マリアボーイ (マーブルコミックス)

  • ソフトライン 東京漫画社
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784864421485

感想・レビュー・書評

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  • 出てくる登場人物、ある意味みんなそれぞれに「怖い」部分を持っている。日常の中、自分の傍に実はこういう「怖さ」が当たり前にあって、それに気付いてない鈍感な自分がいるんだろうな、と言う事を凄く考えた。鋭敏な人はそういう「怖さ」に気付いて、気付いたことで相手に気付かれてしまい、人間関係と言う名の呪縛に絡め取られていくんだろうな、と。自分が現実の人間関係に鈍感もしくは見ないようにしているので、巻き込まれないで(気付かない)で済んでいるのだろう。
    一読後なので、まだまだ消化できてない部分があるし、考えたい部分も多いのだが、単純に言ってしまうと「痛い系」が好きな人間にはたまらない作品だ。その堪らなさはヨシキ(本名:フトシ)が自分の身に受ける傷を伴う痛みに対して無関心、と言う「怖さ」が突き抜けている。ヨシキは(表紙絵の青年)M体質なのではないだろう、むしろとても痛みに強く出来ている。彼にとっては弟に対する執拗な愛情に身もだえる自分の心以外のものに痛みを感じないのだ。
    本作は、友達に恋心を抱きつつ絶対に伝えられないので行き付けの美容師の大人(これがヨシキだとのちに判明)と火遊びをしている。互いに伝えられない想いを抱いている者同士、気が合って性処理をしているような感覚なのだが、ここからどんでん返しが来る。そのどんでん具合が実に面白い。そして、どんでん返しがどう来るかなど予想しないで読む方が作品を存分に楽しめる。
    確かに絵柄は趣味かどうかが分かれると思うが…どっかのレビューで、昔のJUNEでよく見かけるような絵柄、って書かれてたけど、物語が絵柄を凌駕する、ってあるよ。どっちも凄い人もいるけども、そればっかりだと誰かが考えた素晴らしい物語が世に出ないんだよな。「絵」はあくまでも「記号」って考えると絵柄云々で読まないのはある意味損する。第1話の展開でもう、俺好みな予感ぷんぷん… しくしく泣いてしまう表現とか、あほっ子じゃないな、天真爛漫ジャンルか、秀さんの『ネガポジ』のあの感じ好きな人はハマると思う。そうだ、自分の尻を試そう、って発想が斬新!!
    私恐らくBLを恋愛ものとして読んでないわ、今日再確認したわ。人間関係の在り方の一つ、として読んでるんだわ、だから女子が出てくると「恋愛関係」が色濃くなるので、普通の漫画読めんのだわ。人間関係のバリエが読みたいんであって、恋愛の在り方の一つとして読みたい訳じゃないんだわ…西原とヨシキの関係を見ていると、こういう経験をしたのかもしれない友を思い出した。「痛い」のを自分には全く関わりのない世界での出来事と切り離せていた自分と今の自分は違うんだな、と。私の経験ではないが、ヨシキの絶望が胸に迫る。
    西原が行う数々の非道な行為に飄々としていられたのは、ヨシキにとって一番辛いのは弟への執着が否定された事であって、それ以外ののどんな事も大した事ない、と言う捉え方だったのが、痛い目に遭っているのは紛れもなく自分なんだと悟る描写の凄さ。
    それぞれの人物たちの在り方はある意味では「非現実的(フィクションなんだから当たり前だが)」で、ヨシキと加藤の出会いなどは日常に潤いのない私などには「あり得ない作り物の世界」なんだけど、こう言う現実が降ってくる人間のリアルにいるのだと知った今では。
    「痛い系」好きと言うと誤解を招く場合もあるが、痛い描写をエロ同様に高揚して読んでいると言う部分も否めないが(ブログにも書いたが「好きな子を苛めたい幼稚さの表れ)、「これだけ痛いのに救われると言う決着を着ける作品にする作家さんの物語力が凄い」の方が勝ってるんだよね。

  • 近隣の書店や県内のアニメイトを探しても、無くて、ネットでとりよせてやっっっと読むことができました。(一年探した)

    よかったです。ハッピーエンドの感じでした。

    特に、最初は「アレ?高校生のほんわかBLやん…」と思っていたのですが、途中マリアボーイから入る前あたりから「あ、これはヨシキの物語なんだ」って思いました。

    マリアボーイの話はすごい好きでした。ですが、その前の弟の話があんまり好きになれませんでした。

    ヨシキだって、歪んではいるものの、息子として(表紙裏の草原より)なおとを愛しているのに、どうしてそれが阻まれなければならないんだろう。どうして、ヨシキだけが不憫で、嫌なプレイされて傷つかなきゃいけないんだろうと思いました。

    なぜ、この2人だけが救われて、兄のことは救おうとしてくれないんだろう。もう少し、西原さんのことでも頑張ってくれてよかったんじゃないか。と思って泣きました。

    でも、マリアボーイ前編あたりから、加藤くんが出てきて、救われた感がありました。コミカルな感じで描かれているし、途中のご飯のあたりとシャワーのシーンあたりの比較が凄い差があって、ドキドキしました。

    もっと、マリアボーイの話が欲しかったので、星4です!!!!!!!

  • お兄ちゃんがひたすら痛い痛い。
    患ってる人、怖いと思わせる一冊。
    暴力と執着と愛が詰まってます。

  • 前半「好きだよ、秘密だよ」は男子高校生の初恋話、後半「マリアボーイ」は前半にもでてくる股のゆるいどうしようもないかんじの兄(表紙の人)の話

    マリアボーイがとにかく良かった、、これは不憫受けっていうのかな、自ら幸せになることを捨ててるかんじの報われない系受け
    そんな受けであるヨシキのなかにズカズカ土足で踏み込んできて気まぐれに優しくしちゃう加藤くんは多分ひどい男なのだけど(年齢詐称とか金たかるとかしてたし)、それでも彼の一言でヨシキが救いを得たことは間違い無くて、「加藤くんのこと好きになっちゃうよ」「いーよべつに」っていうとこめちゃくちゃ胸にきた
    ヨシキが元カレからの監禁とか恐ろしい目に遭ったりするんだけど、全然暗い話になってないのがこの作家さんすげーなと思いました

  • 不憫受けが好きなのかもしれない。

  • 星3.5位。暴力振るわれる系好きじゃないんだけどな……と思いつつ、やっぱり絵柄が好きで購入。

    カバー絵のヨシキ(面倒臭い人)の当て馬の西原さんが本当に勘弁願いたい感じだったけど、弟やしゅうちゃんや加藤(なんかラテン系?な子)が可愛かったから救われたかな。下ネタが生き生きしてた。

  • 高評価で思わずレンタルしたけど・・
    う〜ん?でした。
    そこまで弟に執着してる兄の気持ちが分からないし、弟がいつから主人公のこと好きになったのも分からない。
    設定上は病気な人たちばかりでどうなるの?とドキドキするのに、物事が唐突過ぎて分からないことだらけでした。
    ちょっと感覚が合わなかった。
    けれど、主人公と弟くんが将来について窓辺で話すシーンは好き。

  • 苦手かな〜?と思いながら読み進めたけど思ってなかった方向で面白かった!エロと笑いとシリアスのバランスが絶妙。ただ感性だけでもってる感があるので、余計なお世話と思いつつも時系列と繋ぎをもうちょっとどうにかしたらもっと素敵な作品になったのではと思わずにはいられない…。

  • じわじわくる。ペーパー付き

  • DV?元彼からの暴力?のあとにケロリとしている受け、BLだなあって思う

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