- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863951037
作品紹介・あらすじ
日本の学校教育に疑問をもつすべての人びとに捧げる。深刻ないじめ問題、その実態と具体的な解決法。尊敬される教師の条件と親が信頼できる学校のあり方。教育や学問には人生を変えるパワーがある。
感想・レビュー・書評
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中学、高校時代にこの本に出会えていたらな、とふと思います。
今は、「アンチ」として見られている私ですが、高校生時代は、カトリックの学校でして理解のありそうな先生に献本したり、映画のチケットを配るほど熱心な活動家でした。
原因は、やはり「いじめ」の問題や、学校を支配している「閉塞感」でした。
私は、小学校の頃受験勉強で親や塾の先生から受けたイライラを弱いものにぶつける、いわゆる「いじめ」というものをやっていました。
しかし、「ヘルメス・エンゼルズ」という雑誌を読んで、「ああ、自分の生き方は間違っていたんだな」と反省。
中学に入ってからは、逆にいじめられる側に回りました。
集団行動が苦手な私は、体育のサッカーの授業をさぼっていて、同じくさぼっている奴と「友達だろ」と利用されて、金をだまし取られたり、遅い時間まで連れまわされたり・・・。『聖書』を破って喜んでいるなんて光景も目にしました。
驚いた発言は「少年法があるから、今のうちに犯罪しとかなきゃそんだぜ」。「この人には『あの世から神や仏が見ている』という発想がないのか」と唖然としたことがあります。
また、他の人からも、教科書に落書きをされたり、後ろから蹴られたり、授業中にちょっかいを出されたり、自分の真似をされたり、
でも「いじめられている」という感覚はなく、「なめんじゃねえぞコノヤロウ」といつかぶん殴る機会を待っていました。
そんな奴がクラスの人気を取って、先生にも気に入られているのです。完全に狂った校内でした。
家出もして、警察のお世話になったこともあります。
そんな中学生時代でした。
ただ、先生方は本当にこの問題に対して隠蔽したりうやむやにすることなく真剣に対処してくれました。
幸福の科学の正心館に初めて出向いて、同じ年頃の「法友」に出会って、いろいろと話をしてとても嬉しくて心地の良い想いをしたのをいまでも覚えています。
「兵庫のうちの学校では、生徒どもが腐ってるし、僕のメル友に彼氏とエッチしたあと別れて、リストカッターになった女の子もいるけれど、山形のあなたの学校はどうなの?」「いじめもあるし、不良はいるし最悪だよ」なんて話。
他にも、まだ小さいのに、夢や理想を語れる純粋な子もたくさんいて、「幸福の科学という場所はまるで、天上界のようだな」と想い、非常に感銘をうけました。
山形の彼とは、お互いに名刺を交換して「また会おうな」と約束をして7年も経つのですが、私はカトリックの信仰の方に移ってしまい、本当に「ごめん・・・」という気持ちでいっぱいです。
カトリックの学校ではあったのですが、いわゆる本当の意味での「宗教」教育は、行われていませんでした。
教育現場に今一度「光」を取り戻して、教員も生徒も自分だけのためではなく、他者のことを考え、学校をひとつの「ユートピア」にしたいと思って、校内でたった一人で活動していたんですよ。
図書館に書籍を入れるよう注文したら、「新興宗教。自分で買ってください」と言われ、図書の先生に「ここにはキリスト教の本もあるし、幸福の科学を批判している低級なジャーナル本も置いてあるのになぜダメなんだ!?『書教分離』ではないのか」と抗議に行ったこともあります。
そんなある日、倫理の先生に書籍を献本したところ、「あまりハマりすぎない方がいいぞ」と言われて、心の中で「誤解だ」と思ったりもしたのですが、しっかりと地に足をつけて教祖の考えに振り回されることなく主体的に信仰を選び取ることを教わりました。
ところが、実は逆に幸福の科学側もすさまじい「弾圧」という「いじめ」を行っていたのです。
「自分の頭で考える人間」はこざかしいとされ、見下され、「仏法真理」に合った内容を語らないと集団で攻撃を受けるのです。
そして、「エル・カンターレ信仰を持て」と。
本の内容については、
大川家の教育について書いてあったり、
教員は他にも専門を持っていたり、自分の分野を深く掘っていった方がいい、とか、
学校よりも塾の先生の方が尊敬されている実態や、
学校教育はそのまま社会では成り立たず、「実業家精神」を養うべきなど、現代に必要なことが書かれていると思います。
他の書籍と違って、ある程度宗教的ではありますが、教員も生徒も、教育関係者は目を通してもよい内容かもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理想の教育のあるべき姿を求めて、教育を再生させる方法が示された法シリーズ17作目。
いじめ問題やモンスターペアレンツなど現代の教育現場で起こっている問題が少しでも改善されていくことを望む。
また「プラスアルファの努力の必要性」など、直接教育現場に携わっていない人にも役立つ内容が盛り込まれており、いろんな立場の人に読まれるべき書籍だと思う。