偶然短歌

  • 飛鳥新社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864105064

感想・レビュー・書評

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  • Wikipediaから『偶然短歌』形式になったものをプログラムで抽出し、厳選したものをまとめた本。
    意外にも詩的なものが多くて面白い。
    このページからどうしてこんな短歌が?と、想像を巡らせるのが楽しい。

  • Wikipediaの記載から抽出された短歌集。
    文章の中からこういう短歌を見つけ出すのは、少し楽しい。

  • ウィキペディアの中でたまたま「5・7・5・7・7」のリズムになっている言葉を集めた1冊。
    何の変哲もない文章の中に含まれた「偶然短歌」をお楽しみください。(浦河町)

  • これはこれで興味深く、時に指摘で想像を喚起してくれる歌もあった。でも前提をおさえた上で楽しむ、別のアートかもしれない。

  • いなにわ氏の作ったウィキペディアの記述の中から短歌の形をとる文章を抜き出すプログラムから生まれた偶然短歌に、せきしろ氏が解説をつけた本。
    短歌について詳しいわけでは全くないけど、もともと短歌のリズムが好きで、加藤千恵や枡野浩一の本が大好きだった。だから偶然短歌botもフォローしていたのだけどまとめた本があったとは。なんとも言えない哀愁と美しさがあるんだよなあ。そこについた解説がさらに面白くて、爆笑しつつ感心もした。

  • いなにわさんの作った、
    「普通の文章の中から57577を無作為に切り取って
    短歌として抜き出す」
    というプログラムを元に、
    Wikiを材料に生まれた、
    膨大な短歌の中から100首を選りすぐり
    せきしろさんのコメントを付けてまとめた本。
    視点が面白くて、実際選ばれた短歌も味わいがあって楽しい。
    これコメントいるのかなあと。
    ツッコミや、そこから妄想を広げる形、
    内容と出典のギャップを突くのは面白いと思うけど。
    「ときに偶然短歌は○○の事実を教えてくれる」
    ってわりと出てくる言葉なんだけど
    これ元ネタがWikiだし。
    文章が途切れているかたちで切り取られた短歌も
    そのまま文章が途切れてると考えて、
    前後を気にするコメントが多いのも不思議で。
    むしろ倒置法とか体言止め的に完結したものとして
    味わう方が面白くないか?と思ったり。
    元の文章の一部なのに別物、というのが
    このプログラムの、「偶然短歌」の、肝なんじゃないの。

    あとがきを読むと、依頼されてのコメントだったようで、
    自身でも苦労しているのが分かりました。
    読んで面白いと思うかどうかは、
    せきしろさんとセンスを共有できるかどうかなんだと思います。
    私は、ちょっと合わないようです。

    Twitterで「偶然短歌bot」というのがありましたが、
    横書き改行なしだと、空気感が出てこないですね。
    やはり余白たっぷり、縦書き、(ときに改行)ありのほうが
    想像をかきたてられます。

  • 高橋源一郎氏の『お釈迦さま以外はみんなバカ』より。
    ウィキペディアから短歌のように五七五七七になる文章を機械的に見つけ出すプログラムを作ったいなにわという人とせきしろさんによる著作(?)
    アイデアの思いもよらぬバカバカしさが素晴らしいと思う。
    そして、ウィキペディアからできている当然本書の偶然短歌のところはCC BY-SA:表示-継承 なのだ。

  • 機械的な文章に表れる人間ぽさ。
    「物質と還元される物質があってはじめて酸化還元」

    「少量か逆に非常に大量のコンクリートを必要とする」

    「その人の読む法華経を聞きながら眠りについて、そしてそのまま」

    「ある道を右に曲がれば東大で、まっすぐ行けば公園なのね」

    「小説を書き始めるが、そのことで、大事なものを失っていく」

    「性格の不一致などの問題を抱えながらも、流されるまま」

  • Twitterの偶然短歌はみたことがなく、短歌好きの夫にと、クリスマスプレゼントとして選んだ本です。
    これは本当に1000円以上の値段をつけるほどの価値あるものか、と思う一方、短歌づくりに頭を悩ませ、もう言葉そのものの意味さえわからなくなった!という人が読めば、ちょっと初心に帰ることのできるのかな、とも思います。単純に言葉を57577のリズムにのせれば、こんなにも詩的で、情緒あるものになるのかと。
    図書館にあれば、面白半分で読んでもよい本です。

  • Wikipediaにあふれることばのなかから、プログラムが抽出した偶然の57577。
    どこで切れば57577か直感的にわからなかったものもあったが、なかなか深くておもしろかった。
    接続詞のおかげで57577になるのも妙でおもしろかった。

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