経済で読み解く日本史3 江戸時代

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864106924

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  • お金の価値というのは意外と不安定なんだなと実感した。

  • JT1a

  • なかなかの良書。
    イデオロギーがかったところは玉に瑕。
    幕末の金貨流出に対して、幕閣の対策を用意していたとは知らなかった。

  • 「この美しい日本を子々孫々に伝えていくために、私たちは経済の掟を学ぶ必要があるのです」

    この一文に尽きる。

  • 自分の主義主張を強く展開しすぎるせいで話が逸れている。

  • 経済面からの江戸時代の先進性と資本主義時代への変化適応力の限界。①米本位制・石高・幕藩体制の構造的な財政難、②中途半端な管理通貨制度、貨幣量不足・デフレの継続、③徴税方法の失敗、経済政策の人材不足。評価の低かった人材、田沼意次、荻原重秀、大岡忠相、水野忠成等の政策の逆転再評価。

  • 一般的な江戸時代の理解と言えば,厳しい身分制度によって生じる典型的な「貧農史観」にあるのだと思います。確かに江戸時代では「士農工商」に現れているように,農民がなんとなく辛い毎日を送っていたのではないかというイメージが私にもありました。が,この第3巻を読み通して,全くそれは誤った理解であるということに気づきました。

    確かによくよく考えてみれば,17世紀末に栄えた元禄文化,歌舞伎の大流行やお伊勢参りなどの庶民文化が花開いたというのも,江戸時代を象徴する出来事であります。この認識のギャップはどうして生まれるのか,それが詳細に語られている一冊であったように思います。

    江戸時代は時代が下るほど「耕地面積の拡大」「新しい農機具の開発」「農業技術の発達」などによって,農業の生産性が飛躍的に向上しました。そして多くの民間のニーズに応えるために,海運業が飛躍的に発展したわけですが,こうなってくると武士の給料が年貢によって配布される米であるというのは大きな問題となります。生産性の向上で米をたくさん作ることができるようになると米の価値そのものが低くなってしまうので,侍がいくら米を持っていたとしても市場で何も買うことができなくなってしまうという悪循環が生じてしまうからです。

    大名たちの手元にお金がなくなったということは,そのお金はどこか別のところに移動したということになります。基本的には多くの金銀がポルトガル人によって国外に持ち出されて行ったそうなのですが,その途中で多くの日本の中間業者によってもちろんピンハネがされていたわけです。つまり市中にはお金がどんどんとたまっていったと言えます。さらに田畑の生産性が向上し,年貢を払って自家消費をしても作物が余るようになってきたころ,これを市場で売却することで,農民自身も現金収入を得ることができるようになりました。こうしてこの時期経済の主役は官需から民需へと移っていったのだそうです。

    全体を通して自分の頭の中によぎった言葉が「散切り頭を叩いてみれば,文明開化の音がする」という言葉をです。なるほど経済の中心がちょんまげの武士から散切り頭の一般市民へと移ったという意味合いもここに含まれているのではないかと思うと,非常に興味深いですね

  • 江戸時代は歴史の授業で習うほど、庶民が抑圧され中央幕府がやりたい放題をするような社会体系ではなかった。歴史の見方を変えてくれる本です。庶民と言われる約9割が主役となり、産業を発達させ、新たな需要と共有を生み出した。また、石高制と貨幣制度が同時に現れ、バックにあるゴールドの有無によってインフレとデフレを激しく繰り返す時代。近代的な知識が広く浸透しておらず、『公儀』であっても武士的思想に囚われ誤った選択をした結果、経済のスピードに取り残された時代であったとも言える。勉強になりました。

  • 徳川家康の天下統一は、信長や秀吉の集権ではなく大名の代表。だから税収は自分の土地からのみ。色々な参謀の政治は、経済的な結果は教科書とは逆。通貨換算ってほんと大事。今ブームの金融理論にも通じるものがあり勉強になる。

  • 高校の時、世界史を選択していたせいか、この本により勉強させられた。
    特に、江戸時代の百姓(農民とは限らない)は思ったより豊かな生活をしていたという点だ。歴史についてさらに学びたいと思うようになった。

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部「辞達学会」に所属。日本長期信用銀行、学習塾「臨海セミナー」勤務を経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。著書に『日本分断計画』(ビジネス社)、『習近平が隠す本当は世界3位の中国経済』(講談社+α新書) 、『経済で読み解く日本史【全6巻】』『れいわ民間防衛』(以上、飛鳥新社)など多数。

「2022年 『日本分断計画Ⅱ ロシア・中国に操られる自称愛国者を駆逐せよ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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