希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

  • 飛鳥新社
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864103138

感想・レビュー・書評

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  • うまれに恵まれて裕福に育ち、高い教育を受け、仕事をしながら作品を書き続けたふたりの作家、ゲーテとカフカ。

    似たような境遇で育った彼らはしかし、まったく正反対ともいえるマインドの持ち主。

    天性の明るさと前向きさを有し、困難に立ち向かうことを良しとし、人の欠点をみとめて愛し、自分の軟弱さを律し、パワフルに生きた「陽」の人、ゲーテ。

    生まれつき自分に自信がなく、何事にも敏感で不安で、体力もなくなにかを始める前に疲れてしまい、自分の弱さに負け続け、苦しみ続けた「陰」の人、カフカ。

    ゲーテもやりすぎだしカフカも行き過ぎだけど、人はみんなこういう面を両方もっていて、笑ったり悩んだりしているのだろうなぁ。

    ゲーテの強さには感服したし、カフカの暗さには何度か笑った。

  • 構成もデザインもナイス。
    内容もゲーテとカフカの言葉なので外れなし。

    どっちかをageてどっちかをsageるもんでもなく、対比させて陰と陽を楽しむといいよ。希望名人ゲーテが眩しいときはカフカの言葉に浸り、絶望名人カフカが鬱陶しいときはゲーテの言葉を謳えばいいよ。

    中庸万歳(ぇ

  • ことごとく、自分次第。
    自分が、かなりカフカよりだということに気づかされる。
    でも。カフカほどではない。
    自分の出来る範囲を決めてしまい、自分の周りからの評価をきめつけている。常に不安をおぼえ、余計なことを考えている。
    ゲーテは、少なくとも自尊していて、明るく前向きに過ごすことを常としている。
    根っからのものではないとしても、どう思うかは自分次第なんだなと思う。
    自分も自分の力で、もっと前向きになれるようにしたい。

  • 「絶望するよりは希望を持つほうがいい」
           VS
    「希望はたっぷりあります…ただ、ぼくらのためには、ないんです」

    明のゲーテと暗のカフカ。
    「ぼくのことは夢だと思ってください」と言い放つカフカに笑ってしまった。

  • 栞紐2本が気に入った

  • 希望の人ゲーテのポジティブな名言と絶望の人カフカのネガティブな名言を対比させて紹介する名言集。

    ゲーテ
    大地にしっかりと立って、まわりを見渡すのだ。
    力のある者には、世界が語りかける。 (ファウスト)

    カフカ
    ぼくの足の下に、たしかな大地はありません。
    はっきりとはしないまま、ぼくはとても怖れていました。
    自分が地面からどれだけ浮き上がってしまっているのか、
    ぜんぜんわからなかったのです。 (ミレナへの手紙)
    p.50-51

    といった具合に。
    カフカはとことん自己肯定感が低い。おそらく感覚過敏もあったのではないだろうか。
    カフカはゲーテを愛読していたという。どちらかというとカフカタイプのわたしは、カフカに共感し、ゲーテに憧れながら読んだ。
    それにしてもカフカというのはつくづく面倒くさい人である。こんな面倒くさい人と友人付き合いを続けたブロートは本当にえらいと思う。

  • このなかのどれかが必ず誰かのお気に入りになる。対局の二人の、でもどこか似通った言葉が所狭しと詰まってる。個人的にはやはりゲーテ様のお言葉が胸に刺さりました。『生きてる間は生き生きとしてなさい。』

  • ゲーテVSカフカ。レフリーは頭木弘樹!!

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    http://www.asukashinsha.co.jp/book/b176752.html

  • ポジティブなゲーテとネガティブなカフカの対照的な名言を集めた本。明るさも暗さも突き抜けてるからこそ心地よい。自分の気持ちがどちら側に寄っているかで響くものが違う。人生に立ち止まりたいと感じたら何度も読み返したい一冊

  • ことば

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著者プロフィール

1883〜1924。チェコのプラハ生まれ。プラハ大学で法学を専攻。ジョイス、プルーストとならぶ現代世界文学の最も重要な作家。著書に「失踪者」「城」「審判」など。

「2013年 『ミレナへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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