- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864106719
作品紹介・あらすじ
発売たちまち重版! !
人気児童書作家が贈る、小説を読むだけで文章がうまくなる本!
めんどくさがりな人ほど、文章の才能がある――
「名探偵夢水清志郎」「都会のトム&ソーヤ」などの大人気シリーズで知られる
著書累計510万部以上の作家はやみねかおる初の実用書!
だれでも文章が上達する方法を、ぽっちゃり猫が小説形式で楽しく教えます。
作文、メール、レポートから小説まで、これ1冊で書ける!
直木賞作家の朝井リョウ氏も推薦!
「はやみねさんの本を読み、文章を書くことが大好きになりました。
文章を書く力、つまり心の形を描く力は、
人生の心強い味方です」
目次
第1章 「何を書いていいかわからない」を一瞬で解決する方法
作文の宿題乗りきり編
トレーニング編
第2章 「うまい文章」をスラスラ書く方法―「表現力がある人」がこっそりやっていること
伝わる文章は、「目」と「耳」と「鼻」と「舌」と「肌」で書く!
気持ちは「記号」にしてから文章にすると、なぜか伝わる
まずたくさん書いて、いいところだけを残す
表現を豊かにするたとえは、連想ゲームでスラスラ出てくる ほか
第3章 誰でも必ず小説が1冊書ける方法
小説を書くのに必要な「たった1つのこと」って?
好きな映画やドラマの「感動ポイント」を探そう
初めて小説を書くなら、主人公は自分にする
サブキャラは5人まで! ほか
感想・レビュー・書評
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この本は『児童向け推理小説書き』という肩書を名乗っている作家のはやみねかおるさんが、初めて書いた実用書だそうです。
内容は小中学生向けの文章読本で、最後の第3章では、誰でも必ず小説が1冊書ける方法があり、小説を書きたいとは思っていませんが、いったいどんなことが書かれているのか、興味津々でした。
登場人物は、中学2年生の文岡健と10万回くらい生きた猫のマ・ダナイ。健のクラスメイトの須藤翔君と高嶺花奈ちゃん。
ダナイが、健に文章の指導をしていきます。
まず、健はダナイに言われたトレーニング、200字の日記、小説の書き写し、読書から始めます。
文章を書くときのテンプレートがネットで探せるのは知らなかったです。テンプレートの探し方が載っています。
ボキャブラリーを増やすには本や新聞などのメディアに触れること。
知らない言葉を調べる癖をつけておく。
「ヤバイ」のような言葉は使わない。
類語辞典を活用する。
当たり前だけど大切なことが載っています。
小中学生向けとしては、充実した内容で、健とダナイのやりとりも面白いと思います。
ただ、帯に「作文、メール、レポートから小説までこれ1冊で書ける」とありますが、子供に限ると思います。
大人の場合全く文章を書いたことがない方の基礎には十分かもしれませんが、本当に小説家を目指すような方にはこれを足掛かりとはできても、帯のようにはならないと思います。
やはり大人向けの本もちゃんと読んだ方がいいかと思います。
この本だけで、小説家になれる方は天才だと思います。
また、作者のはやみねかおるさんは、推理小説の書き方を別の機会に書きたいとおっしゃられています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に分かりやすい小中学生向けの文章の指南書。
文章を書くのが得意な上から目線の猫(名前は「マ・ダナイ」)が、作文の原稿用紙を前にすると言葉が出てこず止まってしまう健に、面白いやり取りを交えながらコツを教えていく。
どんな面倒くさがりでも、ダナイの説明を聞いていくうち文章を書きたくなってくるような、創作意欲をかき立てられる一冊。
「どうせ三日坊主の自分が読んでも何も変わらないし、意味ないかな…」と半信半疑で開いてみたが思いの外実践しやすいことばかりが書かれていた。
まずは200字日記から始めてみようかな。 -
わかりやすい文章を、手間なく書きたい。
そう思っていた時に、フォロワーさんの本書のレビューを発見しました。
タイトルからして私にぴったりだと思い、すぐに購入しました。
児童書ということもあり、読みやすい内容でした。
私は、小説を書きたいという気持ちはないので、第3章の小説の書き方は飛ばしました。
わかっているつもりでも、アウトプット出来ていない点もあるので、タメになりました。
教養のある人には物足りない内容だと思います。
なんせ絵が可愛い。
以下、参考になったポイント。
◼️読書が上手になり、好きになる4つの視点
・登場人物の行動や台詞、心の動きに注目する
(どうして、このような行動を取ったのか?なんで、こんなことを言ったのか?)
・一番盛り上がった場面や記憶に残った場面に注目する
(記憶に残った理由は?その場面を読んで、どう感じた?)
・自分を登場人物の立場に、置き換える
(もし、自分だったらどうする?もし自分だったらどう感じる?)
・作者はどんな人だったのか考える
(いつ生まれて、どこで過ごしたのか?どんな経験をした人なのか?)
◼️食事の感想、自分の経験を伝えるコツは五感を使うこと
◼️比喩で伝わる力がアップする
・直喩…まるで〜のような〇〇という例え
→豆腐のように柔らかい
・暗喩…直喩を使わずに例える
→大事なことを心のメモ帳に書く
・擬人法…人ではないものを人のように例える
→雨が降っている▶︎空が泣いている
・直喩のコツは、連想ゲームの一つ飛ばし。
→ポストのように赤いリンゴ -
めんどくさがりなきみのための文章教室
はやみねかおる さん
1.購読動機
仕事で文章を書く機会が増えたため。
2.本書からの学び
①良い文章を書こうと思うな!
②まずは、本を通じて文章に触れよう!
③文章。まず書いてみる。
④相手が読みやすい文章を!
句読点
段落わけ
主語、述語
短文
⑤身近なことに関心を。
⑥五感で表現豊かに。
3.こんな人におすすめ
本読むのが苦手。
でも、文章、上手になりたい。
30分あれば読める内容です。
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児童書作家はやみねかおるさんの文章講座。学校の作文で苦戦している中学生・健。謎の猫・ダナイが健に文章を上手くかけるよう楽しく教える。
実に面白かった。次のページ、次のページとページを進める手が止まなかった。いや、実際には書いてある通りの内容・課題を進めつつページをめくるのがいいのかもね。ポイントが明確で、小説を描こうという気にもなる。小説までいかずともこうして何か文章を書くときのヒントが山盛りだ。中学生に向けの本のようだけれど、私も自分自身のためと子供(小学生)への何かのアドバイスになるようにと手にとった。もちろん、読んですぐに上手くなったぞ、というものでなく、練習が必要なわけだけれど、たびたび読み返して、時には課題にトライして身に付けたいね。「表現力がある人」がこっそりやっていることとか刺激になったな。
ダナイはなかなか良い先生であった。 -
書籍ご紹介:『めんどくさがりなきみのための文章教室』 - 教育ICTリサーチ ブログ
https://blog.ict-in-education.jp/entry/2020/05/29/060000
めんどくさがりなきみのための文章教室 | 株式会社 飛鳥新社
http://www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/9784864106719.php -
読了。図
読書感想を書くのに、ただ「面白かった!」だけでは味気ないので
自分の言葉で感想を述べたいのだけど、ボキャブラリーと文章力が圧倒的に低い私なので何とかならないかな?と言う思いで手に取ったのがきっかけ。
学校の作文で何を書いていいのかも分からなかった中学2年生の主人公が言葉を喋る猫に文章の書き方をレクチャーしてもらう文章の書き方の実用書。
日記の書き方から始まって最後は小説が書けるようになるまで導いてくれる。猫が‼︎
しかも、分かりやすく‼︎
少しでもまともな文章が書きたいなと読んでみたけれど、なんだか小説も書いてみたくなって来ちゃったかも…。と壮大な夢も描いてみたり。
小学校高学年から中高生向けだと思うけれども、文章を書くのに不慣れな大人にもおすすめの良書。
そして、あえて刺さったのは
読書感想文を書くために本を読むのではなく
本は楽しむために読むこと‼︎
はっ!!(๑꒪▿꒪)*それは確かに‼︎ -
読みやすい文章を教えてくれる本というだけあって非常に読みやすく、かつ、とても為になる内容だった。ただ知識が羅列されているわけではなく、物語形式になっているので、本を読み慣れていない人にもおすすめ。読み終わる頃には、私も小説を書きたくなっていた。
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文章の書けない主人公の元に、プロレベルの文章力を備えた猫のダナイが来て、主人公の書く力をメキメキ育てていくストーリーの実用書。
大変読みやすい。恐らく、小中学生向け。
私は小学生の頃、作家になりたいと思っていたが、あまりにも自分の世界以外の物事を知らないゆえに諦めた経験がある。
そのときに本書と出会えていたら、もうちょっと書くことを続けていたのかもしれない。
基礎的なこと(句読点の位置や改行、文章の要点整理など)が書かれており、今一度自分の書く文章を見直すきっかけになった。
しかし、下手な文章はなかなか直らない。今もブクログに書いている自分の感想が稚拙であり、恥ずかしいと感じている。
それでも書き続けていくことが大事だと、本書は後押ししてくれている。
笑ったのは、「朝井リョウさん推薦」と帯に書いてあるのだが、本書の中で朝井さんを「性格もルックスも良い大作家」と褒めていて、なるほどなと思った。笑
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書き方のコツを学びたくて、ブクログでみんなのレビューを見て図書館で貸し出しました。小説家を目指していないですが、日記書くのが好きなのでちょっとでも磨けたらな〜と思い手に取ってみました。
文章を書くための基本的なとこから小説の書き方まで、丁寧に教えてくれます。ヤングアダルト向けなので一気読みでした。しゃべれるネコが中学生男子に書き方を教えていくのですが、二人のやりとりが可愛くて、お話としても楽しめました。そしてイラストがほんわかしていて可愛らしかったです。
この本の好きなところは、書く技術も大切だけど、なにより自分が楽しんで書くということも大切にということを大事にしているからかな。はやみねかおる先生の想いが伝わってくるし、最後のあとがきも読んでほっこりしました。小学校の先生から児童小説家に転身したんだ(*˙˘˙*) はやみねかおるの推理小説を読んだことがないので、また機会があれば読んでみたいな。
装丁・イラスト: 仲島綾乃
著者プロフィール
はやみねかおるの作品





