風俗で働いたら人生変わったwww (コア新書)

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本棚登録 : 112
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864367196

作品紹介・あらすじ

風俗嬢。この言葉に人は何を連想するだろうか。セックスを金で売る堕落した女。他に行き場を失った哀れな女。体で稼ぐ他に能のないバカな女。いずれにしても、そのイメージは暗い。風俗嬢という言葉の周縁には、いつだって「不幸」の二文字が、亡霊のように漂っている。しかし、果たして風俗嬢とは、本当に「不幸」な存在なのだろうか。この問いに対し、本書は敢然と「否」を叩き付ける。風俗嬢は、堕落した女でもなければ、哀れな女でもなく、あまつさえ、能無しのバカ女などでもない。風俗嬢とは、高度な専門技術と特殊な才能とを兼ね備えた、現代のビジネスウーマンである。本書は、現役の風俗嬢によって書かれた、風俗嬢、風俗業界の現在についての本である。そして、その執筆の過程において期せずして炙り出されることになったのは、「風俗嬢は不幸な存在である」という虚妄の正体、風俗嬢を「不幸」と見做さずにはいられないフツーの人々の、異様な姿だった。

感想・レビュー・書評

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  • -http://naokis.doorblog.jp/archives/sex_worker.html【書評】『風俗で働いたら人生変わったwww』(18禁)(その1)〜なぜこの本を読むのかという告白
    ^http://naokis.doorblog.jp/archives/proud_as_sex_worker.html【書評】『風俗で働いたら人生変わったwww』(18禁)(その2)〜裸になるのは身体だけではない。


    <目次>
    序章 不幸物語の終焉
    第一章 風俗で働いたら人生変わった
    第二章 だから風俗嬢は面白い
    第三章 風俗嬢とは一体何者なのか
    第四章 風俗を巡る誤解と偏見
    第五章 誰が風俗嬢を殺すのか
    第六章 これから風俗で働く人のために
    あとがき


    2015.09.27 予約
    2016.01.09 読書開始
    2016.01.13 読了

  • 中身は非常に真面目で内容のつまった本。
    読んで良かった。色眼鏡を外して読んでみるとすごく学べる部分が多い。
    それにしても著者の洞察力の鋭さ、お見事としか言いようがない。

  • この著者も所属しているというSWASHの人に勧められて読んだ本。図書館で借りて読んだんだけど、予約してから手元に来るまで1年半かかった(笑)

    非常に分かりやすかったです。風俗の合法化と非犯罪化、の違いで合法じゃなく非犯罪化を目指した方がいいとか、なるほどなあと思えた点はあった。

    が、なんかどっかにひっかかるものがあって、それを考えてみると「なんかなー、癒されるのは男性だけで、女性はどこで癒されればいいんだ」ってこと。ただ、わたしはそういう点では「ヘテロ女性」ではないので、フツーの「ヘテロ女性」は男性からどういう風にされたら癒されるのだろう、ということがちっとも理解できないというか、思い付かないわけで(なので女性向けは「ホスト通い」だろと言われてもイマイチぴんとこない)、なんかもっと安価に女性向けで癒される方法はないのかな~なんて考えていた。ただ、男性と女性の「性的衝動」には圧倒的な性差があると思うので、女性が身も心も癒される場というのは、結局温泉とか?(笑)そういうあんまり性と関係のないものしか思い付かない。

    あと、やっぱりちょっと違和感もあって、それはこの著者だけではなく、全然違うことだけど、やっぱり性に関することを書いている人で、そういう人たちの書いているものを読むのと同じ引っかかり方なんだけど、なんというか仕方がないことだけど「ヘテロ臭」が強いんだよね。わたしには女性が男性に惹かれる気持ちが全く分からないので、そこの部分はなんとも不思議な世界。もちろん、わたしが読むような人たちはみんな「性的少数者は存在して当然」と思っている人たちだから、その部分では安心して読めてるわけだし、それにだからといって必ず「性的少数者の存在は意識して書け」と言いたいわけじゃない。「ヘテロな世界」が普通なのが、わたしには不思議に感じられるだけ。

    また、この人は女性ジェンダーに乗れてしまう人なので(そのことはそれで全く構わないのだけど)、その臭気が非常に強かった。ジェンダーない自分がこの手のものを読むと「ジェンダーあって当たり前」な世界が迫ってくるような気持ちがするので、興味がある分野だけど、ちょっと苦手な分野でもある。

    まぁ今は「風俗撲滅派」と「風俗容認派」(容認、というのは今のままでいいとは言ってない人たちのことでもある)の対立が激しいし、撲滅派の言っていることの方が一般的に受け入れられやすいような気はしてるんだけど、でも、端から聞いてると撲滅派の人と容認派の人の言ってることはどこかずれがあるような気がしてならない。どちらも「女性の人権を守れ」と言ってるのは同じなのに、結論が反対になっている。双方もうちょっと膝をつき合わせて話し合えば、もうちょっとお互い何言ってるんだか分かるんじゃないかな~と思ったりしてるんだけどね。難しいのかな。

    きっと「容認派」の人たちが受け入れられない女性というのは「男に媚びて生きていきたくない」とか「女を武器にしたくない」って人たちで、「容認派」の人たちは「男に媚びて生きていったっていいじゃん」って人たちで、そこの部分が圧倒的に違う部分だと思う。きっと「男に媚びて生きていきたくない」と思う人は他の女性が男性に媚びて生きていくのも見たくないのだろうと思うし、実際そういう人がいたら「お前は可愛らしくない」とか「女性らしくしろ」って周囲の男性から言われてしまうのだろうと思う。それだからフェミニストは男性から揶揄される対象になったり、男性の敵になったりするのだろうし、「男に媚びて生きていってもいいじゃない」と言う女性が一見、男性に利用されているように見えるのだろう(実際男性に利用されている面もあると思う)。

    でも、そこで「媚びて生きていっていい」と思う人たちと「媚びて生きていきたくない」と思う人たちの争いになってはならないんだよね、本当は。女の武器を使って生きていきたい人はそれでいいと思うし、使って生きていきたくない人もそれでいいと思う。結局は周囲の男が「女性は可愛らしくしろ」とか「女性らしくしろ」というのが元凶なわけで、女性がどういう生き方をしても構わない、という世界になれば、「男に媚びようが媚びまいがどっちでもいいよね」ってお互いがお互いのことを尊重できる世の中になるのになあと思う。要するに女性が全員「男に媚びなきゃならない」方向に進まなければならないわけでも「男に媚びてはいけない」方向に進まなければならないわけでもない。一番やらなければならないのは「どういう女性がいても当たり前」という方向に男性の意識を変えなければならないのだ。逆に言うと、この考え方は「どういう男性がいても当たり前」という世界にも繋がってくるから、男性にとっても「男らしさ」を強要されない世界になる。男性の中にも「男らしさ」を強要されて生きづらいって思っている人はたくさんいるのだから。

    風俗が合法化されたり非犯罪化されることにより、世の中の性犯罪が減るという統計は既に出ていて、だったらそっちの方を目指すべきだろうと思う。けど、そうするならば、少なくとも「男に媚びていきたくない」と思う人たちがもっと尊重され、大切にされるべきだと思う。「どういう女性がいてもいいよね」という世の中になるべきだ。

    そういう意味では「一部のフェミが攻撃している」という現実は、攻撃したくなる気持ちもよく分かるし、弱者同士が分裂して更に弱者になっている、という点で悲しく思える。

  • タイトルの割にシリアスでヘビ-な内容だった。中で出てくる風俗嬢に差別的な某フェミニズム関係者って誰だろう。

  • ふざけた印象のタイトルとは裏腹に、業界の実体についてかなりきちんと理詰めや比較をしていて色々と感銘を受けた。
    売春を非犯罪化してレイプや性感染症が激減した話、世界に比べて保護も無く激安で売られる日本の風俗の実体等、勉強になる部分も多かった。
    業界に疎い人は読んでおいて損はない一冊。

  • タイトルの軽さに反して、非常にまじめな本です。
    ありがちな自伝的な本ではなく、いたって真面目に風俗嬢について解説されている本。

  • 風俗で働きながら、子育てして、親、妹を養っているシングルマザーの患者もいます。夫に内緒で教育費のためにデリヘルでバイトしている主婦も患者の一人です。その職自体に貴賤がないとはいえ、ここまで見事に「風俗という仕事」を冷静に分析し、評価し、その社会的立ち位置の向上を目指している文はみたことがありません。現在、いろいろな事情で、「しかたなく」風俗業界に身を置いている患者にも、このような観点もあるということを伝え、どうせ働くなら、誇りを持って、そして、もし、そこから出て行くのであっても、それまでの自分を否定しなくて済むように、サポートしていけるようにしていきたいと思います。

  • 風俗の現状と課題がよくわかった。しかし著者は地頭が良い。風俗嬢でなくでも何でも成功したと思える。

  • あ、意外にも字が小さくて、学術的な本にも思えるような構成。タイトルがこれなので、少し話題になった本に乗っかったポップな本かと思ったんですが。薄い新書だとは思えへんくらいに内容は濃かった。

  • 男っぽい書きぶり。
    本当の意味で奥深い世界

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