我が一家全員死刑 福岡県大牟田市4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (コア新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864367141

作品紹介・あらすじ

2004年9月に発生した本事件は容疑者が親子4人だったことに加え逮捕後もショッキングな場面が続き、世間の耳目を集めた。拳銃自殺未遂した父、地検から脱走した長男、「メリークリスマス!」と法廷で叫んだ次男・北村孝紘-死刑囚が生々しい事件の真相を綴った戦慄の獄中手記。

感想・レビュー・書評

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  • そろそろ犯人の告白系は、面白くないに気づこう。背景が知りたかったものの、自分勝手すぎてなんだかなー

  •  人殺しの様子があまりにリアルで、リアルな分驚くほど安っぽくて、創作ではとてもではないけど思いつかないし、創作だとしたら逆に嘘くさいほどであった。家族のほかの人の証言もぜひ読んでみたい。

     殺人犯の彼女がすごく健気でかわいらしかった。

     こんな一家が近所にいなくて本当によかったし、今までテキサスが怖かったけど九州も怖いから行きたくなくなった。新潟も監禁事件や殺人事件はあるのだが、こんなに怖くない。

     『孤高の遠吠』の小林勇貴監督がカナザワ映画祭で、鈴木智彦さんとの対談の際に大絶賛していたのでずいぶん前に買っていたのをようやく読んだらとんでもなく面白かった。

  • 兄と両親に命令されるまま、四人を殺した人の手記
    サディズムの快楽に酔ってみたり
    家のために自分の手を汚すという、武士道的ナルシズムにひたったり
    自己保身しか考えてない兄のことを心の中でバカにしたり
    いろいろ書いてるが結局のところ
    家族の言いなりでしかない自分をごまかしてるようで
    少しもの悲しくもある

    事件の全容を、この一冊でつかむことは難しい
    けれども要はカネだ
    自分たちは他人の欲望のために使われているのではない
    カネのために動いているんだという
    転倒したプライドがその根底にあると、僕は思った
    その意味でやはり似たもの一家なんだろう

  • まあ、なんというか、ヤクザもんの論理は論理として一般常識とはかけ離れすぎて理解しようにもしようがないんだけど、そこに生まれ育ってきたらそれが当たり前の倫理になってしまうんだろうな。弱肉強食、徹底した縦社会。自分より弱いものには強く、強いものにはへりくだるあたりがいかにもヤクザ。後悔しろとか、反省しろとか、そもそも親がこういう教育をしているのにどうやってしろというのか。

  • 単純に手記としては面白かったけど、ルポタージュとしてはもっと犯人の内面に踏み込んでほしかったなー、とも。なぜこのような人間がこのようなことをするのか、という部分を知りたい。

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著者プロフィール

1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。週刊誌、実話誌などに広く暴力団関連記事を寄稿する。主な著書に『ヤクザと原発 福島第一潜入記』(文藝春秋)『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(文藝春秋)『サカナとヤクザ』(小学館)などがある。

「2021年 『修羅の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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