池上彰と考える、仏教って何ですか?

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864101806

作品紹介・あらすじ

仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで-。仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 仏教を知ることは 日本の歴史を知ることでもあるけど、人間の心の動きを非常に精密に観察し、どうすればその心の平和を保てるか、コントロールできるかを明らかにした心理学としての側面も勉強できるので 仏教に関する本を読むことは信仰の有無にかかわらず多くの人に役立つと思います。ダライ・ラマ法王
    の対談も興味深く読め、仏教心理学への感心も高まりました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「心理学としての側面も勉強できるので」
      そんな風に思ったコトがなかったので、面白いかも。。。
      「心理学としての側面も勉強できるので」
      そんな風に思ったコトがなかったので、面白いかも。。。
      2014/05/01
  • 宗教って本はいろいろ読むんだけど、
    難しくって・・
    すぐ忘れちゃって・・

    1 仏教は多神教
    ユダヤ教は一神教。ユダヤ教から派生した
    キリスト教、イスラム教も一神教。
    一神教は他の神を認めないから、
    戦争の原因になりやすい。

    2 輪廻転生 人は生まれ変わる、が基本。
    チベットでは高僧の後継者に
    生まれかわりが選ばれる。
    生まれ変わりかどうかは、クイズを出して
    当てられるか、みたいな感じで決まる。
    こういう話、好きだったりする。

    3 IT産業はインドで盛ん。
    それは、カーストが指定されていないから。
    カーストを超えた人生を夢見て、
    意欲の高い若者が集まる。
    カースト制はなくなっているものの、
    依然として残っている。

    4 神道 自然崇拝、先祖崇拝

    5 鎌倉仏教
    浄土宗 南無阿弥陀仏と唱えるだけでいい。
    浄土真宗 信じるだけでいい。
    日蓮宗 他の周波は邪教。南無妙法蓮華経
    真言宗 加持祈祷。大日如来はこれ。
    曹洞宗、臨済宗 修行そのものが悟り。だから座禅。

    これらの宗派を開いた人たちは、
    延暦寺出身だが、延暦寺のメインの人達にはなれず、
    いわばドロップアウトした人。
    だから、庶民の希望であった
    葬儀を引き受けるようになった。
    死、を主に担当する日本の仏教は
    世界から見ると独特。
    妙に納得・・。

  • このぐらいは知っておいたほうがよい仏教の基礎の基礎が
    、池上さん流に解説しています。

    池上さんは仏教の発祥の地インドへ向かうのですが、ダライ・ラマ14世と、チベットの高僧との、それぞれの対談は
    心穏やかになりました。
    インドの僧侶は、幼少の頃から仏門に入り、生き方が半端ないです。

    死に直面したとき、人生の満足感と他の生きとし生けるものに対する、優しさと思いやりがあればいい。
    そして、他の人たちの役に立ちたいという心があれば、死は確実に安らかなものになるという。

    私が利他主義になるには、まだまだ修行が足りません。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「仏教の基礎の基礎」
      先日、初池上彰本として、試しに読もうと思い、苦手な宗教と経済の本を図書館に予約しました。。。これで感触が良ければ他の...
      「仏教の基礎の基礎」
      先日、初池上彰本として、試しに読もうと思い、苦手な宗教と経済の本を図書館に予約しました。。。これで感触が良ければ他の本も読んでみようと思ってます。
      2014/05/15
  • 日本人が仏教について知るには良い本だと思う。葬式仏教って言葉は知らなかったけど、知らないうちに仏教とのかかわりがお葬式くらいになってたような気がするのは事実。しかも仏教だからってかかわりでもなく、ただそうするもんだと思ってた。そういうことを改めて疑問に感じれる本。読んでよかった。

  • 仏教について、初接触するにはいいかも。
    読み易い、分かりやすかったやです。

  • 外国の方と話していると、自分の宗教について考える機会が増える。
    輪廻転生の死の考えは服を着替えるようなものという表現が印象的だった。
    煩悩を断ち切るのは無理だけど、お坊さんのお説法を聞いてもっと仏教について勉強したいなと感じた。

  • 第一章が星2、第二章が星5。

    この人はやっぱり表現者でなくインタビュアーであるべきと感じた。

    一番簡潔に書くために、諸説ある部分も全部断定系にしてしまう
    これが彼の長所でもあり、よく「事実を歪曲している!」と批判される短所でもあるんだろう。

    でも流石に18pまでで(他の本と全然違うんだけど…)と思うとその先億劫になる…
    導入としては優秀なのでそれで知った気にならないように注意する。

    第二章の、法王へのインタビューが面白かった。

    哲学や心理学と同じように、仏教も現代の社会問題に対応するための教養として役立っているし、それを常に目指している。

    まとめ

    宗教家も科学者も哲学者も経済学者も起業家もエンジェル投資家も世界がどこに向かうべきなのか、自分なりにそこそこ考えるしその上で答えが出ない模様。

  • 本の構成、語り口により、仏教という宗教の基礎的な理解を助ける内容となっている。

    宗教というのは信じる神様を表すというより、どのような思想、哲学を有するのかを他人に示すための指標なのだと知った。特に他国へ行った際、その自分の定位は重要なのだろう。

    この本で終わってはダメで、この本をステップに更なる探究が必要だと感じた。

    しかし、池上さんという人は、わかりやすく伝える天才だと思ったが、分かりやす過ぎて、それで満足してしまう人を増産していないと良いのだけれど…。

  • なるほどねぇ〜〜❗️
    宗教の発祥とその環境は影響するんやなぁ〜〜。
    日本の仏教が多宗派に分かれたのも、日本人らしいなぁ。

  • 「思い通りに行かなくて当たり前」という考え方は仏教にもあるという話を聞いたことと&葬式しか接点が無い仏教なので購入。世の中は苦しいことだらけだけど、それは煩悩(貪り、怒り、愚か)から成っておりそれを消すことで苦しみから自由になりましょうという話が読めただけでも大収穫でした。他、誕生から今に渡る歴史や、由来、キーマン(特に鑑真)など分かりやすく書かれており、仏教とはなにか聞かれたとき何らかの答えを出せるようになりたいと思います。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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