- 本 ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864101363
感想・レビュー・書評
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岡山県立図書館の福袋「お日さまありがとう」の中にあった3冊のうちの一冊。
正にテーマ通りの本ではある。バカボンのパパが言うのならば「まぁ、それでもいいや」という気になるから不思議である。
「幸福とは ということ」
定義が先か、カットが先か、わからないけど、絶妙な幸福論が、全45バージョン展開されています。セリフ並びにカット選定は杉田淳子さんの仕事ですが、合っていると言えば合ってる。
「幸福とは、思いがけずに生まれたひまな時間」
バカボンパパがお昼寝するカット。
「幸福とは新しい靴をはく朝」
バカボンパパが魚形の靴を履いて歩いてる。
「幸福とはいつかはかなう夢を持つこと」
バカボンパパは「しかしわしは、いつかトンカツを食うであろう」と宣言してます。
「幸福とは縁側のふうりんの音」
縁側で「さかなとビールでいっぱいやるのだ」と用意するパパ。
「幸福とは自分を信じられること」
お巡りさんが「なんだ、なんだ、きみたち」と怒ってるけど、パパは「人間ですよ」と堂々としている。
「幸福とは同じ歌で盛り上がる友だちがいること」
バカ田大学校歌を歌う4人組。
「幸福とはおんぶされて見る星空」
ママがハジメちゃんをおぶって、「さあ、おうちへかえりましょう」と言ってます。
「幸福とはいつも同じという安心感」
レレレのおじさんから「おでかけですか」と言葉をかけられているパパの朝。
「幸福とは本気で怒ってくれるひと」
耳を引っ張って「パパいらっしゃい!」と涙流して怒っているママ。「いてて」。
「幸福とはシンプルな真理」
パパは主張します。「人間が死んだら死ぬんだぞ!」「ヤキイモ食えなくなるんだぞ!」
「幸福とは知らないところで誰かに思われていること」
ママがちゃぶ台にご飯用意しながら、御本読んでるハジメちゃんに「パパたち、どうしたのかしら‥‥」と呟いています。
あとは紐解いて、ご確認ください。 -
この本は赤塚不二夫が幸せと感じた瞬間を「行為」と「思い」で綴ったもの。
小学生に幸せってどういうものって質問されたらこういう時に感じる気持ちなんだやって教えてあげられるかな。
「幸福とは新しいじぶんと出会うこと」
「幸福とは誰かに必要とされること」
「幸福とは新しい靴をはく朝」
「ら幸福とは誰かを笑わせるための努力」
「幸福とはいっしょに悩んでくれる人がいること」
「幸福とは同じ歌で盛り上がる友達がいること」
「幸福とはほめるひとほめられるひと」
「幸福とは夢中になれる興味があること」
(たとえ誰にも理解されなくても)
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新聞の広告を見てビビビと来て翌日買いに走った本!
毎日を前向きに生きるってホント難しいから
当たり前のことを思い出したい。
「幸福とは新しい靴をはく朝」
いいじゃありませんか。
繰り返し読むことで効果が得られそうだから
期待を込めて★2つ! -
幸福とは---?の言葉に、天才バカボンの1カット。
簡潔で共感できる言葉と懐かしい漫画に、心がなごみました。
本のデザインもキュート。 -
バカボンのパパに教わったこと
「幸福とは涙は乾くと知っていること」
「幸福とは自分と似ていない誰かと出会うこと」
「幸福とは今ここに生まれてきたこと」
10冊持っていたこの本を昔子どもであったおとなの人にあげたので、今はただ1冊だけ。
九州大学 人文学研究院 中国哲学史
教員 柴田 篤 -
これで いーのだ!!
きまぐれ図書館のレビューはコチラ
http://ameblo.jp/kimagure-library/entry-11443498419.html -
天才バカボンの名言集なのかな?
懐かしい絵と幸せに関する一文が紹介されています。
「これでいいのだ」ですね。 -
幸福とは、思いがけずに生まれた暇な時間。
幸福とは、涙は乾くと知っていること
幸福とは、知らないところで誰かに思われていること。
幸福とは、今日もおひさまがのぼること -
幸福とは…から始まるいくつもの短い文とバカボンの絵を一緒に楽しめる本。
「これでいいのだ」という全肯定の言葉の持つ破壊力ってすごいかも。 -
なんだか、ほっこりした。
俺は疲れてるのか?
著者プロフィール
赤塚不二夫の作品






ママがちゃぶ台にご飯用意しながら、御本読んでるハジメちゃんに「パパたち、どうしたのか...
ママがちゃぶ台にご飯用意しながら、御本読んでるハジメちゃんに「パパたち、どうしたのかしら‥‥」と呟いています。
誰かに思われていることを知らないのが”幸福”なのかぁ・・・
それはそうでも反面切ないですね。
亡き人が自分のことを案じていたとかを後になって知ったり、遠住みの子供や友人たちが過去の一こまを思い出した日があったとかを共有できないのは寂しいと、ふと考えました。
ちょっと要らない引用をし過ぎちゃったかな。すみません。
幸福って言葉は、物凄く微妙な言葉なんだろうな、と思います。...
ちょっと要らない引用をし過ぎちゃったかな。すみません。
幸福って言葉は、物凄く微妙な言葉なんだろうな、と思います。
悲しいラストの映画でも、ある人の「あの人はあれで幸せだったのよ」との一言で、なんか救われるようなラストになったり‥‥。
だから、この幸福一言集には、漫画が付いています。
この「場面」でこその「幸福」であり、決して幸福一般を定義してるのではないのよ、と言いたげです。
実際、この場合は、(みんなが知ってる、知っていると仮定しての)ママとバカボンパパとの関係性があってこその「幸福」という言葉なのだと、私はもう先見的に知っているつもりだったので、何の説明もなく引用してしまいました。
「幸福論」という、有名な哲学者が厳密に幸福について、とうの昔に述べ尽くしたのにも関わらず、いまだに「幸福て、なんだろうな」という小説が数多(あまた)出てくるのも、そこらあたりに理由がありそうです。
kuma0504さんが何も謝ることではありませんよ。
私は本書にある「幸福とは知らな...
kuma0504さんが何も謝ることではありませんよ。
私は本書にある「幸福とは知らないところで誰かに思われていること」というのに対し、そうだろうと認めながらちょっと切ないなぁと感傷的になっただけですので、お気になさらずに!
もともとバカボンを良く知らない私ですから。
「幸福とは知らないところで誰かに思われていること」と云えるような境地に達したいものです。