池上彰と考える仏教って何ですか?文庫版

著者 :
  • 飛鳥新社
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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864103725

感想・レビュー・書評

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  • インドにおける仏教の成り立ちと、アジア圏へ広がっていった伝来の過程についての概要を解説した第1章。チベットの高僧:タムトク・リンポチェとの対談、ダライ・ラマ法王との対談が収められた第2章。そして著者:池上彰自身の仏教に対するスタンスが簡潔に書かれた締めの第3章。単行本が発売された2012年に初めて読んだときに、本編で紹介された「この世は苦しみに満ちている(一切皆苦)」という考えで、色々とスッキリしたのを思い出す。所詮生きることは苦しみで、合間合間にいいコトがあるだけなんだと。

  • 先日、帰省した時に妹からもらった本。

    この本を巡って、
    なかなか充実した、楽しい話ができたのが
    平成最後の夏帰省の良き思い出。
    
    以下、少し内容を。
    
    日本人にとって、
    知っているようで全然知らない仏教のお話。
    開祖、ブッタのお話から始まって
    中国の儒教なんかにも影響を受けて伝わった
    日本の仏教について、
    日本における仏教の役割など、
    箇条書きにすると小難しく感じる内容も
    シンプルな言葉で書かれてあるので
    すんなりと入ってくる。
    さすがは『週間こどもニュース』の解説者。
    
    最近のお寺さんのあり方や、
    お葬式、お墓に対する考え方は
    まさに諸行無常な感じがするなぁ〜、と思った。
    
    第二章ではチベットの高僧、
    タムトク・リンポチェへのインタビューと、
    なんと、ダライ・ラマ法王との対談まで。
    お恥ずかしい話、
    チベットがそんなことになっていて、
    チベット仏教がそんなことになっているなんて
    知りも、そして知ろうともしてなかった。
    これもまた、煩悩だ。
    
    自分から手に取る本ではなかっけど、
    この本との出会いはいいご縁だった。
    面白かったです。
    

    
    
    

  • 池上彰氏による仏教についての解説本。
    氏とチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世との対談の様子が掲載されています。

    欧米の多くの人が、仏教=ダライ・ラマ法王と連想するほど、外国ではチベット仏教が浸透しているのだそう。

    仏教とはどういう教えなのかという命題をもとに「仏教徒になる必要はなく、よい生き方をすればいい」と説くダライ・ラマ14世。
    ダライ・ラマ氏も、仏教についてわかりやすく説明してくれる人であるため、対談のくだりは両氏の話すことにとても納得がいきました。

    キリスト教は唯一絶対の神がすべてを定めている一神教なので、聖書の解釈などの違いで宗派ごとに大きな諍いが起こったりしますが、人が生み出した仏教は多様な解釈が存在し、そもそもベースは「無常」なので、大きな争いはないとのこと。

    日本仏教でも宗派によっていざこざがないとはいえませんが、それも他の宗教に比べると深刻なものではないということなのでしょう。

    日本では、かつて中国から伝来し、国家と結びついた奈良仏教がメインストリーム。
    教えの中心の一つが比叡山延暦寺。そこの出身ながら主流から外れたドロップアウト組の法然、親鸞、日蓮、道元たちは、新しい宗派を立ち上げました。
    彼らは庶民を対象とし、葬儀を引き受けるようになったことで、世の中に浸透していったとのこと。
    今でこそお寺は葬式仏教と揶揄されますが、時代の流れにおいて仏教が葬儀を執り行うのは革新的な取り込みの一つだったというわけです。

    仏教に関する基礎知識本ですが、池上氏のかみくだいた解説でとても分かりやすい内容になっています。

  • 仏教の基本を知るという意味ではわかりやすい。また、日本が仏教国でありながら、仏教のことを知らないという事実を知ることができ、チベット仏教のリンポチェ、ダライラマ法王との対話があり、深みがあります。

  • 2017年11月27日購入。

  • うーん、基本的にあまり内容は多くない。
    ダライラマとの対話も、「日本は日本は」で、我執丸出しなんじゃないかという感じ。まあとは言えダライラマの言葉が載っている点はよい。

  • 池上彰さんの宗教シリーズ。
    オーディオブックにて購入、読了。

    普段、何となく興味を持っている「宗教」関連の内容だったため、非常に面白く読めた。

    インドでの仏教の発祥から、日本での仏教の変化、そして「葬式仏教」と呼ばれるに至った経緯までがとても分かりやすく説明されている。
    「仏教」の基本を学ぶには、とても良い1冊だと思う。

    仏教の基本的な教え、「人のためになることを続けていけば悟りが開ける、そして自分の自信にも繋がる」という考え方はとても共感できた。
    まさに今流行っているアドラー心理学にも通ずる部分があるように感じる。
    最近かなり余裕が無く、あまり実行できていなかったので改めて意識していきたいと思った。

    聖徳太子が国をまとめるために仏教を取り入れた話、キリスト教を禁止するために檀家制度を導入した話、時として国に影響を及ぼす「宗教」の影響力を改めて感じた。
    人の根本的な考え方そのものに影響を与える宗教は、人を救うこともできる一方で、使い方を誤ると恐ろしい結果になると思う。

    日本人は確固たる信じる宗教が無いため、何となく心の拠り所を失っている気がする。
    そのため、どうしても他人の目が物差しになる。
    テーマ的には、遠藤周作さんの「海と毒薬」に近いかなと感じた。
    経済的に豊かにも関わらず、自殺率が高い原因もそこにあるような気がしてならない。
    心を豊かにするため、今一度宗教との向き合い方について考える時期が来ているように感じる。

    自分が何と無く宗教に興味を持ってしまうのも、どこかで救われたいと思っているのかもしれない(笑)

    この本とは直接関係ないが、ランニング中にオーディオブックとして聞くなら、小説よりも知識を目的とした実用書の方が良い気がした。
    小説は、本として読む方が自分のペースで雰囲気を味わいながらより楽しめる。
    実用書であれば、オーディオブックとして流してるだけでも何となく情報が入ってるのでとても良い感じ。

  • 仏教を非常にわかりやすく説明している。


  • 日本では葬式仏教と言われるが、その誕生から考え方も含めてわかりやすく解説されており勉強になる本。寛容・科学的で受け入れれやすい宗教。ダライラマとの対談内容も紹介されている。
    手塚治虫のブッダを読み返したくなった。
    利他の精神で意義深い人生を後悔なく過ごすことの大事さが分かる。笑いや楽しみも重要な要素だと感じる。仏教の寛容さと科学的な姿勢、善悪の根拠は動機や目的といった考え方は魅力的。

  • 内容紹介

    10万部突破のベストセラー、待望の電子書籍化!!仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで――。池上彰が仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。さらに、ダライ・ラマ14世とインド・ダラムサラで対談。いまこそ必要な仏教の役割について問う。

    内容(「BOOK」データベースより)

    仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで―。仏教にまつわる疑問をわかりやすく解説。 著者について 1950年8月9日、長野県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、73年に日本放送協会(NHK)に入局。 報道局社会部記者などを経て、2005年に退職後、独立。 著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)など多数。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    池上彰 1950年8月9日、長野県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、73年に日本放送協会(NHK)に記者として入局。報道局社会部記者などを経て、2005年に退職後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    *本の感想です。オフィス樋口Booksより転載しています。http://books-officehiguchi.com/archives/4691152.html

    この本は、第1章で仏教の始まりから新興宗教・オウム真理教に至るまでの変遷、第2章でダライラマ法王との対談、第3章で仏教で人は救われるのかというタイトルで日本人と仏教との関係について考察されている。

    第1章では仏教の変遷として、原点としてのブッダ、聖徳太子(厩戸皇子)が仏教を推奨した経緯、鎌倉新仏教、江戸時代における檀家制度、明治以降の仏教について取り上げている。第1章の終わりにオウム真理教を取り上げ、人はなぜカルト宗教にはまるのかということを池上氏が記者時代の経験を基に分析している。

    第1章については、法事・葬式などで分からないことがあれば参考になると思われるので、仏教についてほとんど知識のない人にも読みやすい内容になっている。

    第2章ではダライラマ法王と池上氏との対談形式である。冒頭で東日本大震災の話が出ているが、この本が出版されたのが2012年で、取材した日が東日本大震災から1年後ということが背景にあるかもしれない。ダライラマ氏が日本人の姿を見て立ち直れると氷解している点を高く評価したい。現在の復興の進捗状況を把握していないが、今後の励みになればと思う。

    第3章では仏教で人は救われるのかというタイトルで、日本人と仏教との関係について述べられている。仏教と日本人が疎遠になっているので、葬式などの慣習を通してもう一度考え直したいと個人的には思った。

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ あきら)
1950年、長野県生まれのジャーナリスト。東京工業大学特命教授、京都造形芸術大学客員教授、名城大学教授、信州大学・愛知学院大学特任教授、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会理事を兼任する。
慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年から2005年までNHKで記者として勤める。以降、フリーランスのジャーナリストとして活動。ニュース番組で人気になった。2012年から2016年までは東京工業大学リベラルアーツセンター専任教授を勤め、定年退職後も学生教育に関わっている。

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