こども基本法 こどもガイドブック

  • 子どもの未来社 (2024年8月29日発売)
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  • 本 ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864124287

作品紹介・あらすじ

子どもたちに知ってほしい「こども基本法」をわかりやすく解説し、「子どもの権利とは何か」「権利が守られていなかったら」「権利を使うには」を弁護士と専門家たちが楽しく解説。最後に「こども大綱」のポイント解説も。

感想・レビュー・書評

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  • 1989年に国連でつくられた「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」に日本は1994年に批准(守ると約束)しました。
    それに基づいた国内法「こども基本法」は2022年に成立して、2023年4月1日から実施されました。
    2023年12月に国は「こども基本法」に基づいた「こども大綱」をつくりました。

    「こども基本法」ができたことで、おとなたちは、子どもの権利についてよりよく知って、大切にしていかなくてはなりません。
    この本で「こども基本法」や子どもの権利について知ってください。



    小学校で行われる人権教育を数年拝見して愕然としました。
    低学年のうちにお友達との関係性、自分の行いが人にどんな影響を与えるのかについて学び、4年生からは実際に差別を受けている人たちについて学んでいるようですが、そもそもの、自分とは、自分の持っている権利とはの部分については学校では学ばないと知ったからです(と言っても、小1〜小3の学校人権教育の詳細はこれから知るところですが)。
    「子どもの権利条約」についてはなんとなく知っていたので、それを子ども達には周知してくれているものだとばかり思っていました。
    他人の権利や差別について学ぶより前に、大前提として自分があるのだと思います。それを知った上でより深く、より身近に、自分や他人の権利、差別について学べるのではないでしょうか。
    学校で教えてくれないのなら、家庭でしっかりやっておかないとなと思い、この本に辿り着きました。
    私自身、分かったつもりでいたけれど理解していなかったことがたくさんありました。
    堅苦しい話はつまらなくて聞いてられない読んでられない、という子ども(自分もですが)の性質を加味して、この本はギリギリ読める、興味を持てばじっくりと読み込むことができる良い指南書だと思いました。

    せっかく世界的にも、日本という国としても、子どもにとってとてもいい法律があるのだから、しっかりと周知してほしいと思っています。それはこども基本法の中でも大人にも子どもにも義務として明記されていることでした。「こども基本法」自体はまだできたばかりの法律なので、これからこれを周知徹底していくためにどんな働きがけをしていくのか、政府の動向を見ていこうと思います。
    私は人権教育の初期に、まずこのことを子ども達は学ぶべきだと思っています。

    まだ子どもの権利についての本を探し始めたばかりです。
    この本は中学年〜大人向けかと思うので、低学年でも手に取って読める本を見つけたいと思います。

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著者プロフィール

早稲田大学法学部卒。サラリーマンとして働く傍ら、司法試験を目指すようになり、2000年弁護士登録(第二東京弁護士会)。以後、一貫して子どもの権利に関する分野に携わる。「弁護士による、いじめ予防授業」を単身で始め、ライフワークとなっている。2007年~2009年東京都子どもの権利擁護事業専門相談員。2012年~2013年日本弁護士連合会の推薦により、イギリス・エセックス大学人権センターに客員研究員として留学。2018年より世田谷区子どもの人権擁護機関子どもサポート委員。2021年から2024年練馬区スクールロイヤー。現在、日本弁護士連合会子どもの権利委員会幹事、第二東京弁護士会子どもの権利に関する委員会委員、世田谷区子どもの人権擁護機関子どもサポート委員、子どもいじめ防止学会会員。少年野球チームサクラ野球クラブ代表。著書に『いじめでだれかが死ぬ前に』(2009年岩崎書店)

「2024年 『あなたが学校でしあわせに生きるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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