人月の神話

制作 : 滝沢 徹  牧野 祐子  富澤 昇 
  • ピアソン桐原
3.76
  • (15)
  • (31)
  • (21)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 346
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864010054

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 1975年(なんと僕の生まれる前)に出版されたソフトウェア開発の古典。
    時間がなければ、16章以降から読めば良い。

    ソフトウェア構築の作業を「本質的作業」「偶有的作業」に分け、ソフトウェア構築の困難さはその「本質的」な部分が複雑が故であるという。
    ソフトウェア開発には銀の弾はないが
    ①購入できるものを構築しない
    ②プロトタイプの作成
    ③機能を追加しながら、システムを育成させる開発手法
    ④システムデザイナーの発掘、育成
    を説く。

    上記4点は2012年にしても成し遂げられておらず、現在でも十分に有効な提言だと考える。
    ①共通化、標準化がないことにより、度重なる同一機能の作成
    ②③相変わらずのフォーターフォールによる開発。もはや時代遅れ・・
    ④プロマネ至上主義、上流工程こそが価値があるといった考え、システムデザインを描ける人材の軽視、育成不足

  • 36年前に上梓された本とは思えない。
    それぐらい含蓄のある名著。
    逆に言うと、この36年間、ソフトウェアエンジニアリングの世界は何をやっていたんだという軽い絶望感を味わえる本。

    本文中にもあったと思うけど、ソフトウェア開発ってのは大規模になればなるほどステークホルダーとして多くの人間が関係し、人と人とのトランザクションが発生する。
    そういった意味で、エンジニアリングとはいうものの、多分に社会科学的な要素を含むんだろうな。
    コンピュータサイエンスみたいな自然科学寄りの分野の進歩と比較しても仕方ないのかも。

    だからこそ、ソフトウェア開発に携わる人間としては、ソフトウェアエンジニアリングの技術的側面だけでなく、心理学であったり社会学であったりマーケティングであったり組織論であったりEQであったりリーダーシップであったり、そういったもやっとしたウェットな領域もカバーしないといけないんだなと。
    これからの道筋が少し見えた気がします。

  • 一部現代にも通用するが全体として小難しい

    ITの分野で時々名前をきく本。興味があったので借りて読んでみた。
    1980年代付近に書かれた本で,ソフトウェア開発に関する問題について書かれている。よくきくのは2章の人月に関する話と16章の銀の弾丸の話。

    ソフトウェア開発に置いては,人と月は交換可能ではない。新しく人を投入しても教育やコミュニケーションのコストあるので,むしろ効率が悪くなるという話。
    昔に書かれたので,内容は全体的に古臭い。そして,学者が書いたのか,翻訳が悪いのか長くて堅苦しくてわかりにくくて読みにくい。たしかにソフトウェア開発に関する問題としては今でも通用するところがあるかもしれない。
    しかし,単純に読みにくいし過大評価されすぎだと思う。

  • 数年の積読を経て、ついに、今こそ読まれる日が来た。ということで読んだ。(後半は結構飛ばした)

    "コストは実際に人数と月数の積に比例する。が、進捗はそうではない。…人と月が交換可能になるのは、多くの作業者の間でコミュニケーション(意思疎通)を図らなくても、仕事が分担できる場合だけである。"

  • 内容は古いがコミュニケーションの重要性が参考になった。

  • 情報が古く内容が入ってこない

  • 古い本なので例えが古すぎる + 実際に大規模なガチ開発をしたことがないので、理解しづらいところも割とあった。
    前半は僕にとってわかりやすく、特に
    ・人月がなぜ人と月の等価交換ではないか
    ・デザインやらコンセプトは一人ないしは少数で固めるべき
    ・セカンドシステム症候群
    などはなるほどな、という感じだった。

  • 僕らITの人は「人月」と「単価」で見積もります。5人で3ヶ月の仕事は15人月。じゃあ、15人投入すれば1ヶ月でその仕事は終わるのか?って話。無理です。「人」と「月」は交換可能ではないから。

    全体の方針はプロジェクトの最初に優秀な人間が少人数で決める。このことで全体の整合性や一貫性が根付くのである。そーだー。

    全体をサマリーしている18章だけでも読む価値あります。

    2.6 コスト計算をもとにして組み立てられた見積もり技術は、労力と進捗とを混同している。人月は間違った危険な神話である。というのも人月とは「人」と「月」が相互に交換可能だということを意味しているからだ。

    3.7 外科手術チーム編成のチーフプログラマは、コミュニケーション負荷を徹底的に削減することで、少人数の頭脳による製品の完全性、および多くのサポートスタッフによる総生産性の工場を得る方法を提起できる。

    15.14 プログラムを修正する人が使用する文書では、単にそのプログラムがどうなっているのかを示すのではなく、なぜそうなっているのかを伝えることが重要だ。目的こそ理解の鍵になる。高水準言語の構文であっても目的を伝えはしないのだから。

  • プロなら古典ぐらい読もう!
    7章 The boss と The technical director は別の talent が必要、とある。これを一緒にしていいのは小規模プロジェクトだけ(`´)

  • 学生のうちに読んだけど、正直あまりピンと来なかった。プロジェクト管理の必要に迫られてからよめばもっと身になったかも。

全29件中 1 - 10件を表示

フレデリック・P・ブルックスJr.の作品

人月の神話を本棚に登録しているひと

ツイートする