アンソロジー・プロレタリア文学4 事件──闇の奥へ

  • 森話社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864051187

作品紹介・あらすじ

「十五円五十銭と言ってみろ」関東大震災の混乱のさなかに飛び交った朝鮮人暴動のデマ。濁音の発音が苦手な朝鮮人を特定するために警察や自警団が発した質問である。この言葉から震災を描いた壺井繁治「十五円五十銭」をはじめ、足尾鉱毒事件、済南事件、更には探偵小説風にプロレタリア文学的な事件を描いた作品まで、隠れた名作を収める。

著者プロフィール

中野重治

一九〇二(明治三五)年、福井県生まれ。小説家、評論家、詩人。第四高等学校を経て東京帝国大学独文科卒業。在学中に堀辰雄、窪川鶴次郎らと詩誌『驢馬』を創刊。日本プロレタリア芸術連盟やナップに参加。三一年日本共産党に入党するが、のちに転向。小説「村の家」「歌のわかれ」「空想家とシナリオ」を発表。戦後、新日本文学会を結成。四五年に再入党し、四七年から五〇年、参議院議員として活動。六四年に党の方針と対立して除名された。七九(昭和五四)年没。主な作品に『むらぎも』(毎日出版文化賞)、『梨の花』(読売文学賞)、『甲乙丙丁』(野間文芸賞)、『中野重治詩集』などのほかに、『定本中野重治全集』(全二八巻)がある。

「2021年 『歌のわかれ・五勺の酒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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