家族をラクにする魔法の言葉

  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864102827

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  • “家族”を円滑に廻すための50の言葉と、
    それにまつわるエッセイ、といった構成でしょうか。

    頭から一つ一つ読んでもいいですし、
    気が向いた時にパラパラとめくるのも、よさそうです。

     “男性にとって、会話とは主に「目的を果たすための手段」で、
      女性にとっては手段ではなく、「会話という関係性」そのものが目的”

    個人的に納得してしまったのは、こちらのフレーズ。

    男性にとっての会話は「結果を出すのが目的」で、
    女性のとっての会話は「会話そのものが目的」と。

    この違いは、なるほどな、、と、自省も込めて。
    確かに、自分にとっても話す行為は、結論を出すためのモノです。

    とくに社会人になってからはこの傾向が強いですね。
    これを意識するかどうかで、家内との話し方も変わりそうです。

    ようは、もっと話すことを楽しもうよ、、と、ふむふむ。

    そしてこちらのフレーズも、目からうろこでした。

     “(「わかる」という言葉には)
      「あなたの考えていることくらい全部わかっているよ」という
      上から目線のニュアンスが含まれている場合がある”

    どちらかというと、子ども向けの警句なのかもしれませんが、、

    そして、「子どもと同じ視線」でモノを考えるのが大事ですよと。

     “(子どもと遊ぶということは)親が子どもの世界に入りこみ、
      「子どもの世界をちょっと広げてあげる」こと”

    その上で、大人の経験をアドバイスしてあげればよく、
    自分の意図しない選択でも否定はせず、あくまで主役は子どもだと。

    当たり前ですが、つい忘れがちになってしまいます。

     “子どもを受け止めることは、
      単に子どもの言いなりになることではありません。”

    もちろん、「ダメなものはダメ」というシーンも必要でしょうけど、
    その判断基準は、ブラさないことが大事です。

     “家族において重要なのは、「モデル」じゃなくて「機能」”

    一昔前であれば、子どもは二人くらい、40才過ぎで一戸建てを購入し、
    60才で定年したら悠々自適というのが「理想的なモデル」だったと思います。

    なんとなく、今の50代くらいの方はそれでもよいかもしれませんが、
    自分達アラフォー世代がそれではやっていけないのは、肌感として持っています。

     “「うまく機能している家族」というのは、「変化可能な家族」である”

    その時に軸(プリンシプル)になっていくのは、

     自分達家族が“こう”あるためには、
     どのようなコミュニケーションをとればよいのか、

    といったコトではないでしょうか。

    大事とするものは同じでも、その大事なものを実現するための手法は、
    家族それぞれで変わってくるのかなと、そう思います。

    なんて、なんとも抽象的な内容になってしまいましたが、、

    「こうでなければいけない!」との考えに凝り固まるのではなく、
    複数の視座や、価値観を意識することが大事なのかなと、感じさせてくれました。

    今の自分たちの状況に非常にあっていて、折々でめくってみようと思います。

  • 「家族」と言ってるだけにベクトルが親から子だけでは無いのが〇

  • 思春期の子供、パートナーなど、家族間のコミュニケーションの潤滑油になる言葉を提案。余裕をもって相手に接することができるようになればよいね。

  • 367.3

  • 読了

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著者プロフィール

発達障害に関する日本の第一人者のドクター。東京都生まれ。徳島大学医学部卒業後、東京大学医学部小児科学教室、東京女子医科大学、ハーバード大学神経科研究員、自治医科大学小児科学教室助教授を経て、独立行政法人国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科前医長、現在どんぐり発達クリニック院長。専門は発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学、特に発達障害の分野では日本の第一人者

「2016年 『発達障害の子どもたちを支える医教連携の「チーム学校」 「症例別」実践指導』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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