文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史 (コア新書)

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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864369466

作品紹介・あらすじ

2016年に誕生30周年を迎えた『ドラゴンクエスト』シリーズ。ドラクエの作者・堀井雄二は「物語を体験する」ゲームを作り続けてきました。あるいは、あなた自身が主人公になることが出来る文学を描き続けてきたとも言えるでしょう。その試みは、実は村上春樹や、ライトノベルといった日本のすべてのポップカルチャーの進歩と密接な関係があるのです。いま、ドラクエが切り開いた新しい文学の地平への冒険が始まります。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.0
    ドラクエ11発売前の2016年12月に刊行された、30年のドラクエの歴史を振り返る1冊。序盤は堀井雄二のドラクエに至るまでの経歴、後に一緒にゲームを作る人たちとの出会いが綴られていて、全く知らないことばかりでとても興味深かった。そして、中盤で堀井雄二と村上春樹が比較されているけれど、村上春樹の本を読んだことがないのであまりピンと来ず…。後半はドラクエの作品自体に言及していて、ドラクエが持つ物語性とその中にある暗さについては概ね同意。が、全体的に著者の語りが冗長で、少し読み辛く感じたのが残念。

  • 斬新な切り口は面白い。

  • 漫画の面白さをゲームに、プレーヤーが物語に入り込む、リアルさを書くことが文学、フィクションで現実を書くことができない…ドラクエシリーズと生みの親堀井雄二の解説本。ドラクエ11まだ手を付けてないので早くプレイしたいな。

  • ドラクエは未経験、村上春樹も苦手で殆んど読んだことがない、予備知識ゼロの状態で読み始めたので、はじめは???~?という感じでしたが、読み進めるとだんだん面白くなってきました。
    ふたつの世界、物語らしさと「あなた自身が主人公」の止揚、といった論点が興味深かったです。
    ドラクエやってみたい。

    追記
    さわやかさんの本を探してもない、ない、ない。と思ったらさやわかさんだったのね。

  • 丁寧な文体で理屈を押し付けることなく展開されていく、ドラクエ論。
    筆者は堀井雄二さんのことどのくらいご存知なのかしら?と疑問に思った瞬間から、ある個人の意見ではないかと思ってしまった。

    だけど、ドラクエが好きだしやったことあるゲームの話題になると真剣に読んでしまう。
    ドラクエ30周年に乗っかった本ではないだろうか⁉︎

  • ドラクエで育って、一通りシリーズは楽しんだ、でもそんなに深く考えたことのなかったような人向けの、シリーズ作品の位置づけ考察。驚くような考察はないけれど、堀井氏がドラクエで何を目指してきたのか、時代との関係してきたのかをやさしく整理してくれる。シリーズで1〜2作やってないのがある、みたいな人が読むと、(やってみようかなと思えて)ちょうどいいかも。

  • ”Fateは文学”を著者が知らないはずはないので、意地の悪い題ではある。DQが文学なら、FFは芸術で、人生は‥は何だろう? 内容は良かったので文学としての〜をシリーズ化希望。

  • この本の中で少なくとも『文学としてのドラゴンクエスト』は語られていない。
    最初と終章だけにやたらと“文学”という言葉が乱発されているだけ。

    “だそうです。”、“でしょう。”、“と思います。”の言い切れない文書が多く、言い切っているところは、既に公になっている事実のみ。(ドラクエファンなら誰でも知ってるレベル)

    単なる個人的な自由研究の成果発表だな、こりゃ。
    とても残念。

  • とりあえず別のテーマにかこつけて村上春樹を語るのはちょっと勘弁してほしい。そういうのはタイトルで宣言してくれないと。なんか、語りたくなる作家なんだろうなということは理解できるんだけど、村上春樹について前提のない人には色々厳しい。

  • 文学: 言語で表現された作品
    ドラクエはテレビゲームですが、架空世界の住人と会話を交わしながらストーリーを進める、あるいは楽しむという意味では文字を介することになるので、これを文学と捉えて評価する内容。IからXまで登場しますが、これはゲーム評論ではありません。ドラクエという作品を生み出した堀井雄二とその時代背景に主にスポットを当て、ドラクエ30年史を振り返る内容です。

    ロールプレイングゲームという分野の先駆けとして評価されることが多いので、ゲームではなく文学として扱っていることと、懐かしさもあって読んでみました。

    堀井雄二は意外にも村上春樹と同じ大学で同期ではありませんが似たような時代を生きていて、村上春樹の小説との比較が上手く、文学として上手にまとめられていたと思います。

    懐かしく思い出しながら、さっくり読みました。息抜きに良かったです。

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プロフィール

ライター・評論家・マンガ原作者。1974年北海道生まれ。大学卒業後は、個人ニュースサイト「ムーノーローカル」を運営(1999年~2001年)しつつ、音楽業界・出版業界での会社勤務を経て、ライターとして執筆活動を開始。小説、マンガ、アニメ、音楽、映画、演劇、ネットなどについて幅広く評論する。著書に『僕たちのゲーム史』『一〇年代文化論』(共に星海社新書)、『キャラの思考法』(青土社)他多数。マンガ原作に『qtμt キューティーミューティー』(作画・ふみふみこ/スクウェア・エニックス)がある。

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