sayaさんの感想
2021年3月22日
日常のことをわざわざ書き残すことはあまりなく、だからこそ先の世代の歴史家にとって、日常の当たり前のことを探ることこそ難しい。 この点、外国から来た人は全てが珍しくて日記などに残してくれているので、資料として非常に役に立つ。 そうした資料や当時の絵図、町内記録など様々な資料を比較し 京都の碁盤の目のような路について詳細に検討・説明が成されている。 写真や図もカラーで大変見やすくコンパクトにまとまっており、わかりやすい。
1963年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。奈良大学文学部教授。主な著書に『中世京都の都市と宗教』『祇園祭の中世』(以上、思文閣出版)、『絵画史料が語る祇園祭』(淡交社)、『戦国仏教と京都』『室町時代の祇園祭』『信長が見た戦国京都』(以上、法藏館)などがある。 「2021年 『改訂 祇園祭と戦国京都』 で使われていた紹介文から引用しています。」