白のころ (マーブルコミックス)

著者 :
  • ソフトライン 東京漫画社
3.95
  • (21)
  • (20)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 166
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784864420563

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 表題作の藤と太一の話。作家さんごとに意識してなくても得意なキャラと言うのがあると思うが、この人の描く「純朴さ」には嘘がない。自然にそういう子を写し取った感じがする。気持ちの部分も無理がない。太一の成長ぶりも自然なんだよなぁ…こういう事する子だから=イノセンス、純朴なの…と言う作者の自己陶酔が一切見られない。あくまでもBLなので、こんな物語が現実にそうそう転がってはいないわけだが、この気持ちはなんだろう、と言う自分で咀嚼できないものへの戸惑う気持ちの部分が凄くリアルだな、って思った。想いを伝える描写に無理がないと言うか、着地の仕方があくまでも登場人物ありきと言うか、上手く言えんが、BLだから告白後に急に物分かり良くならない感じが自然だなぁ。
    三田織さんは「欲のない人」を描くのが上手いなぁ、と感じる。不幸を出しにして欲のなさを際立たせるのではなくて、些細な事も喜びを感ずることのできる、清貧と言うと仰々しいが、慎ましやかで欲が薄い…ささいな事も喜びにしてしまえるある意味心が豊かな人、
    と言うか…
    ARUKUさんも慎ましい人を描くのがとても上手い人だが、その慎ましやかさは三田さんとは種類が違い。種類が違うが、ARUKU作品好きな人はきっと好きになる作家さんだ。

  • BL漫画の短編集。
    セクシャルマイノリティものではなく、ほのぼの系日常BL。
    だけど、「まほうのおくすり」の親子関係が妙にリアルでなんかうわーってなった。
    Xメンのキュアみたいなおくすりをつくりたいおかあさんの息子の話。
    描き方は重くない。おかあさんも自己否定もつらいこともみんな回想だからかな。
    でも受け取るマイノリティとしてはずしっとくる。

    おかあさん(親)からの言葉って子供にとってはすごい重みがある。
    お母さんは子供に幸せになってほしいから普通にさせようとするし、「そんなんじゃ幸せになれない」のを恐れて、自分にできることをしようとする。
    でも、そんなのは子供からしたら「お前は幸せになれない」という呪いにしかならない。

    今ここにいるその子を否定するやり方は呪いでしかないけれど、でもこの話の「おくすり」の材料は恥や断罪ではなくあくまで子の幸せを祈るもので、やさしい。
    重くて、やりきれなくて、でも愛なのは本当で、切り捨てにくくて苦しい。
    主人公があんまり苦しんでない(トラウマ萌えな描き方じゃない)からちょっとほっとする。

    娘の安全や幸せを願って女性差別を再生産してしまう母親たちの話、たとえば割礼だったり結婚圧力だったり『タブー』http://booklog.jp/users/melancholideaの話だったりを連想する。

  • 全体を通して雰囲気がいい。とても好きな作品たちです。
    表題作の太一の成長にかなりびっくりしましたが、こういう子いるなーと納得したり、こういう戸惑いってあるなーと若さを思ったり。
    登場人物ひとりひとりが自然に、身近に存在しそうな子たちで、とても愛しいです。
    デビュー作の「まほうのくすり」は、母の愛情がかなしくて、お母さんはこころから息子のためを思ってるんだなと感じて、いつかお母さんも含めて3人で食事してほしいです。

  • 田舎BL。可愛かった!
    意外にごつく育った攻めにびっくり。

  • か、かわいい(泣)ぜんぶかわいい(泣)
    短編5作。表題作の白のころの方言、備後弁かなぁ私のしゃべり方に97%似てるw

  • 田舎舞台!都会っ子転校生!
    受け攻めどっちも純朴少年でしたよ。しかしホモとは思春期の少年にとって言葉のナイフなんだよ。だからチューとか告白はビビるよ、さすがに…。どちらも責められない。心も身体も育って…大学で再会できてよかったねぇ。でもBL的には偶然の再会にちょっぴり残念。
    そうそう。てっきり田舎のチビ助が受けだと思っていた自分…作者の思惑通りだなぁと。成長モノは好きだからこれはこれで美味しい。

  • いやーこれだからBLってやめられない。ほんわかきゅーんてするお話たちです。雰囲気が特にすごく好き。
    どれも良くて、表題もその後でくっついてて嬉しかったけど、「春は半歩先」がすごく…よかった…。一緒に鉢を育てるってその考え方自体、わたしも目からうろこで。そういう優しい考え方できる人が、どうして1人なんだろうって思ってしまったので、鉢をずっと一緒に育ててくれそうな人が見つかってよかったねって思いました。この2人ならきっと素敵な花を咲かせられそうでほっこりなりました。
    あと、オフィーリアのその後で、葉山先輩が「恋ってどんなの?」ってきかれて面食らった顔が可愛すぎてもだもだもだもだ。かわいい。2人とも可愛いわ!!!!!!!!!!みたいな。可愛い。
    すごく素敵な本に出会えました~マーブルフェアに感謝です(`・ω・´)

  • 絵柄もお話もあたたかくて優しい気持ちになれる作品。とってもおすすめ

  • とても良い。キュンときた。

  • ずっと好きだった作家さんがついに商業デビュー。素直に嬉しい。
    優しい絵柄、優しい話、時々見せる悲しい一面。すごく好きです。
    個人的には最後の話が一番好きでした。
    これからも応援しています。今後に超期待。

全19件中 1 - 10件を表示

三田織の作品

白のころ (マーブルコミックス)を本棚に登録しているひと

ツイートする