「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864102490

感想・レビュー・書評

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  • カタリバの新規事業で呼ぶ講演者の著作。めっちゃ面白かった。
    卒業年が同じ大学生の書いた本だとは。

    いわゆる意識の高い大学生の成功例と言って良いと思う。
    もちろん事業モデルが未完成で、これを成功と呼ぶには尚早とも考えられるが、少なくとも学生時代の過ごし方としては(7年かかったという点を差し引いても)成功していると思う。
    教育や途上国に関わる意識の高い学生なら共通して意識するだろう人や組織の名前が頻出しており、親近感を覚えるところも多かった。すずかんやROJE、藤原和博などが出てきていたので、辿れば共通の友人とかいそうではある。

    高校生に読んでもらうという観点で内容を吟味していたが、読みやすさも含めて教材として十分であるように思う。「国際」と「教育」の両方で採用しようと思う。

  • 今年上半期最もおもしろい マザーハウス の弟分的・・高校時から米倉先生の弟子なんてうらやまし

  • Only Oneだね。
    できないことよりもできることをまず行動する。
    そのパッションと結果は大人も理屈ではなく
    学ぶべき。

  • 税所くんの行動力には脱帽です。思い立ったら行動に移すという習慣をいかに身につけるか、いつも思い悩んでいるのですが、少しだけ影響を受ける事ができそうです。彼のこれからの活躍も目が離せません。

  • 税所さんの講演を前に予習の意味で読みました。
    前の「前へ!前へ!前へ!」よりは、最初にワタミでの失敗談をもってくるあたり、本として構成を考えていると思います。今回は文章がメインで写真は少ないです。
    今回も今までのバングラデッシュの話もありますが、最初の失敗につながる話やルワンダやパレスチナのガザ地域での出来事が面白いです。(面白いといってはやっている本人たちに失礼ですが、いろいろハプニングは多いです。)
    でも、幾度ものハプニングにも負けずに突き進む税所さんの精神力には見習うものがあります。
    今回も、その一途な思いがぎっしり詰まっています。
    ちなみに講演は本以上に人を引き付ける話で面白かったです。

  • 素晴らしい行動力!!!目が覚めました。

    税所さん、応援しています。

  • 一つ一つのエピソードも良かったです。
    また最後の三者の対談も良かったです。

    読むと行動したくなる本

  • 最近読んだ中では名著。
    青年のビジネスでの国際貢献を通しての希望と葛藤を描いた本。

    一番印象的だったのは
    グラミン銀行 ムハマド・ユヌスの言葉。

    私はチャリティーが嫌いだ

    社会的に存在意義がある事業は、必ず利益を生み出す。
    私やっているグラミン銀行は本当に儲かっている。
    だからみんな認めて参加してくれる。
    収益性がナンバーワンの誇りであり、社会起業も企業も関係ない。
    ふつうの会社だって儲かっていれば雇用を生むし、税金を納めて、
    利益を出して事業を継続する。
    そういう意味で全てのビジネスが社会起業なんですよ。」

  • アイデアではない行動力が大切と思う!税所さんのこれからがたのしみになる。

  • 税所くんのすごいところ。圧倒的な行動力。思い立ったらすぐにアポを取って翌日には遠路はるばる会いに行く。そこに迷いがない。

    <目次>
    はじめに
    序章 最高のプレゼン、最低の結末
    第1章 足立区の落ちこぼれ少年
    第2章 バングラデシュ版「ドラゴン桜」の成功
    第3章 ソーシャル・ビジネスの夢、やぶれる
    第4章 「五大陸ドラゴン桜」プロジェクト、中東へ
    第5章 ルワンダ一の理科教師
    第6章 封鎖都市ガザと、2人の女傑
    第7章 「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう
    おわりに
    巻末鼎談 これからのE-エデュケーションの話をしよう
         米倉誠一郎x田村耕太郎x税所篤快


    【読書】『「最高の授業」を世界の果てまで届けよう』彼女に振られて社会起業家を目指す。彼女に認めてもらうために。恥ずかしい動機と本人は言うけど、立派な動機だと思います。愛のある動機は美しく愛のない動機を醜い。

    「社会にインパクトのある事業を起こして、自分は口だけの中途半端な男じゃないと、彼女に証明しなきゃ」
    恥ずかしい話だが、それが僕の率直な「動機」だった。

    グラミン銀行アシル先生「アイデアはたくさんあるのです。ただ、実践する人(インプリメンター)がいない。」「君たちにはインプリメンターそうなってほしいんです」

    渡邊美樹:『試しにいろいろやってみる』というのは、失敗する経営者の常だ。

    渡邊氏のアドバイス
    1.圧倒的なコンテンツ
    2.日本ブランド
    3.コンテンツの『はじめの1』
    4.コーディネーターの育成
    5.実績


    藤原和博「税所君が世界のあちこちで破壊すればするほど、日本の同世代に想像的な影響を与えられる。もっと道を外れていい。生きるか死ぬかを体験してこいよ。他人からどう見られているなんて、気にしたってしょうがない。もっと自由に生きてみろ」

    ヴィクトール・フランクル 「人生の意味とはなにか」
    そもそもわれわれが人生の意味を問うてはいけない。
    我々は人生に問われている立場であり、
    我々が人生の答えを出さなければならないのである。
    どのような状況になろうとも人間には一つだけ自由が残されている。
    それは、どう行動するかだ。

    グラミン銀行・ムハマド・ユヌス
    「私はチャリティが嫌いだ」
    「社会に存在意義がある事業は、必ず利益を生み出す。私がやっているグラミン銀行は本当に儲かっている。だから継続できて、みんなが認めて参加してくれる。」
    「ふつうの会社だって儲かっていれば雇用を生むし、税金を納めて、利益を出して事業を継続する。そういう意味で、すべてのビジネスが社会企業なんですよ。

    米倉:最近の学生を見ていると、「若いときにやらなければダメだ」と思い込んでいる人が多い。とくに税所君の本を読むような若者は「自分も20台で何かしなければ」と焦るわけ。でも全然あわてなくていいんだよ。普通に就職して、30歳すぎてから何かを始めてもいい。30代、40代はビジネスを一生懸命やって、ある程度余裕ができた50代で始めてもいいんだ。

    外国の若者だから解決できることがある
    米倉:ジプシーの教育問題なんて、当事者のヨーロッパ人が自分で問題解決するのは難しい側面がある。日本の童話問題なんかも、もしかすると全然関係ないインド人の社会企業家が突然やってきて、「こんなふうにしたらどうでしょう」と提案してくれたら、みんなが素直に聞く可能性がある。



    2014.03.13 税所さんは、瀧本哲史氏のhttp://naokis.doorblog.jp/archives/secret_society.html『君に友だちはいらない』の中で紹介されていた。
    2014.03.23 読書開始
    2014.03.26 読了
    2017.12.21 『本を読む人だけが手にするもの』からの選書。

著者プロフィール

1989年東京都足立区出身。早稲田大学教育学部卒。英ロンドン大学教育研究所(IOE)準修士。19歳でバングラデシュへ。同国初の映像教育である e-Educationを創業し、最貧村から国内最高峰ダッカ大学に10年連続で合格者を輩出。同モデルは米国・世界銀行のイノベーション・コンペティションで最優秀賞を受賞し、「五大陸のドラゴン桜」と銘打って14ヵ国で活動。未承認国家ソマリランドでは暗殺予告を受けながらも、教育と起業家を育成する「日本ソマリランド大学院」を米倉誠一郎氏と創設。本書執筆当時はリクルートマーケティングパートナーズ(現リクルート)に勤務。2021年夏からは長野県小布施町に移住、新たな事業に取り組んでいる。著書に『前へ!前へ!前へ!』(木楽舎)、『未来の学校のつくりかた』(教育開発研究所)等。2011年度シチズン・オブ・ザ・イヤー受賞。2016年にはアメリカの経済誌「Forbes」のアジアを牽引する若手リーダー「Forbes 30 under30 Asia」に選出。2019年『アフリカの難民キャンプで暮らす』(小俣直彦著)に出会い、その応援団長を版元のこぶな書店に名乗り出る。

「2021年 『僕、育休いただきたいっす!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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