- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864540551
作品紹介・あらすじ
英語力が伸びる根拠を明快に定義づける読み物。英語学習を成功に導くためのポイントを、実例やイラストを多用して、やさしく面白く解説します。
感想・レビュー・書評
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英語学習者には不要
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図書館で、夫がトイレに行っている間の暇つぶしに、目の前の棚にあったのでぱらぱら見ていたら、予想外におもしろかったので、そのまま借りてきた。
読み終わった今、ここに登録しようとして改めてタイトルを見てびっくりした。
12のポイント!? 12もあったっけ・・・(笑)
英語上達のポイントについて私がこの本から受け取ったメッセージは、端的に言うと「英語をマスターしようと思ったら、あなたの年齢に関係なく大量インプット&アウトプットしかないっす!!!」という、これ1点のみで、その点に関してはもともと私もそれしかないと思っているので、完全に同意です。
ということで、語学習得についての早道とか裏技が見つかる本というわけではないのですが、読みものとして大変に興味深い本でした。
語学学習におけるさまざまな比較データが掲載されていて、脳のどの部分が語学習得過程に影響するか、という生物学的なデータから、留学の効果、たとえば語彙やコロケーション、発話速度などが留学前後にどう変化したかというデータとか、幼児に英語を教える方法の比較研究データなどなど、大変に知的好奇心が刺激されました。
TOEICの点数を短期間で上げたい~とか、入試のために英語対策したい~とか思っている人には全くお役に立てない本だと思うけど(短期的な思考の人にはあまり意味はない本)、教育関係の人にはとっても興味深い本なのではないかしら。
少なくとも私はとてもおもしろく読んだ。
もともとデータ好きだしねー。
しかし、2010年のTOEFL iBTのアジアの30か国の順位が、日本は27位なのに対し、韓国が10位だったのには仰天した。私の記憶にあるデータ(いつ見たものなのか覚えてない)では、韓国も日本もほぼ同順位(ビリに近い)だったのに、いつの間にそんなに差が!?
これって、K-POPの世界大躍進と相関関係あるんだろうか・・・
いずれにせよ、「日本語と英語はいろんな意味で正反対で、私たちは不利だからね~」などという言い訳はもう通用しなくなったのね、と思った。韓国語も不利なのは同じだから。
ある意味、朗報でもありますね、母語的に不利でもがんばればなんとかなるんだなぁ、と。
そうそう、シャドーイングとリピーティングだったら、シャドーイングの方が英語習得に効果的、というところは、全学習者に教えてあげたいです。まあ、それ以上に学習時間と量の方が重要だとは思うけど。 -
英語学習の方法論を理論的な側面から解説した本。具体的な練習方法についてはあまり無いため、英語上達完全マップなどを参照する必要がある。
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なんかいろいろ盛りだくさん。
・大量のインプット大切。
・用法基盤モデルの紹介
・L2のこれまでの言語習得モデルの紹介
・多読・音読・シャドーイングはいい学習法
有意差がないのに、平均点が高かったという判断をするのはいかがなものなのだろうか。
あと、Transfer Appropriate ProcessingとLevel of processingという、背反する理論を、言語学習での大切なものの二つ、として、紹介しているがいいのだろうか?TAPは、Level of processingが常に正しいとは限らないというところから提出されたものだし。(もちろん、著者が、Level of processingを記憶の精緻化という意味で使っているのであればいいのだが、それについては、まぁまぁ曖昧な記述しかない。(おそらく、これまでの図書で意味的な処理が一番深い処理とか言っていた部分があるので、そこから変えずらいのではないかともう。。あるいは、勉強が進んでいないのか。。。)