リーダーを目指す人の心得 文庫版

  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864105583

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  • コリン・パウエル氏は自身の意思決定が直接的間接的に部下の生死に繋がるという極度に緊張を強いられる環境でキャリアを積んできた。そして権謀術数の政治の世界でこれまた特殊かつ高度な意思決定を求められる世界で生きてきた。彼自身のリーダーシップ論は、意思決定と実行が上滑りしない実感の伴ったものといえる。

    統合本部長時代と国務長官時代のコリン・パウエル氏はMr.軍人とも呼べるような強面で質実剛健なイメージが強い。本書で語られる内容は無駄がなく力強い言葉はイメージどおりだが、それ以上にやさしさと氏の魅力が窺える。

    体系だったリーダーシップ論ではなくエピソード主体の構成になっているが非常に示唆に富む一冊だ。

  • 黒人初の米軍統合参謀本部議長へと立身出世した著者のリーダーシップ論。
    "It Worked for Me"という原書の題名からして、著者の人柄が滲み出ている。本書で紹介する方法はあくまで私には効果があったという但し書きが書かれているくらい。リーダーシップ論、もしくは人生論は至って基礎に忠実な内容。特に印象に残った箇所はリーダーの引き際。地位にしがみつかず、自分がその地位に登れたことを感謝し、組織からお呼びが掛かる前に自ら降りる大切さを説いていた部分には感銘した。
    余談だが、かつて海外留学で出会ったアメリカ軍出身の仲間たちのリーダーシップスキルが総じて高かったことを思い出した。判断を誤ると仲間の命を含めて落とす可能性のあるような状況で、日々緊張感を持って判断し、任務を遂行したことに起因するのではないかと改めて推察した次第。

  • 自らの体験に基づいたリーダーシップ論、人生論。
    部下への指示、会議の進め方、リーダーとしての心得など、具体的で勉強になる。

  • 米国の黒人差別がある中で成功した筆者であるのにどこまでも謙虚な姿勢、考え方が貫かれている。米国の軍隊や外交分野など、活躍したフィールドは極めて特殊な世界だと思うが、本書で述べられていることは恐らくどんな組織や環境においても応用可能で普遍的なものであるように思えたし、自分にも取り組めそうだと背中を押された。度々読み返して参考にしたい。

  • コリンパウエルの語る、リーダーの心得。
    最初に出てくる13ヶ条のルールは全面的に同意。
    やっぱりこの方、偉大である。

  • リーダーとして必要な姿勢や考え方について、ストレートな言葉で述べられており、著者の熱い想いが伝わってくる。
    文中で著者が逸話好きと語られているとおり、エピソードの掲載がとても多いのだが、軍隊所属時や国務長官時の経験談が基本であり、一般のビジネスマンには少しピンきづらいエピソードも多い印象である。
    しかし、その逸話から教訓として導き出されたリーダー論自体は現実的かつシンプルであり、ビジネスマンが日常的に実戦可能な内容となっている。
    繰り返し読んで理解を深めていきたい。

  • アメリカの国務長官といえばパウエルさんというイメージがなぜか自分にはある。軍出身ということでピンと来ない面もあるが、冒頭の「自戒13カ条」だけでも十分に勉強になる。

    1. なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
    2. まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ。
    3. 自分の人格と意見を混同してはならない。さもないと、意見が却下されたとき自分も地に落ちてしまう。
    4. やればできる。
    5. 選択には細心の注意を払え。思わぬ結果になることもあるので注意すべし。
    6. 優れた決断を問題で曇らせてはならない。
    7. 他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。
    8. 小さなことをチェックすべし。
    9. 功績は分け合う。
    10. 冷静であれ。親切であれ。
    11. ビジョンを持て。一歩先を要求しろ。
    12. 恐怖にかられるな。悲観論に耳を傾けるな。
    13. 楽観的でありつづければ力が倍増する。

    官房長官時代の菅さんが絶賛ということだったが、どの辺が良かったのか気になる。。

  • ちょっと長いけど、すごく内容がいい。
    最後の章は要らないかな?

  •  
    ── パウエル & コルツ/井口 耕二・訳《リーダーを目指す人の心得
    20170609 飛鳥新社》文庫版
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4864105588
     
     Powell, Colin  19370405 America /Luther
     Colts, Tom Brady 19‥‥‥ America /
     菅 義偉 首相 99 19481206 秋田 /[20200916] 官房長官 81-83 [20121226-]
    https://twilog.org/awalibrary/search?word=%E8%8F%85%20%E7%BE%A9%E5%81%89%E3%80%80&ao=a
     
    …… ありがとう」と言わない人は"必ず失う" ~ 菅 首相の愛読書に
    書かれていること ~
     首相が官房長官時代に読み、いかなるときも心の支えにしたという本
    がある。本書の「読み所」をあらためてお届けしよう(20180409)。
     
     米国務長官が駐車場係と談笑して気づいたこと
     
     私は国務長官をしていたとき、警備担当者の目を盗み、きれいに磨か
    れたオフィスをあとにして駐車場まで下りてみたことがある。駐車場の
    運営は外注で、働いているのはだいたいが移民か少数民族。給与は最低
    賃金に近いレベルだ。
     
     駐車場は、職員の人数に対して小さすぎた。だから、毎朝、ものすご
    い苦労をして車を詰め込むことになる。キーを預かった係員たちが、隙
    間がほとんどないほどきっちり縦に並べて駐車するのだ。
     
     国務長官が駐車場をぶらついたことなどなかったからだろう、係員は
    私が道に迷ったと思い (そういう面もないではなかったのだが、私は迷
    ったと認めなかった) 、「帰り道」を教えましょうかとたずねてきた。
     
     「いや、いいよ。君たちとちょっと話ができたらと思っただけだから」
     
     そう言うと、彼らはびっくりしながらも喜んでくれた。私は、仕事は
    どうか、どこから来たのか、一酸化炭素は大丈夫かなど、いろいろとた
    ずねた。なにも問題はないとのことだった。
     
     しばらく雑談したあと、不思議に思っていたことを聞いてみた。
     
     「毎朝、車が次々に到着するとき、最初に出られる位置にどの車を停
    めるのか、2番目、3番目にどの車を停めるのか、どうやって決めるんだ
    い? 」
     係員は顔を見合わせて薄く笑い、そのひとりがこう教えてくれた。
     「国務長官殿、ま、どういうふうかってぇとですね……ここに着いた
    とき、車の窓をあけてにっこり笑いかけ、オレらの名前を呼んだり
    『おはよう。元気にやってるかい? 』などと声をかけてくれる人は
    最初に出られるところっすね。前をじっと見てオレらが何かをしてあげ
    ていると気づきもしない人、オレらがいることにも気づいてくれない
    ような人とかは、ま、最後に回されますね」
     
     このあたりで、私はにっこりと笑って礼を言い、私を探しているSP
    のところへ戻ることにした。
     
     偉い人が「下々」にありがとうと言わないツケ
     
     次の会議で、私は、この話を幹部たちに話して聞かせた。
     「この建物で働く人に対し、敬意や思いやり、優しい一言をもって接
    して悪いということはありえない。どの職員も欠くことのできない人だ。
    どの職員も、そういうふうに見られたいと思っている」
     
     脳外科手術のように難しい話ではない。組織に属する人は一人ひとり
    に価値があり、その価値を認められたいと思っている──それだけのこ
    とだ。人間というのは、承認と励ましを必要とする。毎晩、私の執務室
    を掃除してくれる人は、大統領や将軍、政府閣僚と同じ人間である。
     だから私はありがとうと一声かける。それだけのことをしていると思
    うからだ。
     
     自分のことを単なる掃除人だなどと思ってほしくない。彼らがいなけ
    れば私は自分の仕事を全うできない。国務省全体が彼らの肩にかかって
    いると言っても過言ではない。組織が成功するとき、その仕事にくだら
    ないものなどない。ただ、これほどわかりやすく、簡単に実行できる
    原理を理解できない、くだらないリーダーが多すぎるだけだ。
     
     Powell, Colin 1937 America /1937年、ニューヨーク市生まれ。
    ニューヨーク市立大学卒、ジョージ・ワシントン大学大学院修了。1989
    年、米軍制服組トップの統合参謀本部議長に就任、湾岸戦争などの指揮
    を執った。2001~05年、ブッシュ(子)政権の国務長官を務めた。本記事
    で紹介した談話は、トニー・コルツ共著『リーダーを目指す人の心得』
    からの抜粋である。
     
    (20201005)
     

  • 〇学んだこと
    1.人はどこで始まるかではなく、どこで終わるかが重要
    2.富や名声ではなく、次世代の子供たちに何を残せるかを常に考える
    3.人事評価は実績だけでなく、可能性も考慮する必要がある

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