残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

制作 : 橘玲  橘玲  竹中てる実 
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864105750

感想・レビュー・書評

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  •  監訳者の橘玲って、たちばなあきらって読むのを初めて知った。
     なかなか面白かった。


     ユニークな資質とは、日ごろはネガティブな性質、欠点だと捉えられていながら、ある特殊な状況下で強みになるものだ。そうした資質は、たとえばチャーチルの偏執的な国防意識のように、本来は毒でありながら、ある状況下では本人の仕事ぶりを飛躍的に高めてくれるカンフル剤になる。
     ムクンダはそれを「増強装置」と名づけた。この概念こそが、あなたの最大の弱点を最大の強みに変えてくれる秘訣なのだ。

     カリフォルニア大心理学教授のディーン・キース・サイモントンによれば、「創造性に富んだ天才が性格検査を受けると、精神病質の数値が中間域を示す。つまり、創造性天才たちは通常の人よりサイコパス的な傾向を示すが、その度合いは精神障害者よりは軽度である。彼らは適度な変人度を持つようだ」という。

     多くの者にとって、若くして親を失うことは大きな痛手で、マイナスの影響は計り知れない。だが、ダニエル・コイルが著書、『才能を伸ばすシンプルな本』で指摘したように、親を失った悲劇は子どもたちに、この世界は安全な場所ではなく、生き残るには多大なエネルギーと努力が必要だという思いを植えつける。そうした特有の状況と性格から、これらの遺児は悲劇を過剰補償(心理用語で、自分のコンプレックスを克服するだけでなく、人から認められたいという欲求を強く持つことを指す)し、成功への糧に転じる。

     アクセルロッドは、私たちは「しっぺ返し戦略」の成功から学べる四つの教訓を挙げている。…
    1 相手を妬まない
    2 自分から先に裏切らない
    3 協調であれ裏切りであれ、そっくり相手に返す
    4 策を弄さない

     海軍の調査で、グリットを持った人びとが逆境に耐える際に行っている(ときに無意識に)いくつかのことが明らかになった。そのなかに、心理学的調査で浮かびあがった一つの習性があった。

     楽観主義者の説明は全く逆である。
    ①悪いことは一時的なものだ
    ②悪いことは特異的な原因があり、普遍的なものではない
    ③悪いことは自分の落ち度ではない
    セリグマンの調査によると、説明スタイルを悲観的なものから楽観的なものに変えるだけで、気分が楽になり、グリットが増すという。

     荒唐無稽で抽象的に響くかもしれないが、その効力は計り知れない。ストーリーは、意識にのぼらない心の奥の底流として、人生の驚くほど多くの重要な局面で成功を後押ししている。
     たとえば、夫婦が将来もうまくいくかどうかを正確に予言するものがある。それはセックスでも、お金でも、共通の目的でもない。心理学者のジョン・ゴットマンが、夫婦同席の状態で二人の歴史や結婚生活についてインタビューし、語られた内容を分析したところ、夫婦が後年りこんするかどうかを94%の精度で予測することができたという。

     面白いゲームに含まれる共通要素は、勝てること、斬新であること、目標、フィードバックの4つだからだ。

     「一万時間の法則」の生みの親であるK・アンダース・エリクソンは、何らかの分野の第一人者になるには、方法は一つしかないと言う。それは、良き指導者につくことだ。
     
     「楽しみ」は、ふつう、「専心努力」や「専門的知識(技能)」、「第一人者になる」と同じ範疇には入れられない。「楽しみ」は、感情に基くものだ。ところが、この感情的な構成要素が決定的に重要なのだ。

     人質交渉人は、想像しうる最も緊迫した事態に対処するが、危機の最初から最後まで、彼らの態度は一貫して受容、思いやり、忍耐に徹している。

     人間関係の研究で知られる心理学者、ジョン・ゴットマンは、夫婦間の問題の69%は永続することを発見した。つまり、そうした問題は解決されないのだ。交渉型アプローチがうまくいかない理由もそこにある。したがって相手の話に耳を傾け、共感し、理解する必要がある。そうすれば、たとえこれらが問題解決に結びつかなくても、結婚生活はうまくいく。私たちがたがいの気持ちに寄り添わず、具体的な交渉に重点を置くときにこそ、破たんするのだ。

     論争をなくし良い結果だけを得る四つのルール
    1 落ち着いて、ゆったりしたペースで話す
    2 傾聴する
    3 相手の気持ちにラベルを貼る
    4 相手に考えさせる

     …ティム・クレイダーという男が休暇中に喉を刺された。傷は、頸動脈をわずか二ミリそれた場所で、彼の言葉を借りるなら、「もう少しで飛行機の客席ではなく、貨物倉に載せられて帰ってくるところだった。」彼は命拾いしたのだ。

     『どこが間違っているのか教えて』と題する研究では、人が専門家を目指す途上で転機が訪れることを示している。初心者は、まだ得意でないことに励み続けるために、肯定的にフィードバックを必要とする。しかしやがて転機が訪れる。次第に熟達するにつれ、いっそう腕をあげるために、彼らは否定的なフィードバックを求めるようになる。初心者のころと違い、今や正すべき点はわずかだからだ。

     自尊心を煽るのではなく、自然体で自己や自分の能力に満足していられたらどんなことが起こるだろう?ズバリ、人から好かれる。過剰な自信が共感性を失わせるのと対照的に、自分への思いやりを育むと、他者への思いやりも増すことが神経科学の研究によって証明されている。

     自信のジレンマを解決する
    1 自分を信じることは素晴らしいが、自分を許せることはもっと素晴らしい
    2 自尊心を自然なレベルに調整しよう
    3 それでも自信を高めたい?ならば獲得しよう
    4 インチキはしない

     自己の情熱のために家族をないがしろにする現象は、決して目新しいものではない。古代ローマにはすでに、「子どもか、本か」という言葉があったという。もしあなたが真摯に何かを生みだそうとすれば、家族を犠牲にすることになる。
     エネルギーの問題も重要だ。創造的な労働者が、配偶者と過ごす時間は量的に少ないだけでなく、経営学の学術誌『アカデミー・オブ・マネージメント・ジャーナル』によると、その質も劣るという。家に帰るころ、彼らの脳はへとへとに疲れている。気遣いのあるパートナーになりたくても、ガス欠なのだ。また、完璧主義の傾向が強い人びとは、配偶者と満足な関係を持てる可能性が33%低いとの研究結果もある。

     心理学者のロバート・エプスティンが、30か国の3000人を対象に調査したところ、ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画を立てることだとわかった。前もってどんな障害があるのか予想し、克服法を考えておくと、状況をコントロールできていると感じる。これこそが、ものごとを成し遂げるための秘訣だ。

  • 【エビデンスに基づいた成功法則本】

    原題はBREAKING UP THE WRONG TERRで見当違いをしているという意味。
    個人的な見解ではなく、エビデンスに基づいて成功法則が書かれている。
    最強の対人ルールや人脈づくりの5つのステップは参考になった。

  • 引用している方を何人か見たので。

    かいつまんで自分に興味のある所だけ読んでおもしれーってなるくらいの本かなと。
    信頼に足らない不誠実なひとが組織にいると徐々にそれが伝染するから全体にとって悪影響ってのはあるかもなと思った。腹を割って話した上で、思い切って性善説で任せきるのが組織としては健全に成長するんだろうなあ。

  • エビデンスに基づいた、面白い自己啓発書。学校エリートと成功、いい人、粘り強さ、人脈、自信、ワークライフバランス。それぞれの観点におけるエピソード、著書や論文紹介。

    お題に対する結論という意味ではいずれも、肯定・否定の各論あり。でも、とても楽しく読めて、勉強になりました。

  • 残酷さがいまいちよくわからず。

  • 1等がたくさん出た売り場に行けば当たりやすい」と行列を作る人がたくさんいる。
    これを経済学者は「宝くじは愚か者に課せられた税金と呼ぶ


    「明日を支配するものー21世紀のマネジメント改革」
    (ダイヤモンド社)ピーター・ドラッカー著 の中で

    仕事人生で成功するには、「自分を知る」の一言に尽きる。とくに、自分が望むことを人生で成し遂げるためには、何よりも自分の強みを知ることだ。


    さらに自分の強みを見つける効果的な方法として「フィードバック分析」なるものを薦めている。
    とても簡単だ。仕事を始めるとき、自分が期待する成果を書きとめておき、後日、実際の成果を書き込んで見比べる。
    これを繰り返すうちに、自分が得意なこと、不得意なことがわかるようになる。


    今日のポジティブ心理学の研究でも”その人なりの強み”を強調することが、幸せを手にする鍵であることが何度も照明されている。

    さらにいえば、日常生活で自分が得意なことに費やす時間が多ければ多いほど、ストレスが軽減され、よく笑い、周りから敬意を払われているとより強く感じると照明されている。


    成功には「環境」と肝に銘じる

    自分のタイプと強みを知ったら、第二のステップとして、自分に合った環境を選べ。


    『海賊の経済学』(NTT出版)ピーター・リーソン著
    で「世間一般の見方と異なり、海賊の生活は規則正しく、真面目」


    私達がどのような人間になるかは、 周りの人々によって決定される、周囲の人が利他的に振る舞うのを見ると、人はいっそう利他的に行動するようになる


    ハーバード大学ビジネススクールで交渉論を講義するディーパック・マルホトラによれば、交渉でまず重要なのは「したたかになること」でも、「本気度を示すこと」でもないという。学生に一番に薦めるのは、「相手から好かれること」だ。


    ハーバード大学の心理学教授ハワード・ガードナーは、最も成功した人々を研究して発見したことを著書『心をつくる』未邦訳、原題Creating Minds 野中で

    創造的な人々は骨組みを組むように経験を積み上げていく。この種の人々は非常に野心的で、つねに成功をおさめるわけではない。しかし失敗したときに、彼らは嘆いたり、責めたり、極端な場合、断念したりして時間を無駄にするようなことはしない。そのかわり、失敗を1つの学習経験と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに活かしていこうとする。


    良い営業マンになる秘訣は、人と接することが得意なっこととか、外交的なことだとだと思うかもしれないが、調査によると、決め手は楽観主義であること、その一点に絞られるという。

    研究者達は、「楽観的傾向で上位10%に入った外交員は、悲観的傾向で上位10%だった者より売り上げが88%多い」ことを発見した。


    セリングマンの研究によると、悲観的な傾向は遺伝によるものではなく、あなたが周りの世界に関して自分自身に説明する言葉が原因なのだという。
    つまり悲観的な思考法は変えることが可能だ。

    楽観主義者と悲観主義者では、世界の見方に天と地ほどの開きがある。セリングマンはそれを「説明スタイル」と呼び、永続性(Permanence)、普遍性(Pervasiveness)、個人度(Personalization)という3つのPによって説明した。

    悲観主義者は自分に講説明する。

    ①割ることはこれからも長く続くか、永続する(私はそれを終わらせることができない9
    ②悪いことは普遍的で、あらゆることに作用する(この人たちのすべてが信じられない)
    ③悪いことは自分の落ち度だ(私はこれが苦手だ)


    楽観主義者の説明はまったく逆である。

    ①悪いことは一時的なものだ(たまに起こるが、たいしたことではない)
    ②悪いことには特異的な原因があり、普遍的なものではない(天気が良くなれば解決する)
    ③悪いことは自分の落ち度ではない(私は本来これが上手で今日はたまたまうまくいかなかった)


    フランクルは、「周りを照らす者は、自らを燃焼させなければならない」という。
    私達を前進させ続けてくれるのは、自分自身に語りかけるストーリーだ。ストーリーはときに崇高な心理かもしれないが、実は、真実でなくてもかまわない場合も多い。


    ユダヤ教徒とキリスト教徒には喩え話があり、ヒンズー教徒と仏教徒には経文がある。
    ほぼすべての宗教の指導者は、信徒に説教や説法を行う。これらもまたストーリーである。たとえ私達が信心深くなかったとしても、大衆文化が空白を埋める。UCLAのフィルムスクール(大学院)教授のハワード・スーパーは、映画は「世俗社会のための聖なるドラマ」だと説明する。ちょうど宗教の喩え話のように、私達は主人公を模し、ストーリーを語る。私達がフィクションの登場人物に共感するとき、困難を克服して目標を達成する


    幸福感に関して多くの人が自分の人生に満足しないのは、楽しいときを過ごしていても、それが自己のイメージに合わないという思いにとらわれているからだという。


    『マネジャーの最も大切な仕事ー95%の人が見過ごす「小さな進歩」の力』(英知出版、ハーバード大学教授テレサ・アマビール著)

    →有意義であることこそ、人々が仕事に求める一番のもの


    「履歴書向きの美徳」と「追悼文向きの美徳」


    心理学の一流専門誌『アメリカン・サイコロジスト』

    →「一度小さな成功が得られたら、次の小さな成功も得たいという弾みがつく」


    『小さく儲けろ!世界を変えた人と組織の成功の秘密』
    (日経BP社、ピーター・シムズ著)


    楽観主義と悲観主義のバランスを取るうえで大切なのは説明スタイルの「3つのP」だと覚えておこう

    ・永続性(Permanence)
    ・普遍性(Pervasiveness)
    ・個人度(Personalization)

    間違っても、「悪いことは永続的で普遍的で自分の落ち度だ」と思ってはいけない。


    神経科学者のダイアナ・タミルによると、人間の脳は、自分のことを話すことで、食べ物やお金よりも強く快楽中枢を刺激されるという。

    だから、人前で自分のことばかり話すのはほどほどにし、その楽しみをほかの人に最大限譲ってあげよう。


    人々は「有能だが不愉快な人」より、「気が利かないがやさしい人」と働きたいと思っている。

    それから相手に助言したり、批判がましいことを言ったりするのはやめよう。

    ただし、こちらからアドバイスを求めるのは、相手の好感を得るきっかけになる。


    良い行いにせよ、悪い行いにせよ、いずれは自分に返ってくるという因果報酬(カルマ)の法則にまかせよう。


    『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人』(講談社、ジャーナリストのシェーン・スノウ著)

    →メンターを得た起業家はそうでない起業家に比べて7倍の資金を調達し、3.5倍も早く事業を成長させていたという。


    上司ではなく「非公式のメンター」を見つけなさい

    1メンターに聞いてからやるのではなく、やれることは全部やってからメンターの目に留まろうとする。

    2メンターについて知る。いや、徹底的に調べる

    3メンターの時間を浪費するのは大罪である

    4フォローアップする

    5メンターに誇らしい気持ちになってもらう


    食事は説得するための有効な手段である
    「人は提供された食事をとるあいだ、提供者に対して一時的に服従の心理状態になる。この心理は食事中が最も強く、食事後は急激に弱まっていく」


    論争をなくし良い結果だけを得る4つのルール

    1 落ち着いて、ゆったりしたペースで話す

    2 傾聴する

     人間は1分間に約700語聞いて理解することができるが、人が話すのはせいぜい100語、その差が原因になって気が散る、心して集中しよう。

     人々が離職する一番の理由は、上司が自分の言うことを聞いてくれないと感じることだ。

    3 相手の気持ちにラベルを貼る

    4 相手に考えさせる


    「公の立場で他者を欺くCEOは、やがて私生活において自分自身を欺きかねない」ウォーレン・バフェット


    企業をだめにするのはどんなCEOか知りたいだろうか?株主に向けた年次報告書で、CEOが何回、「私」という言葉を使っているか数えてみればいい。


    自信に代わる概念は「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)だ


    自尊心に重きを置く人々は、ときどき自分を欺いたり、否定的だが有益なフィードバックを退けたりする。

    現実を受け入れるより、自己の価値を証明することに執着するのだ。

    これは傲慢さやナルシシズムにつながりかねない。統計的に調べると、自尊心とナルシシズムのあいだには確かな相関関係があったのに対し、セルフ・コンパッションとナルシシズムの相関関係はほぼゼロだった。


    『テッド・ウィリアムズのバッティングの科学』(ベースボールマガジン社)は今日でもバッティング技術のバイブルとして評価が高い。


    人生の最期に人々が最も後悔する上位5つの1つは
    「あんなに一生懸命仕事ばかりしなければよかった」だという。


    冗談を言い合える相手を信頼する傾向にある


    経営コンサルティングは、長時間労働と仕事がきついことで有名。

    週84時間労働はざらで、加えて頻繁な出張や絶え間ないメールチェック、そして多くの者が”パワーポイントによる死”(パワーポイント依存の発表が退屈で死んだように眠ること)に悩まされている


    幸福の測定基準として次の4つが必須要素である

    1 幸福感 人生から喜びと満足感を得ていること

    2 達成感 何らかの業績でほかに抜きんでていること

    3 存在意義 身近な人々に、ポジティブな影響を及ぼしていること
    4 育成 自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること

    これらを「ビッグ・フォー」(幸福の4要素)と呼ぶ。


    ビッグ・フォーにつながる行動

    1 幸福感=楽しむ
    2 達成感=目標を達成する
    3 存在意義=他社の役に立つ
    4 育成=伝える

    事業を始めた理由として、

    「誰にも雇われたくなかったから」
    「自分で決定を下したかったから」
    「自分の好きなようにやりたかったから」

    と回答している。
    自分でコントロールすることが望み、労働時間やストレスに変化がなくても、幸福感が高まった。

    自由時間を管理することこそ、人生の質を向上させることが明らかになった
    (幸福度研究に関する専門誌『ジャーナル・オブ・ハピネス・スタディーズ』)

    興味深いのは、たんに自由な時間を増やしても人々の幸福度に何の影響もなかったが、その時間の過ごし方について事前に計画を立てると結果が大違いだった。


    ウォーレン・バフェットの言葉
    「成功した人と大成功した人の違いは何かと言わば、大成功した人は、ほとんどすべてのことに『ノー』と言うことだ」


    ワーク・ライフ・バランスのコツは、「タイムオフを順守するメカニズム」を課すことだ。仕事、仕事ばかりでなく、「楽しむこと」「目標を達成すること」「他社の役に立つこと」「伝えること」の箱にも時間とエネルギーを積み立てられるように、退社時間を明確に決めるべきだ。(レスリー・パーロウ)

    成功者となるために、覚えておくべき最も重要なことは
    「調整すること(アラインメント)」

    成功とは、一つだけの特性の成果ではない。それは、「自分はどんな人間か」と「どんな人間を目指したいか」の二つを加味しつつ、そのバランスを調整することだ。

    科学的にもっとも強力な証拠は、新薬の実験などで使われるRCT(ランダム化対照実験 Randomized Controlled Trial)と二重盲検法の組み合わせだとされている。

    『ヤバい経済学』(東京経済新報社,アメリカ経済学者スティーヴン・レヴィッド)
    ランダム化対照実験が行えない場合は、ビッグデータを使った統計解析で因果関係を推測する、その第一人者。

    願い(wish)、成果(Outcome)、障害(Obstacle)、計画(Plan)をセットにした「WOOP」は夢を適切なシュミレーションにつなげ、活力を奪われることなく理想に向かっていくことができる。

  • アメリカ人のブロガーである著者が世間で言われている成功にまつわる話題について科学的に検証した一冊。

    諦めないことやエリートと成功の相関性など世間で言われていることが実際に成功と結びついているのかをデータやエピソードから書かれていて読んでいて非常に刺激を受けました。

    1つのことに集中することによる効果と副作用やポジティブなことを思い浮かべても結果に繋がらないことなど成功法則の真実を色々知ることが出来ました。
    外向性と内向性のそれぞれのメリットやゲーム的な取り組むことなど性格や行動についても具体的なことが多く書かれていて勉強になりました。

    本書のなかでも子供の行動からネットワークの構築を解説してるところは面白いと感じました。
    また、感謝を伝えることでコミュケーションを図りネットワークを構築することやWOOPを基準にして考えて行動することの大切さは本書の中でも強く印象に残りました。

    本書を読むことによって、数多くの裏付けに基づいて書かれていて、世間で流布している成功にまつわる法則の整理ができる一冊だと感じました。

  • 世の中でいわゆる成功するパターンと思われていることを悉く否定する事例を集め、解説を加えている本。高校の首席は金持ちになれないとか、グリッド力は成功の秘訣になるとか、その他の成功本に書いてあるようなことを実際の事例としてしっかりと支えてくれる。

  • 読み物として面白いといえば面白いけれども、
    米国人だったら理解できるであろうユーモアエピソードが、
    いまいちピンとこないところもあり・・・

  • 本書冒頭でも語られているように、本書は自己啓発本でありながら他の自己啓発本と一線を画すのは膨大な事例と研究から帰納法的に成功者を炙り出そうとしているところに特徴がある。従って本書の描く成功者は我々の常識と異なる(でもよく考えると納得感ある)。ギバーといけ好かない奴など、平均的な優等生とトップとビリが常識に反するところがなかなか面白い。

    但し個々のパーツは面白いのだが如何せん実例豊富でボリュームも相当な割には内容が体系立っておらず散漫で読みにくい。「こうするといい」「コツはこれ」みたいなのが唐突に入ってくるので、コンテンツは面白いが本書での自己啓発はしにくいだろう。

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