- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864109192
作品紹介・あらすじ
Kコンテンツ ・反日嫌韓etc.韓国人による日韓比較論
「あの人たちは、
どうしてああなんだろう?」
韓国と日本はどの国よりも近いが、
互いに見せる姿は正反対。 例えば、
韓国にはあらゆる悪口が存在するが、
日本には特に目立つ悪口はない。
韓国の気鋭の文化心理学者が放つ
教養としての日韓比較文化論。
感想・レビュー・書評
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著者はよく日本のことを研究しているし、日本人のことをよく見ているなと思った。日本人はもっとこういう本を読んで海外の人が日本をどう思っているか知った方が良いかもしれない。
日本のアニメを見ずに育った韓国人は少ないという言葉など、救われるところもあったが、福沢諭吉の脱亜論など、正直おっしゃる通りだと思った。日本では近代化の父であり偉人として習うので韓国人のイメージとギャップが大きい。日本人の中でも上の世代は欧米人がかっこよくて、日本の周りのアジアは遅れているという感覚が心のどこかにある人もいる。明治の「欧米に倣え」という考え方をいまだに引きずっている世代もいる。
だけど、読み進めながら、日本人がまだ自尊心の塊であるような書き方をされると少しモヤッとした。たしかに日本ってこんなにすごいとか、海外から称賛の声とかそういうところをたくさん取り上げるテレビ番組もあるが、でも実は日本は性犯罪大国だったり、子連れの母親に対する視線が冷たかったり、外国人に対する排他的な対応など、すべてが住みやすい国ではないのだと分かっている人も少なからずいると思っている。だから全ての日本人が、日本は海外から住みやすい国だと褒められていると信じているわけではないと弁解したかった。
日本の民間の鉄道会社が発表した調査によれば、混雑した電車にベビーカーを畳まないで乗車することが迷惑だというこたえが42%に達する。ゴミを捨てたり酔っ払って乗車するより迷惑だと思われているらしい。このままでは日本は残念すぎる国になってしまう。
著者は日本にずっと劣等感を抱いてきて、植民地にされたことを心のどこかで恥だと思っているようだ。政治や歴史の話になると大きな反日感情が書かれている。日本がやってしまったことは無かったことにはできないけれど、著者の言うとおり日本人は何度でも謝罪し続けるべきだろうと思う。それなのに韓国を駄々をこねる子供のようだと非難する日本の政治家は明治時代から時が動いてない。
でもだからといって、日本人全員が嫌韓感情を持っているかと言えば大半は持っていないと思う。むしろ何も知らない、気にしてない人が多いだろう。書店に嫌韓コーナーがあるのだって、日本人みんなが理性がなくそういう本を買うからではなくて、一部の人が買っているだけだと思う。だから、確かに昔、日本人は申し訳ないことをしたけど、今日本人全員が韓国を嫌っているわけではないことを著者に理解してほしいなと思った。
(飽くまで日韓関係を専攻した私の本を読んだ個人的な考えと感想ですので、不快に思われたらごめんなさい。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
興亡盛衰 高麗時代 舅しゅうと姑しゅうとめ さいし祭祀にも男性と共に参加し 外国語に通暁つうぎょう