ぼんやり脳!

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864104593

感想・レビュー・書評

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  • 現代人は少しでも時間があくと、もったいないと思ってしまう。1日を予定で埋めないと気が済まない。

    脳はぼんやりしている時が一番働いているという科学的な検証も出てきた。

    「常に何かをして頭を働かせること」よりも「頭をぼんやりさせる時間をちゃんととること」の方が大事。

    一日に少しでもぼんやりする時間をつくること。

    何もしていない時に働く脳活動を「デフォルト・モード・ネットワーク」という。

    デフォルト・モード・ネットワークの主な働きは以下の5つと推察されている。

    1.「スタンバイ状態」を維持する。
    2.これから起こり得る出来事を予測して備える。
    3.記憶を定着しやすくしたり、整理・統合したりする。
    4.自分の置かれている状況を内省する。
    5.過度の集中から「いつもの自分」に立ち返る。

  • 新聞の著者インタビューでチェックしていたら、次男が中学の図書館で借りて勧めてくれた。

    ぼんやりすることは、脳のプチ充電。何もしない時間こそが、脳を活性化させ、より良い人生を歩んでいける。

    ちゃんと時間をかけて自分と向き合っていれば、それだけ自分を強くすることができる。

    何もせずにぼんやりとする時間は、実際にわたしたちを豊かにしてくれているのかもしれない、と著者は呼びかける。

    脳科学の最先端とメンタルヘルスの臨床現場に立つ「知恵は現場にあり」の好著。

    ああ、無駄な力が抜けていく。



    (以下、具体的な21のコツ)

    01.「自分のぼんやり隠れ家」を見つけておこう。

    02.「スマホから離れる時間」をつくってみよう。

    03. 沸きあがってくるイメージに身をまかせよう。

    04. 悩んでいるときは「問題の全体像」を浮かべてみる。

    05. 高いところに上ってみるのもいい。

    06. 自分を「空から見ているつもり」になってみる。

    07. ひらめきは「期待度20%」ぐらいのほうがいい。

    08. 無関係な何か結びつけてみる。

    09.「一生懸命ぼんやりする」のはNG。

    10. 意識的に自分のレールをはずれてみよう。

    11.「ひらめきのパターン」はしっかり覚えておく。

    12.「落ち込んでいるヒマ」くらいはつくろう。
    ただ、過去の失敗をだらだらと後悔するのはNG。

    13.歩きながらぼんやりするのもおすすめ。

    14. エアロバイクを漕ぎながらぼんやりしてみよう。

    15. 呼吸と歩き方は「ゆっくり」を意識する。

    16. 電車に乗っている時間を「ぼんやりタイム」にあてる。

    17. 植物や動物に親しんでボーッとするのもいい。

    18.「無心になれる作業」をしてみよう。

    19. 1日の終わりに「ぼんやりタイム」をつくる。

    20. スケジュールに「空白」を書き込もう。

    21. たまには「何もしない日」をつくる。

  • 頭を働かせない事が脳にとってこれほど良い効果を与える事には驚いた。
    スマホにより常に頭を働かせている状態がいかに危険でストレスを溜めているか気付かされた。
    認知症やアルツハイマーで損傷される部位もデフォルトモードネットワークで改善されるのでより良い人生を送りたいなら意識的に脳を休めるぼーっとする時間を作る事は必須である。
    隙間時間や休み時間はスマホではなくぼーっと穏やかな気持ちで過ごしていきたい。

  • ぼんやりすること、睡眠時間をしっかりとること。

  • ぼんやりしてる時間に、脳の中の情報が整理され、ヒラメキが起きやすくなるので、集中して脳を使った後には意識的にぼんやりする時間を作った方が良い。
    という事が、始めの2〜3ページに書いてあり、それだけ読めば充分な気がするのだけど、その後200ページ近くも「ぼんやり」について語っている。

  • ・ずっとフルスピードでいると、自分の言動や周囲の様子に目を向ける余裕がないため、間違った言動をしていても気が付かない。反対に、適度にぼんやりすると我に返ることができるため、自らの言動を軌道修正できる。

    ・意識的にぼんやりする。

    ・無関係の何かと何かを結びつけてみる。脳と宇宙、オレンジとネジ回し…

    ・歩きながらぼんやりもいい。

    ・状況をぼんやり見渡すようにすると、自分にとって大切なものを見落とすことなく、ひとつひとつすくい上げることができる

  • フォーカス感覚について余所で学んだ。
    今自分が気にしているものが最も影響力を持つ。
    ピントを外し俯瞰することによって違和感のあるもの、問題のあるものに気づくのだろう。
    学生時代、試験中に度忘れしたとき空中へ視線をずらす癖があったのを思い出した。意識してフォーカスを緩め、検索をかけていたのだろう。

  • 読了。前に別の本で読んだ著者である。納得できた。スマホもさわらない「ぼー」とした時間を3分でいいので日々細切れにつくりなさいとあった。納得した。試してみよう。

  • 数ページの内容を繰り返し書いており途中で飽きた。ぼんやりは忙しいがあって生きてくるので、線引きが難しい。
    不安不満悲しみ怒りには単純作業がいいというのは実体験でわかる。勉強するときに限り、机の周りを掃除したくなったりするのは、心の修復作業だったんだと気付いた。
    わざわざ買わなくてもよかった一冊。

  • すごく「ぼんやり」がいいよ~と、勧めてくれていて凄く、いいのが分かります。伝わりました。
    ただまだ掘り下げるまでの内容とか研究成果がないのかなぁと思ったりしました。結局は同じ話しを繰り返しているのが目につきます。
    本のどの部分を呼んでもたぶん同じ印象になるんじゃないかな?

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著者プロフィール

西多 昌規(にしだ・まさき)
精神科医・医学博士。早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授。東京医科歯科大学医学部卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学医学部研究員、スタンフォード大学医学部客員講師などを経て現職。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など資格多数。専門は臨床精神医学全般と睡眠医学、身体運動とメンタルヘルス。著書に『「器が小さい人」をやめる50の行動』(草思社文庫)、『「テンパらない」技術』(PHP文庫)、『休む技術』(だいわ文庫)、ほか多数。

「2018年 『文庫 自分の「異常性」に気づかない人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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