村上スキーム―地域医療再生の方程式 夕張/医療/教育 (HS/エイチエス)
- エイチエス (2010年6月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864089159
感想・レビュー・書評
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村上医師の理念や哲学について詳細に渡りわかりやすく知ることができる.
同著者の「医療にたかるな」は本人の思いの丈を綴った文章であったためにやや扇情的で、一方インパクトとしては強いものがあった.
こちらはインタビューと言う形式を取っているので、村上医師の理念を客観的に冷静に知ることができる.
医療はまちづくり、過剰なウォンツ(欲望)を満たすことではなく、ニーズ(必要)を満たすために"住民""行政"が当事者意識を持って医療を作っていくことが必要.
普通の医師でも務まるようなシステムを作ることが重要.
病気の人間を減らすことが医師の勤めで、そのためには予防医学が重要.
都市部と田舎の需要が違うのは当たり前なのだから、都市部に専門医を集約させて、田舎にジェネラリストを置くべき.
コモンディジーズの方が多いのだから、コモンディジーズが診れる医者をたくさん作るべき.
どの意見も全くの正論.
いろいろなしがらみや圧力に屈せずに正論を述べてかつ実践している村上医師がかっこ良い.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医療は安全保障
まち作りの一部として医療を考えることが必要だし不可欠。自分もそういう視点を持って働きたいと思う。 -
第1章 原風景 村上少年―歌登・函館・釧路・旭川… 第2章 原点 コペルニクス的転回―薬学・医学・藤沢町 第3章 デビュー たたかう医師―瀬棚町(現せたな町)・越後湯沢 第4章 ヒューマニティー 反カリスマ―医師・町づくり・ライフワーク 第5章 交差 教育の仕事・医療の使命―教育・医療・日本 第6章 スキーム 町づくりとしての地域医療―夕張市 第7章 ミッション 一人ひとりの「希望」の杜