- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864030762
作品紹介・あらすじ
将軍義満に従い九州平定・南北朝合一を実現するも朝鮮交易などで得た権勢を疎む義満軍と堺で決戦し敗死する。周防山口に、京文化をも華咲かせた魅力溢れる猛将の生涯。
感想・レビュー・書評
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昭和41年に刊行されたものの再刊。西方の雄としての大内氏が形成される過程が描かれている。古い本ではあるものの、知識の土台として有用な内容であると思う。ミネルヴァ書房の方の評伝も確保しているので、比較して読むのが楽しみ。
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大内氏は、室町時代に興盛を極めた。
本書は大内義弘と足利義満との微妙な関係を描いている。
足利義満といえば、足利幕府の繁栄を築いた人物として知られているが、最初から権力を掌握していたわけではなく、徐々に礎を築いていったことが本書を読むとよくわかる。その過程で、力を持つ大内氏には過分な恩賞を与えるなどして、足利政権の基盤固めのために利用する。そして、権力が磐石なものとなると排斥に走る。
いつの時代も権力ってそんなものだ。
所詮、外様って利用されるだけ利用されて後は切り捨てられるんだよな。
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