残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

制作 : 橘玲  橘玲  竹中てる実 
  • 飛鳥新社
4.05
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  • 本棚登録 :544
  • レビュー :38
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864105750

作品紹介・あらすじ

今すぐ「思考」と「行動」をアップデートせよ!目標達成のために不可欠な要素として世間一般で広く信じられてきたことの多くは、手竪くて正論だが、今や完全に間違っている。そうした神話の長所、次いで反論や矛盾を取り上げる。裁判のように賛否両論を検証、最もプラスになる結論を導きだしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 私は自己啓発本が嫌いだ。ほぼ読んだことがない。非科学的で占いの範疇で論理的でないものが殆どだから。また教育論のように個人的経験にのみ立脚した視野の狭いものも多いし。
    この本もタイトルはハッキリ言って嫌いだが、成功法則を科学的に解明し、かつ古今東西の物語を挟みながら面白く読めるようになっている。タイトルとは反対で、残酷どころか読後すごい納得感と多幸感を感じた。面白かったです。

  • この本は先週(2017.12)本屋さんで偶然見つけましたが、凄い本でした。成功するために巷でよく言われている法則に対して、科学的な考察を加えて具体的にどのようにすれば良いかが書かれています。

    それを説明するために、歴史の事例や、著者が具体的に体験した例が引用されたりしています。さらに驚くべきは、参考文献の多さです、その紹介ページだけでも 33ページもあります、文献数は400は下らないことでしょう。つまり、この本には著者がそれらの文献を読み込んだ上で、さらに自らの経験も踏まえて書かれています。

    世に言われる成功法則は、このような姿勢でとりくまなければならない、という人生訓の塊のような本でした。もう少し早い時期にこの本に出合えていれば、という気持ちもありますが、あと10年切ったとは言え、まだ大事な社会人生活を残している私にとっては、忘れられない素晴らしい本となりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・この本はエビデンスのある主張をしている、デタラメな成功法則でも偶々うまくいく人はいるが、エビデンスのある法則を実践した方が成功率は間違いなく上がる、この本ではそのような定説をあばき、大成功する人と一般の人を分けている科学的背景を探り、私たちがもっと成功者に近づくためにできることは何かを探る(p5、17)

    ・高校でのナンバーワンが実社会でそうならない理由として、1)学校とは、言われたことをきちんとする能力に報いる場所、自己規律・真面目さ・従順さが成績に繋がる、2)全ての科目で良い点を取るゼネラリストに報いる(p23)

    ・大学時代のGPAと、人生での成功には関係がないことが裏付けられた、700人以上のアメリカの大富豪の大学時代のGPAは、中の上=2.9であった(p24)

    ・ユニークな資質とは、日ごろはネガティブな性質・欠点だと捉えられていながら、ある特殊な状況下で強みになるもの(p28)

    ・最良とは、たんに世間並になること、卓越した人になるには、一風変わった人間になるべき(p37)

    ・自分のタイプと強みを知ったら、次にすべきステップは、自分に合った環境を選ぶこと(p47)

    ・最後は善人が勝つと教えられてきたが、驚くほど多くの領域(情報、経験、人物など)で、悪いもののほうが良いものよりインパクトが強く、持続効果があることが明らかになった、イヤな奴が成功するのは、自分の欲しいものをはっきりと主張する、成し遂げたことを臆せず人に知らせる(p57)

    ・行いには、良いこと・悪いこと・皆がやっていること、の3つがある(p59)

    ・海賊が発生した頃の商業船のオーナーは独裁者で、船長は職権を乱用していた、船員から戦利品の分け前を奪い、逆らえば処刑した。こうした略奪への対応と、上層部に痛められずに航海したいという船員たちの思いから海賊は誕生した、海賊船では全ての規則は全員一致で祖父品されなければならない(p65)

    ・人に与えすぎないように自制するには、ボランティア活動は週に2時間と決めて、それ以上はやらない(p72)

    ・最強の倫理システムは、しっぺ返し戦略、初回ラウンドではまず協力し、その後は前回のラウンドで相手が選んだ選択を真似し続けること、前回相手が協調したなら今回も協調する(p77、82)

    ・創造的な人は常に成功を収めるわけではない、しかし失敗したときに、嘆いたり責めたり断念したりせずに、失敗を一つの学習経験と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに活かしていこうとする=グリット、この通りにいかない理由として、1)グリットが何によってもたらされるか知っていると思っているがそれは間違い、2)成功への道には、見切りをつけることが最善の選択の場合もある(p93)

    ・人は毎分、頭の中で300-1000語もの言葉をつぶやいている、そして前向きな言葉は、私達の精神的な強さや、やり抜く力に大きなプラスの影響をもたらすことがわかった(p97)

    ・この世で最も過酷な場所で恐怖に耐えて生き続けられるのは、屈強な者でもなく、若者でもなく、生きる意味を見出している者であった(p104)

    ・自分の仕事が天職であると分かっている人は、ストーリーを自分に語っている人で、仕事に意義を見出し満足している(p109)

    ・自分なりのストーリーを見つける方法として、自分の死について考えること(p113)

    ・なぜ危機的、極限的な状況で闘い続けられたのか、それは「これはゲームだと考えて、目標物を設定したこと」、仕事にも応用できる(p119、125)

    ・コカインから快感が得られることを知っているが、大多数の人は「いりません」と断る。それは、あなたのストーリーと一致しないから。ストーリーを変えれば、あなたの行動を変えられる(p123)

    ・面白いゲームに含まれる共通要素は、1)勝てること、2)斬新である、3)目標、4)フィードバック(=ささやかな成功を祝う)(p125)

    ・成功者がたえず精進する時間を捻出するためにどれほど多くの活動を諦めているかに気づけば、時間数が肝心であることも頷ける(p138)

    ・運は、その人の選択によるところが大きいことが明らかになった、運のいい人の性質は、新しい経験を積極的に受け入れ、外交的で神経質でない(p145)

    ・人々は、失敗したことより、行動を起こさなかったことを、二倍後悔する。その理由は、失敗を正当化するが、何も試みなかったことについては正当化できないから。運のいい人は、失敗についてくよくよ悩まず、悪い出来事の良い面を見て、そこから学ぶ(p146)

    ・日頃と異なる分野で異なる課題に向き合うことは、ものごとを別の視点から見て、思い込みにとらわれずに解決策を見出すことに役立つ。多くの異なる発想をぶつけあうことは、創造性を高めるカギとなる(p154)

    ・夢見ることは、お酒に酔うのと同じ効果が精神的に得られる、夢から覚めると、抑うつ的になる。夢に描くことは、目標の達成前にご褒美としてもらってしまうので、肝心の目標達成に必要な活力を弱らせる(p159)

    ・夢を達成させるためには、計画を持つこと、いつ・どこで・どのように行動をするか、ざっくりと計画しているだけで、目標を実現できる確率が40%以上も上がる(p160)

    ・WOOP:1)W:自分の願いや夢をイメージする、2)O:望む成果を具体的に描く、3)O:障害について考える、4)P:障害に対する計画を考える(p161)

    ・MITの力添えによって成功した、ハーバード大学の電波妨害技術は、ナチスをパニックに陥れさせた、1年も経たないうちに、連合軍の船舶撃沈は117隻(1942.11)から、9隻(1943.9-10)へと激減した(p190)

    ・人類には他の生物種には不可能な規模での協力関係、これが人類が種として繁栄した秘訣であった、これがあなたが個人として成功するための秘訣である(p194)

    ・自分があんな風になりたいと思った人々からなるグループに参加することが重要(p203)

    ・メンターが、あなたのために特別に骨を折ろう、と思ってくれるのは、考えられる全ての途を試したが、もはやメンターの助けなしには万策尽きました、とあなたが証明できたとき(p213)

    ・セールスマンのような口調では反応を示さないが、誠実な態度で、犯人の心情に焦点を合わせるやり方は、効果的な解決に結びついた(p227)

    ・人は提供された食事をとる間、提供者に対して一時的に服従の心理状態になる、この心理は食事中が最も強く、食後は急激に弱まる(p228)

    ・論争をなくして良い結果だけを得るルール、1)落ち着いてゆったりとしたペースで話す、2)傾聴する、質問はオープンクエスチョンで、3)相手の気持ちにラベルをはる、それは辛いですね、怒るのも無理ないね、4)相手に考えさせる、間違っても相手の問題を解決して何をすべきかを提示してはいけない(p232)

    ・あなたを支えてくれた人々を訪ねて、感謝を伝えること(p234)

    ・直面したからといって、全てを変えられるわけではない、だが直面しなければ何一つ変えられない、謙虚さの利点は、1)現実を把握できる、2)傲慢にならずにすむこと(p260)

    ・自信に変わる概念として、「自分への思いやり」がある。自分自身への思いやりを持てば、失敗したときに成功の妄想を必要もなければ、改善の見込みがないと落ち込む必要もない、敗北者だと感じることも少ない(p265、266)

    ・毎日小さな勝利をあげることに集中する、成績や外聞を気にするのではなく、ひたすら技量を磨くことに集中する(p272)

    ・その分野に従事する者の上位10%は、同分野の標準的な就業者より生産性が80%も高い、下位10%よりも700%高い、これだけの差は効率では説明できず、当然長時間働いていることになる(p281)

    ・IQは、120を超えてしまえば、それ以上IQの数値が増えても業績への効果はほとんどないことが調査え明らかになった、違いをもたらすのは、投入された時間数(p262)

    ・有意義な仕事(自分にとって重要、自分が得意とする、の両方を満たす)に従事し続けた者は、最も長生きした(p284)

    ・仕事は、しなければいけないことでできているが、遊びは、しなくてもよいことでできている(p285)

    ・死を目前にした人々の大きな後悔の一つに、仕事を頑張り過ぎたがある、これは二位、一位は「他の人が自分に望む人生ではなく、自分に誠実な人生を生きる勇気を持てばよかった」が一位である。他者との関係は三位であった(p286)

    ・理想の仕事が無くても驚くに当たらないが、もしあなたが夢中になれる仕事でもないのに、死にもの狂いで働いていたら、深刻な弊害がもたらされる(p296)

    ・本当の意味で創造的になるには、過度の緊張状態から脱して、心を自由にさまよわせる必要がある、空想にふけることは、じつは問題解決と類似している。空想にふけるときと、難題を解いているときに活性化する脳の領域は同じ(p303)

    ・あなた個人にとっても成功を定義すること、他者との比較で相対的に成功をおさめようとするのは危険、意思決定は、あなたがしなければならない。全部自分で決める、それをしないと周りが決めることになる(p321、322、328)

    ・幸福の測定条件として、1)幸福感、2)達成感、3)存在意義、4)育成(誰かの未来の成功を助けている)、行動としては、楽しむ・目標を達成する・他者の役に立つ・伝える、となる(p324)

    ・モンゴル帝国を築いた「テムジン」は、遊牧民族がはまっていた抗争サイクルの元凶である親族関係を断ち切った、スキルと忠誠心が評価され、能力主義の社会を確立した(p330)

    ・ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画を立てること、である。前もってどんな障害があるかを予想し、克服法を考えておくと、状況をコントロールできていると感じる(p333)

    ・計画を実行するための手順、1)時間の使い方を追跡調査、2)時間を浪費している時間帯を把握、2)上司と話す、3)TO-Doリストではなく、すべてを予定表にする、4)自分だけの時間をつくる、5)予定した時間に一日を終える(p346)

    2017年12月17日作成

  • 成功法則をエビデンス(根拠)ベースで検証したもの。出典は米国の人気ブログの翻訳。但し、仕事の成功と家庭円満は両立しないので注意。成功を手にするために、幸せへの鍵である大切な人間関係を犠牲にしている。仕事に当てる1時間は家族や友人と過ごせなかった1時間であり、ここには機会費用があてはまる。

  • 有能を装うのは効果があるが、自分が麻痺する
    大事なのはセルフコンパッション
    程よく楽天的
    早く小さく失敗して成功する方法をまなぶ

  • ギバー?テイカー?目先の利益ばかりを追いかけちゃダメ。いかにもあざとい自己啓発本じゃない。

  • 正規なルートより意外なルートで生まれたリーダーのほうが成功する可能性がある。
    グレン・グールド=天才ピアニストだが常軌を逸している。
    蘭とタンポポの違い。
    平均値では語れない。

    親切では成功しない。
    モルドバ=誰もが利己主義に徹した国。
    長い目で見ると利己主義では成功しない。継続的取引の規律。お互いの信頼が得をする。
    しっぺ返しプログラムが勝利を収める。最初は協力、そのあとは先方の出方をまねる。

    グリッドは成功を生むが正しくあきらめることも大事。
    楽観主義はグリッドの主要な要素。
    機会費用を考えれば、あきらめることも選択肢になる。
    極限状態では自分のため、ではなく他の人のため、という思いが有効。
    弁護士は、最悪の状態を考えなければならないため鬱になりやすい。

    何者になって生きるか、自分のロールモデルがあると力強く生きやすい。
    試練はゲームに見立てる。
    ゲームであるためには、そこそこ勝てること、課題が毎回斬新、定まった目標があって、結果のフィードバックがあること。

    退屈することが一番の試練。

    時間のほうが有限。時は金なりは時のほうが大事、という意味。
    人はやらなかったことを後悔する。

    なんでも試してみて、これだと思ったら集中する。

    引き寄せの法則は効かない。夢見ることで満足してしまう。夢見ることで行動を引き起こさなければ、実現しない。
    WOOP=願望、成果、障害、計画、を行う。

    外交的なほうが成功しやすいが、偉大な業績は孤独で行われる。内向的でないと練習する時間がない。

    自信は必要だが間違った自信が周りによってつくられると悲劇が生じる=気では人は倒せない。

    セルフコンパッション=自分への思いやり。自信よりも大事。自分を信じることは素晴らしいが、自分を許せることはもっと素晴らしい。

    ジョジュア・ノートン=アメリカ合衆国の皇帝。

    トムソーヤの冒険「仕事はしなければならないことでできているが、遊びなしなくてもよいことでできている」

    アインシュタインの契約結婚。結婚には向かない人だった。

    睡眠不足は影響が大きい。昼寝の効果。

    ストレスが多いのはコントロール感がないから。

    TODOリストではなくすべてを予定表にすること。
    毎日一時間自分だけの時間を作る。
    気を散らすものをそばに置かない。

  • レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12363054702.html

  • タイトルほどぶっ飛んでるわけではない。
    仕事を選ぶときは一緒に働くことになる人々をよく見る。合わないと思うならうまくいかない。勝算が見込める自分なりのゲームにする、失敗してもゲーム。どうすればもっとお役に立てるでしょう?
    一生の間に遭遇する相手の数を想定する。その平方根を求める。平方根番目までは観察、その中のベストと比較してよかったら決める。WOOP,願い事・夢をイメージ。願いに関して具体的な成果を思い描く。現実を直視し具体的な障害を考える。障害に対処する計画を立てる。
    自分が粘り強く取り組みたいことは明確化か。不明確ならWOOP.楽観的か。悪いことは一時的で(永続性)個別的で(普遍性)自分の落ち度ではない(個人度)。有意義なストーリをつくる。墓碑銘向け。仕事にゲーム性を取り入れる。優先度をつける。スモールチャレンジ。
    もともとの友人からスーパーコネクターを見つける。時間と予算を用意する。グループを探すか立ち上げる。フォローアップする。
    メンター。やれることをやってからメンターに見てもらう。メンターの忠告に対しPDCA。
    論争避ける。落ち着いてゆったりしたペース。傾聴。感情に名前つける。相手に考えさせる。
    依存症の人は成功しやすい。インチキをしない。
    自分にとって重要で得意なことを仕事にする。幸福感、達成感、存在意義、育成。何をもってこれで十分といえるか自分に問いかける。
    時間の使い方。幸福感、達成感存在意義、育成、生存。
    TODOを予定表にする。時間に対し現実的に。出勤前に聖域の1時間を取る。自由時間について使い方の予定を立てる。やりたいことは20秒早く始められるようにする。やめたいことは20秒余計に始めるのにかかるように設定する。周りをギバーに囲まれたギバーになる。前進できる形で社会と繋がれるストーリー。助けてくれるネットワーク。失敗した自分を許すセルフコンパッション。達成、異議、幸福、育成のバランス。

  • 成功の法則を、各研究からのエビデンスをもって説明している本。エビデンスがあるから、なるほどと思うし、ある解説から浮かんだ次の疑問も想定していたように解説があってわかりやすい。
    仕事の大成功と家庭の円満は両立しないの項で、昔、ある会社のブラマネが、いい仕事するには家庭なんか崩壊して当たり前、というようなことを言っていたのを思い出した。まあ、それだけの力のある人の場合、これは正しいようであるが、僕のような凡人には残業残業だとネガティブな結果になるだけで、リラックスや楽しみというものが重要であるようだ。

  • これは面白い本だ。
    しかし一回読んだだけでは、内容が多すぎて理解できない。
    腑に落ちた部分をピックアップし、ノートに纏める。

    そこら辺の自己啓発本より、断然オススメ。

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