ロシアとサンボ -国家権力に魅入られた格闘技秘史-

  • 晋遊舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863911345

作品紹介・あらすじ

あなたは、格闘最強国家ロシアの強さの秘密を知っていますか?誰も明かすことのなかったサンボの国の全貌が今ここに。

感想・レビュー・書評

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  • 柔道をルーツにしながらも、ソビエトのナショナリズム政策の元、曖昧になったそのルーツを、元「ゴン格」副編集長が追った異色のドキュメンタリー。

    柔道からあえて遮断した事で、民族レスリングの投げ技、タックルや、柔術の関節技を向上させ、独自の発展を遂げたサンボ。

    やはり強烈な共産主義政策による、治安・軍備強化の元、「コンバットサンボ」に集約された実績的格闘技としてのポテンシャルの高さと、サンピストである、ヒョードル、ヴォルク・ハン、プーチンの強さは頷ける。

  • 講道館柔道がサンボに与えた影響、創設者の悲運など読んで楽しい

  • ロシアの国技といわれる格闘技、サンボ。この本はその成り立ちからスポーツサンボ。さらには警察や軍隊で使用されているコマンドサンボやサンボを習得した日本人などが紹介されております。読み見ごたえがあります。

    この本を読みながら参考のために実際の映像をYoutubeを見ていたのですが、このサンボそのものが旧ソ連時代では国家機密そのものだったので、それから比べると考えられない時代です。ロシアの国技、サンボ、この本はこの格闘技を通して、ソ連やロシアの歴史に肉薄した本です。非常に読み応えがありました。

    複数いるとされる創始者が本当は一体だれなのかということやプーチン首相とサンボとの関係。そして何より、スポーツとして発展したサンボがある一方で、警察などで使われる制圧術としてのコマンドサンボと、もうひとつ、軍隊などで限られた人間にしか教わることのできない、相手を『仕留める』ためのコマンドサンボ。

    これらが、旧ソ連体制の国家的な庇護によって発展し、現在、総合格闘技で活躍する(この記事を書いているときには2連敗したそうですが)エメリヤーエンコ・ヒョードルや、空挺部隊に所属する総合格闘家のセルゲイ・ハリトーノフなどの人間を輩出したのかと思うと、あの国の底力をまざまざと感じます。

    よく、柔道とサンボは親子のようなものだという方がいるそうですが、この作者の言うとおり、この本における創始者とされる人物は(ここではこういう風に表現させていただきます。)確かに黎明期の講道館で柔道を二段を習得ことがあるそうですが、でも、ここまで独自に発展した過程を知ると、柔道とサンボはもはや違う格闘技で、『兄弟』といったほうがいいのかもしれません。

    こうしてみるとその国で生まれた格闘技の歴史を見ると、民族性というのか、そういうものが浮き彫りになってきて非常に面白かったです。

  • サンボの歴史とそれに伴うロシアの歴史が覗ける。個人的にはプーチン大統領とサンボの関わり、日本柔道勢とソ連勢の試合の文章をもっと読みたかった。あと友人がこの本に関わっていたのにびっくりした。

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