十年屋 時の魔法はいかがでしょう?

著者 :
  • 静山社
4.06
  • (83)
  • (81)
  • (59)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 976
感想 : 77
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863894532

作品紹介・あらすじ

小さなころからずっと大事にしていたぬいぐるみ、大好きなひとからもらった写真、会えなくなった友だちに見せたかった雪だるま。忘れたくても忘れられない大切なもの、思い出と一緒に、魔法でお預かりします――。「銭天堂」「もののけ屋」シリーズの作者がおくる、心あたたまる物語。(小学校高学年~)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 娘と一緒に読んだ本。
    十年屋を訪れるお客さんたちの、それぞれの背景に涙したり苛立ったり。
    カラシが可愛い

  • 10年屋から届くカード
    喋る猫のいる10年屋
    まち針やはさみがささった帽子をかぶる
    作り直しのおばあさん。
    スノードームの中に思い出の品の世界を作り直す様子

    すべてが私の好きなファンタジー観。
    だけど、読むと、チクリと
    昔の古傷が痛む感じ。

    今は亡き、おばあちゃんや
    おじいちゃんに、もう一度会えたら
    ごめんね。ありがとうて
    伝えたくなる。

    物には思い出や、その人の思いや生き様
    色んな物が詰まっていて。
    物はなくなっても、
    それって、記憶として残る。
    こんな1人の小さな心の中に膨大に忘れずに
    残るんだから。
    すごいことだな。


  • できれば、私が小学生の時に出会いたかった。
    シリーズはまだ続くので楽しみ。

  • とてもよかったです!
    何か大切なものを伝えられた気がします。
    初めて読みましたがとても気に入りました。続編もあるみたいなので読んでみようと思います

  • 評価3.5くらいです。
    1年分の寿命と引き換えに、なんでも10年間預かってくれる十年屋。
    いい話もあれば、自分勝手な人にバチが当たる話もあり。挿絵の影響か、「銭天堂」より大人っぽく、作者は違いますが、「黄昏堂」に近い感じです。

  • セピア色のカードが届く。
    カードを開けると十年屋につく。
    大切な物を十年預けられる店、十年屋。
    良い本だと思いました。

  • この物語の『十年屋』は、意味があるもの、守りたいもの、そして遠ざけたいのに捨てられないもの、そんな品物を十年間、そのときの想いも一緒に預かってくれる魔法のお店です。
     預けずにはいられないほど切羽詰まった気持ちになった人のところに、十年屋からのカードが届く仕組みになっています。
     この本には、そんな品物を預けた人の物語が5つ、収められています。
     亡くなった母が作ってくれた白うさぎのぬいぐるみが、新しいお母さんに捨てられそうになっている15歳の少女、傲慢さから魔法契約を破った娘の末路、届けたくても届けられない雪だるま、盗んでしまった友達の宝物、父親の呪縛。
     十年。
     私のごく身近に、父親の呪縛と母親の呪文をうちに抱えたまま、大人になって親になった人がいます。母親の呪文は、その人を一見、好青年に育てました。偏差値の高い大学に行き、高収入を得、親戚の人が高評価をくれた彼女を妻にしました。本当に努力家の彼だったので、周りはずっと、誰も気づきませんでした。彼の真ん中に、虚洞が育っていることを。
     虚洞が震える度、彼は他人を冒瀆しました。様々なやり方で。
     彼の虚洞は、息子が生まれてさらに顕在化しました。その虚洞を息子でうめようとしてしまいました。
     誰にも、それを止める力がありませんでした。
     彼の息子は自身を消したくなりました。
     彼の家族は、壊れました。

     この巻の最後には、作り直しの魔法が出てきます。
     預けられたままになったものたちのいくつかは、作り直しの魔法と巡りあいます。
     
     私の心の奥に十年屋のドアを作り、その向こうに預けてみようと思います。十年1ターンで、作り直しの魔法をかける力を身に着けようと思います。向き合い続けると虚洞に飲み込まれてしまうので、十年ごとに。
     だいじょうぶ。平均寿命を考えれば、死ぬまでにはまだ時間があると思うので。全部は無理でも、少しずつ。縫い合わせたり、ボタンをとりかえたり、組み合わせを変えたり、置き場所を変えたり、発酵させたり、熟成させたり。
     だいじょうぶ。この路地には何人かの魔法使いが一緒にいて、お互い修行中だから。
     傲慢な考えかもしれない。
     でも、そうすることで、私が救われるので、修行だけはまず、してみようと思う。

  • あったかい気持ちになります!

  • このメモは静山社さんが発行した書籍についてです。
    【児童版】としてほるぷ出版さんからも同じタイトルが2019年12月6日に発売されています。
    ISBNや発行所名で区別はできますが、表紙の絵は同じです。
    ------------------------------------
    978-4-86389-453-2
    C8093¥1200E.

    十年屋 時の魔法はいかがでしょうか?
    2018年7月11日 第1刷発行
    2018年8月23日 第2刷発行

    作者:廣嶋玲子(ひろしま れいこ)
    画家:佐竹美保(さたけ みほ)
    発行所:株式会社静山社

    --カバー袖より--
    子どものころから大事にしていたぬぐるみ、
    大好きな人からもらった写真
    大切な友達に見せたかった雪だるま。
    忘れたくても忘れられない大切なもの、
    思い出と一緒に、魔法でお預かりします。-------

    プロローグ
    1 懐かしの白兎
    2 傲慢のアルバム
    3 約束のゆきだるま
    4 悔やみの指輪
    5 残された時計
    6 作り直しの魔法
    エピローグ
    -----------
    レンガ造りのお店が立ち並ぶ横丁だった。--

    ひとつづつ、短いお話なので、小学生でも楽しめます。エピソードを拾い上げエピローグでまとめてあります。
    子ども向けのお話だけど、巧いなぁって感じます。お店も、登場人物も設定が、理解しやすく銭天堂のようにエピソードを増やせそうな展開。続編があるのかな?

    ストーリーから離れて、自分で「まだ捨てれない・・」と出したり仕舞ったりしているモノにあふれた生活ですが、もし、これらをあずけたら、私の命は明日にでもなくなってしまう(苦笑)時々は手放してあげなくてはだね。


    メモ
    十年屋 十年魔法の使い手
    カラシ 執事の猫 オレンジ色 黒のベスト
    ツル 作り直し屋  しょっぱなからその容姿は以下の通り~
    ~ツルはおそろしく元気のよさそうなおばあさんだった。サーモンピンクに染めた髪はボブカット、ガラス瓶の底で作ったような分厚い眼鏡をかけている。唾が広い真っ赤な帽子をかぶっているが、頭の部分にはマチバリや針ががたくさんさしてあり針山のよう、つばのところにはいくつもの糸巻きや毛糸玉が乗せてあり銀のハサミもついている。ワンピースは布地が見えないほどボタンがびっしり縫い留められていた。
    ハンドバッグの代わりに水色のテディベア型のリュックを背負っている。この熊、フランケンシュタインのような顔である。

  • 不思議な話が面白い!

全77件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

神奈川県生まれ。『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。作品に『送り人の娘』、『おっちょこ魔女先生』、『盗角妖伝』、「怪奇漢方桃印」シリーズ、「秘密に満ちた魔石館」シリーズ、「十年屋」シリーズ、「鬼遊び」シリーズ、「妖怪の子預かります」シリーズなどがある。

「2023年 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1・2・3(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

廣嶋玲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×