初に作者が構築した人物像、それぞれの物語が確固たるものだからなのだろう。改めて作者の構成力に脱帽。

    ちなみに私はこういう脚本形態のものを読むのがとても苦手なので、ああこの本は読めないかもと思っていたのだが、ハリーポッターワールドにすっかりハマった娘が面白い面白いと5回くらい読んでいる姿に影響され、私も完読できた。形式がどうこういう次元を越えさせてくれる物語の力、すごいなあ。

  • 前置き
    台本形式なので、読みにくそうだなと、敬遠し続けていた。大体のあらすじはWebで見て知っていたが、どうにもその気にならなかった。

    しかし、娘が家にある全巻を読破した勢いで、この本を図書館から借りてきた。

    一週間で返す、とタイムリミットを区切られたのがよかったのか、今度は読めた。

    読んでみたら普通に読めた。楽しかった。
    ただ、主要どころ以外の登場人物の名前はほとんどわすれていたので、ネットで調べながら読む始末。

    感想
    ハリーが40歳を超えた世界で、その息子のアルバスが、ドラコの息子のスコーピウスが、過去へ戻れる時計をめぐり、タイムパラドックスと昔の世界での出来事の中でさまざまなことを経験する。
    自分の劣等感に苦しみながら、人との心の誤解に気づけずぶつかり合いながら、人として成長していく様も見所と思う。
    懐かしくも新鮮に、魔法の世界観に入れる本だった。
    やはりハリー好きなら読むべき本だ。食わず嫌いは良くない。

    これは完全な創作なのか、はたまた本編のハリーポッター同様作者が見た別世界のことなのか、そんなことを感じながら、読み耽ってしまった、、、

  • 8番目の物語。
    あの世界にまた浸れるなんて感激。
    「ああぁ...」と感動する人たちの登場ばかりで、もうそれだけで脚本という形でもこの世界に触れられて幸せでした。

  • 先が読みたくて、一気読み。
    スリザリンの2人の少年の成長譚であり、同時に親は子ども以上に成長することがわかる。というより、私は親世代に寄り添って読んでいたんだなぁ(笑)。大人のハリー以上に大人のドラコがよかった。
    呪いの子とはまさか…(笑)。

    是非、ステージも、映画も見たい。

  • めっちゃおもしろかった。
    舞台脚本なのでほぼセリフですが、読んでいくうちに慣れました。
    元々のハリーポッターもそうですが、世界観はファンタジックで現実離れしていますが、登場人物の悩みは妙にリアル笑
    ハリーも等身大の人なんだなって感じました。
    相変わらず世界観は良いし、ストーリーもぐいぐい引き込まれました。
    ドラコが仲間になってるのはめっちゃ嬉しい。

  • やっぱり大好きでワクワクした。親同士は敵対してたのに子供のスコーピウスとアルバスが仲良くなるの胸熱。スコーピウスいい子だなあ。マルフォイはツンデレですね。

  • 良い父親であろうとするけどから回っちゃうハリーと、良い息子でありたいと思いながら、英雄ハリーの息子である重責を感じるアルバスとのすれ違いが苦しくも、物語の中で2人の成長を感じる作品だった。
    割とアルバスの心情に共感してたので、ハリーの空回り方にあ〜受ってなる所もあり、ジニーのハリー
    への寄り添いに気持ちが優しくなれたところがいっぱいあって、素敵な夫だったな。
    ハリーは、アルバスはジニーに似ていると言ったけど、やっぱりハリーに似ていると思う。けどその部分が自分で自覚してる所じゃないからそう思うのかな?きっと周りの人は、そういうところも含めて似た者親子って思うんだろうな。
    ドラコは歳を重ねて多くの苦労をして、ハリーと話す場面では自分の思いとか気持ちを正直に話していて、ドラコがそんなことを思っていたのか...と知った。子育てに関してジニーと同意見を出す場面も多くてちょっとびっくり。
    ハリーが孤独を知らないなんてとても言えないけど、ホグワーツではハーマイオニーとロンという友人を得ていた。それをドラコとジニーが羨ましいと思っていたことを知って、なんというか、心がビリビリした。
    闇の中の孤独を歩んでいたドラコの光はアストリアであり、きっとスコーピウスなんだろうな。将来もしローズと結ばれたら、各親の反応がぜひ見たいところ。笑

  • ハリー・ポッターが出た当時から大好きで、ハリー・ポッターシリーズは一冊につき3回ずつは最低読んでいると思います。
    そんな、私が今回この本を読んだのは二回目です。舞台を見に行く予定があるので、再度読み直しました!
    小説ではないので、読みにくいと感じる人はいるかもしれません。が、ストーリーはとても面白く、脚本ってこんな風にかかれているんだ!という発見はあります。
    ハリー・ポッター好きの人はもちろん、ファンタジー作品や魔法の世界が好きな人は、絶対に読んだ方がいいです!

  • これが番外編なら、
    賢者の石以外の作品は
    全部番外編扱いになるだろってぐらい、
    シリーズとの強い連結を感じさせる作品でした。

    シリーズものの終盤で
    過去を使ってくる作品のパワーって、
    作品への思い入れが強ければ強いほど
    急激な角度で上昇していくので、
    スネイプ先生とアルバスが対面したところとか
    頭がイカれそうでした。
    スネイプ先生がその事実を
    知ってくれたことに涙が出そうだったし、
    終盤のゴドリックの谷のエピソードなんて
    シリーズ全体を通しても
    5本の指に入るんじゃないかっていうくらい
    心に迫るものがある名シーンでした。
    辛いにも程がある残酷な場面なのに、
    美しさを受け取ってしまうというか。

    ハリーとハグリッドの
    無意識に築かれてきた尊い関係性も
    本当に大好きだし、
    アルバスとスコーピウスの
    ハリーポッター初期を思わせるような
    信頼関係も微笑ましかったです。
    ついに描かれた
    ハリーとマルフォイの対等な関係も。。
    セドリックの登場シーンも!

    幕の下ろし方も、
    ゆっくりとスローに丁寧なもので
    最高なエンディングでした。

    本当に、ありがとうございました

  • 日本でも舞台化するので、これをきっかけに読んだ。

    有名な親を持つ子供の悩み、親を知らない親の悩み、大切な友情などなどテーマはたくさんあった。

    不器用なドラコとスコーピウスの親子愛が愛らしすぎる。

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著者プロフィール

「ハリー・ポッター」シリーズで数々の文学賞を受賞し、多くの記録を打ち立てた作家。世界中の読者を夢中にさせ、80以上の原稿に翻訳されて5億部を売り上げるベストセラーとなったこの物語は、8 本の映画も大ヒット作となった。また、副読本として『クィディッチ今昔』『幻の動物とその生息地』(ともにコミックリリーフに寄付)、『吟遊詩人ビードルの物語』(ルーモスに寄付)の3作品をチャリティのための本として執筆しており、『幻の動物とその生息地』から派生した映画の脚本も手掛けている。この映画はその後5部作シリーズとなる。さらに、舞台『ハリー・ポッターと呪の子第一部・第二部』の共同制作に携わり、2016 年の夏にロンドンのウエストエンドを皮切りに公演がスタート。児童文学への貢献によりOBE( 大英帝国勲章)を受けたほか、コンパニオン・オブ・オーダーズ勲章、フランスのレジオンドヌール勲章など、多くの名誉章を授与され、国際アンデルセン賞をはじめ数多くの賞を受賞している。

「2019年 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット<イラスト版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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