天威無法 武蔵坊弁慶(1) (ヒーローズコミックス)

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  • 小学館クリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864683401

感想・レビュー・書評

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  • 漫画を読みたくてっつーより、武村先生の描く男くさい画を眺めたくて買ったのだけれど、意外や意外、ストーリーも大当たりで、かなり興奮してしまった
    先に、私なりに感じている武村先生の画の魔力だが、やはり、男らしい逞しさがはち切れんばかりに滾っている筋肉。心の骨太さが、肉体の逞しさとして外に表れ出ているように思える。また、人物デッサンの基本を飽くことなく、貪るように積んだのかな、素人なりに感じられるだけの、大胆さと緻密さが両立している
    先にも書いたが、ともかく、男くさい。もちろん、良い意味での「男くさい」だ。もう少し伝わり易い言い方をすると・・・・・・同じ男として憧れる、この男と思う存分、戦いたい、と思わせる雰囲気が、武村先生の描く漫画の主人公にはあるのだ。その雰囲気が、あくまで、私の中では「男くさい」になる
    また、女性が凛々しいのも魅力。Sっ気が強そうっつーか、お転婆っつーか、妙な頼もしさを感じてしまう女性を描ける漫画家だと思う、武村勇治先生は
    ストーリーだが、こちらも大胆不敵も良い所
    これまで、源氏vs平家の激突にスポットライトを当ててきた、日本史ジャンルの漫画は多かったが、この『天威無法』は人物の解釈が今までにないほど、奇抜
    特に、義経に至っては、それまでの線の細くも、武芸に秀でた、清廉の美男子って概念を真っ向から崩しにかかってきている。まだ一巻目ながらも、腹黒さと狡猾さが滲み出ているシーンがいくつか見受けられた
    この巻の終盤にしか出てきていないが、平清盛も相当、キレてる。はっきり言って、初見じゃ誰か見抜けないレベル
    しかし、歴史漫画が嫌いじゃない者としては、「読む価値アリ」と推せる。正道より邪道が好きって方、例を挙げると『殿といっしょ!』の魅力を語れる人は、こちらでもワクワクできる可能性は高い
    歴史漫画では、今一番に続巻が待ち遠しい!!

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