特捜神話の終焉

著者 :
  • 飛鳥新社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864100311

作品紹介・あらすじ

被告人・元被告人と元検事が語り尽す知られざる検察の世界。ライブドア事件、キャッツ事件、外務省背任事件の真相から、小沢一郎・陸山会の政治資金事件、政権VS検察、2000年代特捜検察の惨状まで、検察の正体を撃つ対談集-。

感想・レビュー・書評

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  • 地検特捜部の劣化を元特捜検事、被告・元被告との対談で浮き彫りにし今後の方向性を示す。マスコミが触れない国民が知るべきことが書かれている。組織構造、役割は時代とともに変化するべきもの。企業内組織に置き換えても読める。

  • とても面白い。
    しかし最後のほうは少し飽きてしまった。
    正直難しい、というか著者らの眉唾話も多い。
    でもこの一冊は特捜および検察に対する理解を深める上で必読。
    一般人が抱く「検察=正義」の構図に一石を投じる。
    (もっとも、一般人以外の経営者や政治家たちはみな、
    検察が必ずしも正義ではなく恣意的な集団であることを理解しているのだろう。
    何も知らずただメディアに扇動されているのは結局一般人だけ。)

    この一冊を読むことで、
    何気なく報道される特捜部の強制捜査関連のニュースが
    まったく違った面から捉えられるようになる。

    特捜部および検察が掲げる正義が本当に正義なのか、
    この一冊を皮切りにもっと理解を深め、
    今後の動向に注目していきたい。

  • 2012/08/01スタート

  • 特捜が捜査した、ライブドアの堀江貴文氏、公認会計士の細野祐二氏、元外務官僚の佐藤優氏、3人に元検事の筆者の郷原氏がインタビューをする形で進む本。

    特捜が内部のモラル、能力をこえて捜査する姿が明らかになっている。特捜の内部の問題や、社会に適応できていない状況がよくわかった。特捜が今後どうなるのか、衝撃の告発本だと思う。

    個人的にはまだ未読の、細野祐二氏の本を読みたいと思った。

  • 元検察官の郷原さんが、冤罪の疑いがある三人と対談した一冊。

    なんといっても検察のいい加減さにビビる。ライブドアの事件、なんで警察は月曜日にガサ入れしたのか。あんなに株式市場を大混乱にした責任は大きい。

    そもそも、刑罰ってなんの為にあるのか。やはり、社会の秩序を維持するためにある。だから、検察は捜査による社会秩序が大きく乱れるのは考慮に入れないといけない。でも、本書で郷原さんは、検察に経済を考えれる能力は無いと言う。

    どうしたもんか。。

  • 検察や裁判がどんなものかわかったような気がする。

  • 元検察官(現在は弁護士)の著者による対談記録。対談の相手方は近時の特捜事件で被告人となったホリエモン、細野祐二(元KPMG日本の代表社員)、佐藤優の三人で、当然ながら、テーマも東京地検特捜部の事件処理の在り方について。
    ホリエモンとの対談部分は、さもありなんという感じだが、後二者との対談部分は圧巻。被告人として検察と対峙した経験を無駄にせず、第二の人生で成功をつかみ、さらに、検察という組織を通して国家の在り方や国民性について思いを至らせている。
    著者による特捜部の欠点分析も非常に明快。問題は、経済取引がどんどん複雑化しているにもかかわらず、ロッキード事件時代の栄光にとらわれて実態にそぐわない捜査手法を継続させている点、また、その事件が社会に与える影響や、問題となる法律の趣旨といった背景事情を理解しないまま劇場型の捜査を行っている点にある。

  • この本に登場する人は特別かなっていう気もしていたけど、その後特捜の汚点がボロボロ出てきて、やっぱりホントだったんだ、と再認識。昨今の特捜がらみの予習復習によい。

  • 検察とは何か、正義とは何かを考えさせられる。

  • ホリエモンのブログで紹介されてたから買いました。が、既に既読の話が多く、検察の認識を改めるレベルではなかったです。

    ただ最初の2人と比べると、佐藤優氏の見立ての深さはすんごいレベルで、そこは読む価値大。視点の置き方が本当に勉強になります(2010.08.10読了)

  • ホリエモンとの対談もあるということで購入。検察は思ったり適当なところのようだ。証拠や法律を正しく使って起訴不起訴を決めたり、取り調べしてると思っていたが、かなり感情的に決めるときもあるようだ。検察=真実、正義と信じて疑わない人にとくにオススメ。

  • 検察を愛するが故に検察活動に対し、コミットメントし続ける郷原氏が、検察・裁判という国家暴力装置と対峙したつわもの3人と対談し、それを記録として残したものである。

    組織社会人としてそれぞれに立派な経歴があり、その組織のミッションをきちんと見据える人間であるからこそ、その組織を俯瞰できるのではないかというパラドックス。

    三人との対話で、上記で指摘したことが言葉の端々に出てくる。

    最後に、郷原さんなりの今後の検察の生き残る道が記されている。

    一日で楽しく読めてしまうすばらしい本でした。

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著者プロフィール

1955年生まれ。弁護士(郷原総合コンプライアンス法律事務所代表)。関西大学社会安全学部特任教授。総務省コンプイライアンス室長・年金業務監視委員会委員長。東京大学理学部卒業後、民間会社を経て、1983年検事任官。東京地検、長崎地検次席検事、法務総合研究所総括研究官等を経て、2006年退官。「法令遵守」からの脱却、「社会的要請への適応」としてのコンプライアンスの視点から、様々な分野の問題に斬り込む。

「2017年 『青年市長は“司法の闇”と闘った 美濃加茂市長事件における驚愕の展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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