アンソロジー・プロレタリア文学5 驚異──出会いと偶然

  • 森話社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864051705

作品紹介・あらすじ

路上で拾った手紙、便所の壁に書き足されていく落書き、職場の壁に張り出された物語、替え歌として増殖していく風刺歌、人工国際語エスペラント混じりの戯曲、「共同製作」と銘打ち作者神話を打ち砕く新聞小説など、「文学」という枠組みを乗り越え生み出された、知られざるプロレタリアの名作群。

感想・レビュー・書評

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  • 祖父の文章が載っていると知人に教わって、図書館から借りてきた。
    巻末に「著作権の存続する収録作品は、著作権継承者の方より許諾をいただいております。」と書いてあるけど、許諾どころか連絡ありませんでしたけど!
    どういうこと?
    →出版社から連絡ありました。著作権料はきちんと払っていただきました。(単純な誤解でした。)

  • 「驚異」をテーマに編まれたプロレタリア文学のアンソロジー。
    収録作は小説に限らず、プロレタリア川柳や、添田唖蝉坊による演歌や労働者たちによる替え歌まで幅広い。収録されている「便所闘争」などは全日本無産者芸術団体協議会による機関誌「ナップ」の読者投稿欄に掲載された読者が実際にみた便所の落書きの報告である。
    また、小林多喜二の「誰かに宛てた記録」や「手紙」などは偶然手にいれた市井の子供の手記・手紙という体をとったファウンド・フッテージ物、フェイク/ドキュメンタリーで、特に「誰かに宛てた記録」などは継母に虐待されている少女の書いた手記という体で、誤字脱字だらけの上に冒頭と結末部分は紛失しているという設定のため、文の途中から始まり文の途中で終わってしまうというアヴァンギャルドさである。

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