洋書>Kafka on the shore (村上春樹英語版シリ-ズ)

  • Vintage Books
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (615ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864072892

感想・レビュー・書評

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  • はじめての海辺のカフカは英語で読んでみた。びっくりするくらいスラスラ読めたし、村上作品の美しい綺麗な言葉や表現が英語で楽しめてよかった。

    少年カフカやナカタさん、ホシノさんがどう行動して課題をクリアしていくのかに目が離せないし心を動かされる。私は個人的にホシノさんが若いのに優しくて頼り甲斐あって、結構賢くて、最後はかっこよく終わって好きだなあ。(しかも全部最後はカフカの章にもってかれるからその後が書かれてない!そのサラッと感がかっこいい)

    ただ、村上作品にはいつも奥深いテーマが潜んでいる。なぜここにこの引用?なぜここでこの流れ?そう奇妙に思う裏には必ずトリックがある、ように感じて、でも理解できなくて考えてモヤモヤする。
    私には予言、メタファー、歌と絵、ジョニーウォーカーの存在、最初の事故や女の先生の夢、ナカタさんの影が半分になった経緯がどうつながってるのかわからず、奇妙で仕方なかった。そこは読了後ネットの解説を読んで理解。。。
    理解は人それぞれだとはいえ、やはり、村上作品は奥が深すぎる。分かる人には分かる知的レベルが高い作品なんだなぁと実感。。
    あ、でもクラシックがどう物語に関係してるのかは未だに分からないなぁ。英語だったのもあり、なんの曲かもよくわかってなかったし笑

    英語で読むのは意外と楽しめたけど、日本語ではどういうニュアンスになってるんだろうっていうのか気になりすぎて(たとえばナカタさんの口調、カーネルサンダースの口調など)2回ほど本屋に立ち読みしにいった笑。でも英語となんらニュアンスは違いなかった、想像通りというか。

  • 日本語で一度読んだ作品ですが、
    英語の文章が気持ち良くって何度でも読み返したくなる。
    ストーリーも好きです。
    読み終えたらジワーッときます。

  • 「Kafka on the Shore」
    やっと手にした村上春樹の海辺のカフカ。主人公はカフカと名乗る自立を願う高松出身の少年と猫と会話をすることの出来る老人、ナカタ。彼ら2人に現在と過去に次々と起こる出来事の物語。


    様々な疑問が生まれる海辺のカフカ。私はナカタの物語の方が面白く感じましたが、カフカ少年の物語も経験した年齢のことなので、興味を惹かれました。また村上春樹ワールドに取り込まれ色々と想像力を刺激されました。


    カフカと周りの人間、ナカタと周りの人間と猫、それらの関係が一体どのように変化し、それが主人公2人にとってどれほどの意味を持つのか、そもそもこの2人は一体何を考え行動しているのか…などなど読みながら疑問を持ちました。しかし、この作品が伝えるものとは一体なんだったのかを考えるとより一層考えないといけなくなりそうですw


    私はナカタがGOMAという名の猫を探している際に出会った人間が特に印象的です。彼とナカタとの対峙には惹かれるものがありました。個人的にナカタとは一体?という思いが一番強いですね。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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