途上国の人々との話し方―国際協力メタファシリテーションの手法

  • みずのわ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864260053

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  • 途上国の人々との話し方-国際協力メタファシリテーションの手法。途上国の人々と話す際に、上から目線で尊大な態度や言動をしては決して信頼関係は築けない。対等でフェアな関係が必須。相手を見下さない、上から目線にならない、謙虚に。これは日常の人間関係にも応用できるはず。

  • 国際協力活動の第一線で活動してきた著者2人が、その体験に基づき編み出した「メタファシリテーション」について、理論的に、かつ、実践的に解説している。
    ファシリテーションのあり方、ひいてはコミュニケーションのあり方について、まさに目から鱗、目を見開かされる思いがした。冒頭の「曇りガラスが晴れる時――“なぜ?”と聞くのは間違いの始まり」から謎解きのように記述が続いていき、著者達の経験に即したイメージしやすい具体的な事例も多々交えられているので、ぐいぐいと読み進むことができた。
    本書で紹介されている「メタファシリテーション」の手法は、国際援助プロジェクトはもちろん、日本における地域活性化プロジェクト、あるいは日常生活の様々な場面でも活用できるものであるように感じた。印象に残ったのは、コミュニケーションにおいては、「上滑りするやり取り=空中戦」でなく「地に足の着いたやり取り(議論)=地上戦」が重要だということだ。また、メタファシリテーションを通して見えてきたという「近代化のコンテクスト」の話も、現代社会の貧困を考えるうえで示唆に富む内容だった。

  • 僕が現場でみたことが文章になってまとめられていた。

  • ローカルコミュニティと一緒に活動する人には必ず読んでほしい一冊。実践するのはなかなか難しいけど、勉強になります。

  • 途上国支援に関わる人たちの、コミュニケーションマニュアル本ですが、ファシリテーション的な意味でも読んでよかった。

    事実を積み上げる質問を重ねる。相手の口から支援内容を引き出す。思い込みを排除できるよう注意を払う(Mの法則)。空中戦になってきたら地上戦に戻る。

  • 3500円の価値がある本。今日からまた2回目読みます。

  • ・事実を聞くことで現状を把握する。「ふだん」の話は話し手の主観に過ぎない。「昨日」「今日」など、あくまで事実を聞き出すこと。それによって、話し手に「気付き」を与えること。
    ・人は経験を分析することを通して学ぶことができる。
    ・貧困とは何か、自立とは何か、定義の曖昧さ。→プロジェクトで何を達成できたのかが不明確。
    ・ドナーと受益者は対等にはなりえないが、本音を引き出すには対等とみせる必要がある。「何も知らない」と下手にでることにより相手の自尊心を生んで本音を聞き出す。
    ・自分に置き換えて相手の状況を理解する。相手を通して自分をみる。
    ・答えのないオープンエンドの問いは意味ない。情緒的に自分を重ねて共感するだけでは足りない。事実を問う。
    ・時間軸と、解決策を生み出す枠組み/空間
    ・9

  • 【たくみ】
    ソムニードという国際協力NGOで、コミュニティ開発を行っている際に使われている「対話型ファシリテーション」を体系化し、まとめたもの。もちろん、おすすめ。
    【わさ】
    自分の取り組みたい国際協力のかたちが、具体的になった一冊。開発の現場だけでなく、仕事や日常の会話にも援用できるヒントがあるのでは!

  • 思い込みに基づく一時的な支援はおねだりと放置になるだけ。事実質問を重ね、当事者自身が問題を発見し、解決し、持続的に維持できる仕組みを作れるよう、時間をかけてファシリテーションを行う。

    これからの日本の高齢者問題にも、何か応用できるとよいなと思いました。

  • これは今のところ、2013年度ナンバー1の書籍です。
    開発、特に現場密着で活動される方は必読だと思います。

    なぜ、どうして、という聞き方はせず、事実を淡々と聞き、集めることの重要性をつくづく感じました。

    これから僕のバイブルになるような気がします。何か悩んだときはこれに立ち返るようにします。

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著者プロフィール

1950年、東京生まれ。ストラスブール大学人文学部社会学科中退。1993年に認定NPO法人ムラのミライの前身のNGOを設立、以来2015年まで事務局長、専務理事、代表理事を歴任。2015年に代表理事を退任。1993年以来、主に南インド、ネパールで多くのプロジェクトを手がける。同時にJICA、JBICの専門家としてインドネシア、ガーナ、インドで多くの調査、研修を行う。その間、中田豊一とともにメタファシリテーションを手法として築き上げ、その普及に努める。最近は、セネガル、イランからも要請されて研修などの活動を広げている。京都市在住。〈著書〉『途上国の人々との話し方―国際協力メタファシリテーションの手法』(中田豊一との共著/みずのわ出版 2010年)、〈訳書〉『白い平和』(ロベール・ジョラン著/現代企画室 1985年)。

「2016年 『ムラの未来・ヒトの未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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