7つの習慣 DVD付き: 成功には原則があった!

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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863940161

感想・レビュー・書評

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  • この本を読みたいと予約している間に、同じような本が開架されていたので先にそちらを読んでしまい、予約の順番が来て本書を読みました。内容はほとんど同じで、巻頭の並みいる推薦者が少しばかり違った感じでした。

    成功に関する文献を200年分調査すると、最初の150年は「人格主義」のアプローチ、最近の50年は応急処置的な「個性主義」と呼べるものでした。表面的な成功(才能などに対する社会的評価)ではなく、真の成功(優れた人格を持つこと)を目指すために、人格主義に立ち戻り、七つの習慣を身につけるべきです。そのためには、まず自分たちの持つ「パラダイム」を理解し、そのパラダイムを変換させる方法を知らなければなりません。なぜなら、「立場はその人の立っている場所によって異なる」からです。また、習慣は、知識(何をするか、なぜするか)、スキル(どうやってするか)、やる気(実行したい気持ち)、という3つの要素からなっています。そして、この習慣は、人間の成長過程を支えるものであり、そのプロセスは依存から自立へ、そして相互依存へと導くものです。
    【第一の習慣:主体性を発揮する―自己責任の原則】
    自分の反応を選択する能力が大切です。反応的な人は、社会的な環境に大きく影響され、主体的な人は自分の価値観に基づき行動できるのです。主体的なアプローチは、インサイド・アウト(内から外へ)で変わることが望ましいです。自分のあり方を変えることにより、自分の外にあるものをプラス方向に転換させることができるからです。
    【第二の習慣:目的を持って始める―自己リーダーシップの原則】
    目的を持って始める最も簡単で大きな効果をもたらす方法の一つは、ミッション・ステートメント(個人的な憲法、または信条)を書くことです。
    自分の生活の中心におくものが何であれ、それは自分の安定性、方向性、知恵、ならびに力の根源になります。中心に置くものとしては、「夫・妻」「家族」「お金」「仕事」「所有物」「遊び」「友達・敵」「宗教組織」「自己」等が考えられます。しかし、「原則」中心の生活にすると、安定性は不変性に基づくことになり、継続的にそれを頼ることができます。結論がどうであれ、原則中心のパラダイムを通してその結論に至ったかどうかが(主体的に判断できているなどの理由で)大切だからです。視野を広げ、イメージを持ち、家族、組織のミッションステートメントをつくることが大切になります。
    【第三の習慣:重要事項を最優先する―自己管理の原則】
    緊急度と重要度で活動を定義し、時間管理をすることが大切です。時間管理には、一貫性、バランス、週単位の計画、人間重視、柔軟性、携帯性などが重要です。柔軟に対応したり、他の人に仕事を任せる「デレゲーション」を効果的に行ったりすることも大切です。
    【第四の習慣:WinWinを考える―人間関係におけるリーダーシップの原則】
    人間関係には、六つのパラダイムがあります。「Win-Win」「Win-Lose」「Lose-Win」「Lose-Lose」「Win」「Win-WinまたはNo Deal」です。最も望ましいのは「Win-Win」であり、人格こそがその基礎となります。「誠実・廉潔であること」「成熟(勇気と思いやりのバランス)であること」「豊かさマインド(すべての人を満足させることが可能)をもつこと」が大切です。
    【第五の習慣:理解してから理解される―感情移入のコミュニケーションの原則】
    「相手を大切に思うのであれば、相手にとって大切なことを、あなたも大切に思う必要がある」。相手を理解する、小さなことを大切にする、約束を守る、期待を明確にする、誠実さを示す、信頼残高の引き出しをしてしまったときは誠意をもって謝る、などが大切です。
    話を聞くときは、感情移入して傾聴することが大切です。自叙伝的な聞き方になることが多いので、注意が必要です。コミュニケーションには、言葉が1割、音や声のトーンが3割、ボディーランゲージなどが6割だそうです。耳だけでなく、目と心も使って聴き、感知し、直感し、感じ取ることが大切です。①話の中身を繰り返す、②話の中身を自分の言葉に置き換える、③感情を反映する、④内容を自分の言葉で言い、同時に感情を反映する、のように、段階を踏んで身につけていくことができます。ものの見方は人によって大きく異なっている場合があるのに、自分のパラダイムで生活し、それを「事実」と思い込み、その「事実」を分かってくれない人の人格や精神状態を疑問視する人がいますが、それは避けるべきです。相手の目を通して人生を見つめてみることも大切です。
    【第六の習慣:相乗効果を発揮する―創造的な協力の原則】
    相乗効果をもって、相違点に価値を置き、それを尊重し、強みを伸ばし、弱さを補完することが大切です。そのためには、最初のいずれの提案よりも相互利益をもたらす「第三の案」を探し出すことが大切です。自分の物の見方の限界を認め、他の人のパラダイムと考え方に接することによって得られる豊かな資源を活用する謙虚さをもつと、効果的な人生を営むことができます。相違点こそが、自分の知識と現実に対する理解を増すもので、自分の経験だけでは慢性的にデータ不足になってしまうからです。障害や争いの多い環境下にいても、消極的なエネルギーを分散させ、他の人のいいところを探し、それを活かし、相違点が際立っていたとしても、自分の考えを広げて自分のパラダイムを改善するためにその相違点を歓迎できれば、自分の中で相乗効果を発揮することができます。
    【第七の習慣:刃を研ぐ―バランスのとれた自己再新再生の原則】
    自分自身という最も大切な資源を維持するためには、「肉体的側面」「精神的側面」「知的側面」「社会・情緒的側面」のそれぞれをバランスよく再新再生することが大切です。
    肉体的側面:1週間のうち3~6時間、一日おきに30分程度、「持久力」「柔軟性」「強さ」を鍛えることが大切です。
    精神的側面:自分の核であり、中心であり、価値観に対して決意することです。時間を投資する必要がありますが、極めて重要な活動です。祈り、芸術に触れること、などがあげられます。
    知的側面:定期的に優れた本を読み、自分の精神を高め、養う必要があります。書いたり、計画を立てたりすることも大切です。
    社会・情緒的側面:内的な安定性は、自分の中から生まれるものです。自分の精神と心に深く根付いた、正式なパラダイムと正しい原則に従って生活することが大切です。自分の価値観に対して忠実に生きること、効果的に相互依存的な生活を送ること、有意義で人の役に立つ奉仕、なども大切です。
    決意し、実行し、学んでいくプロセスを繰り返すことによって、上向きの螺旋状のスパイラルを作り出すことができるのです。

  • 仕事、家庭などで起きる悩みを解決するための手法を説明する本。先ず自分を変えることが一番大事であり、その後に他者とWin-Winの関係を作るべきとする。7つの習慣として具体的にまとめられており、実践しやすい。文章量がかなり多いので、コンパクト版や漫画版などから入っても良いかも。

  • かなりのボリュームのある本だった。ところどころ「あー、なるほど」と思うところがあったが、一回読んだだけでは消化しきれなかった。

  • 7つの習慣の中の一番目に、インサイドアウト、「他責にせず自責で考える」から書かれている。禅の考え方が取り入れられた始まりに共感した。

  • 元祖自己啓発書?
    7つの習慣を身に着けることで、仕事でそして家庭で、よりよく関係を作るため、成功するための考え方や指針を自分の中に築く。

    一時期フランクリンプランナーを使ったことがあるので(使いこなせなかったけど。。。)抜粋版は読んだ事があるんだけど、フルバージョンを読んだのは今回初めて。ふーおなかいっぱい、重かったよー(通勤時間に読んでるので。。そして大抵2冊持っていって交互に読んでたので1週間持ち運んじゃった)。

    色んなタイプの自己啓発本やビジネス本を読んだ事がありますが、大抵の事はここに書いてある、という感じがします。
    7つ、すべて各々1冊書けそうな内容ですしねー。
    かといって、他の本が無駄かというとそうでもなく、やっぱりこの本はちゃんと読もうとすると難しい。
    原書で読むとまた違うのかもしれませんが。。。特に2章に出てくるけれど、繰り返し出てくる「原則」っていうのとか、ちょっと訳だとピンときませんでした。その後ミッションステートメントの話が出てくるので、missionに近い事を言ってるのかなー、それならわかるけれど。

    そんな事もあって前半はちょっとぴんときませんでしたが、後半4~6章あたりはのってきてあっという間に読めました。
    Win-Winの関係と口ではよく言うけれど、本当にWin-Winの関係を目指すには
    望む結果を明確にすること、
    ガイドライン(ルール)を明確にすること、
    使える資源を明確にすること、
    評価基準を目一買うにすること、
    銀行・不履行の結果を明確にすること。
    また、Win-WinでなければNo-dealを選ぶという方法もあるということ、これらは意識した事がなかったかも。
    具体的でわかりやすいし、自分がぶつかるケースとしても多かったりするので、まずはここからやってみようかなーと思いました。

    この本のいいところはコヴィー博士の実体験が沢山載っているところ、ワークとして実用的な提言がされているところ、そしてビジネスだけではなくて家庭、人生全般において参考になるところ。
    ビジネスパーソンだけでなく、あらゆる立場の人にオススメの1冊でした。

  • 久しぶりに再読。アドラー心理学を学んだ後だと、いかにこのスティーブンRコヴィーメソッドがその体系化を目指したものかがよく分かる。と言っても内容はその一部にしか過ぎないが。

    食べやすいので社会人なりたての若者とかにはいいかもしれないが、年を重ねるとこういった表面的なものよりも、もっと本格的な哲学・心理学の方が新しい気づきがあったり面白いかも。

    端的にまとめようとすると、
    ①他責にせず自責で全部考えよう!
    ②明確に目標設定をしよう!
    ③目標決めたら時間管理もきっちりね!
    ここまでで自立できるようになったら
    ④どうすれば周囲、共同体に貢献できるか、win-winは何かを考えよう
    ⑤考えたらそれを実現するためにまずは相手のことを理解しよう、自分をわかってもらうのはその後
    ⑥自と他を理解したら、あとはどう相乗効果を発揮していくか考える
    ⑦以上を忘れず、継続して磨いていきましょう

    という内容になるかな。

  • 大学三回生の時に読んだ本。
    当時ふられたばかりの私は、自分の役割が何なのか悩んでました。特に印象に残ったのは、
    人生において、個人は所属により色々な役割を持っていて、死んだ時に、それぞれの所属の誰にどんな悼辞を読んでもらいたいか?
    これを考えることにより、人生の1日1日に意味を見つける事ができました。

  • 真に素晴らしい本、心に響く本は、
    意識せずとも、染み込み記憶し行動に表れるのだと思う。

    この本は読み途中だったので読み返してる。
    自分の行動が変わり、そして確実に結果に繋がっていることが、今、実感できた。

  • 生き方・過ごし方のバイブル。

  • この本の価値を見出すのは、自分の今後の行動次第かと思う。読んで終わりの本ではなく、行動するきっかけになる本かと。

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