シンプル公式で 中国語の語順を制す

著者 :
  • コスモピア
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864540292

作品紹介・あらすじ

初級者・中級者向け中国語文法の解説書。

中国語の語順には、ハッキリした規則性があります。この規則性さえちゃんと押さえれば、「主語」述語」「目的語」の三者関係だけではなく、時間や場所など、もっと多くの要素を入れても、中国語のさまざまな構文を表すことができます。

感想・レビュー・書評

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  • ようやく読了。
    語順のルールを覚えるために、不思議の国のアリスの登場人物や設定が使われるユニークな本。
    最初は、無味乾燥な文法規則を情緒に訴えて覚えさせようという工夫だけだと思っていたけれど・・・。
    複文(中国語文法でいうそれではなくて、文が入れ子状になっている文)の語順を考える上で、この設定が必要だったのか、と深い構想に感動してしまった。
    つまり、アリスが穴に落ちて行った別世界というのが、文の中に埋め込まれたもう一つの文の世界というわけで。
    初級文法の規則をきちんと定着させるのに適した本だと思った。
    (まだ初級文法を学習中の人には、本書で学んで行くのはちょっと難しいかも。)

  • 中国語学習を初めて1年が経ちました、習い始める前は中国語の文法は英語と似ていると聞いていましたが、実際に始めてみると文の作り方は日本語の感覚に近いと思っています。

    勉強が進むにつれて、中作文をすることが多くなりますが、そこで気を付けなければならないのは単語の並べる順序です。せっかく単語を思い出しても、語順が異なれば文章として誤りとなります。この語順について解説した本を探していたところ、私にとってピッタリのタイミングでこの本に出会いました。

    ここでは、たった一つの公式である「誰・何(主語)、いつ、どこ、どのように、動詞、どのくらいの時間(何回)、どこ、誰(目的語)、どんな、どれくらい」を、不思議な国のアリスのキャラクターを用いて視覚的に解説しています。この本をマスターして、一日も早く、初級学習者から中級レベルへ進みたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・第1章では三大文型をマスターする、1)名詞文(あれは何だろう)、2)形容詞文(あれはどんな感じだろう)、3)動詞文(あれはどこにあるの、どうしたの、これからどうなるの)(p15)

    ・第2章で学習する「動詞の後」について、1)動詞の前の部分は日本語とほぼ同じ、2)動詞より後の部分について注意する、これがあなたの弱点(p69)

    ・アリスが特定な存在なら「アリス+女王(在)」、非特定な場合は「女王(有)」+アリス」となる(p71)

    ・モノを空間に変える方位詞として、上(上面、上辺)、下(上と同様)、里、外等(p72)

    ・在は状態の継続を表すことができない、状態の継続を表すのは「着」(p85)

    ・中国語は過去や未来の違いを重視しない、聞き手に「いつのこと」かを教えてあげたい場合には、「昨天」等のような単語を入れればよい(p87)

    ・了について、動作に着目する場合、文末につける、動詞の後に具体的な内容に着目する場合、動詞の後に「了」をつける(p90)

    ・どのくらいの時間、何回、数等の具体的な数字がある場合(「一个」等)には、その前に「了」を置く、一般的な内容で意味に影響しない場合は「了」を省略する(p91)

    ・他在东京住了五年了、のように「了」を二回使う場合、1)量の多さ、2)現在も続いている、またはあの時点で続いていたこと、を強調する(p91)

    ・動詞の前は「いつ」を表す表現、動詞の後には「どのくらいの時間」を表す表現を置く(p101)

    ・「完」は、時間に着目するが、「好」は、動作の対象に着目するときに使う
    (p130)

    ・中国語の語順の発想として、1)大きい話題から小さい話題へ進む、2)入れ子構造の中と外でも、語順は変わらない(p138)

    ・不让は、自分がやりたかったけれど、させてもらえなかった、没让は、単にさせなかったという事実を述べる(p179)

    ・受身文(被を含む文)は、被害や迷惑等の特別なニュアンスが入っている、そのニュアンスを消すには「由」という前置詞を使う、但し自分が偉いというニュアンスを込める場合には「被」を使うこともある(p184,187)

    ・「把」構文は、把を使って、目的語を動詞より前に出す文のこと、それ以外の語順は変わらない(p192)

    ・把を使うのは、動詞の後に方向を示す言葉や前置詞フレーズがある場合、目的語を前に出すとスッキリするので(p194)

    ・「会」を使うときの特徴として、程度・量とは関係がない、数量詞を入れる場合は、「能」を使う(p209)

    2013年7月14日作成

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著者プロフィール

上海・復旦大学で物理、同大学院で哲学を学び、1995年来日。東京大学大学院で思想史を研究、博士課程修了。現在、社会人のための中国語教室・翻訳工房「語林」を主宰し、拓殖大学で教鞭をとる。著書に『ビジネスメールの中国語』(三修社)、『つながる中国語文法 1週間で基本をざっくりマスター』(ディスカヴァー)がある。近著『つながる中国語文法』は、理工系出身者ならではの目で中国語と日本語の類似性を論理的に分析、中国語文法の全体像を描き出して好評を得ている。

「2013年 『マップ式 中国語単語記憶術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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