仮面ライダークウガ(3) (ヒーローズコミックス)

  • 小学館クリエイティブ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864684422

感想・レビュー・書評

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  • 原作…というべきか迷うが、TV版視聴者をこそ手玉にとったような展開。
    リマジ五代のように、あるいはグロンギ族もこそ異質な怪物ではなく”異質な側面・特性を持ったヒト”であり理解し得るのではという願いにも似た感情を持ちそうになったところで容赦なく突き放す脚本に見事に弄ばれた。

  • 五代雄介の性質としてありえた悲劇を、こうハッキリ出す辺りが漫画版だなあ。その直前に一条が「4号」を信頼する描写がある意地の悪さも。失敗と同時に戦う動機付けでもあり整った展開だ。

  • 好きだからこそ、あえてハッキリ言おう
    面白すぎるのも考えもんだなぁ
    先巻より質が落ちたって意味じゃない。逆だ、井上先生のストーリーの良さを横島先生の画が引き出し、横島先生の地力が井上先生のセリフ回しで底上げされており、1、2巻よりもクウガファンを満足させてくれるだろう、この3巻は
    しかし、そこが問題なのだ。この3巻は2か月連続発売で、2巻を買ってから、すぐに手に入った。書店で買った瞬間は胸が弾んでいた。読んでいる最中は、この作品への愛が高まった。しっかし、読み終わった瞬間、満腹感と一緒に、「あぁ、今度は半年くらい待たなきゃいかんのか」、そんな絶望が・・・・・・きっと、これは私だけじゃないだろうなァ
    大袈裟な言い方をすると、これを感じなきゃ、クウガファンとは言えまい
    改めて感じた事だが、やはり、テレビシリーズのおおまかな展開を踏襲しつつも、井上先生は自分らしさをガッツリ盛り込んできている。井上イズムを顕著に感じる点は、やはり、アギトの出現だろう
    多くは語れないが、やはり、どの世界であろうとも、最初に生まれるアギトは女性型か
    また、本格的にグロンギ討伐に参戦した駿河徹也の個性も強烈だ
    彼の“悪意”が、今後、この漫画版『仮面ライダークウガ』に、どれほどの深みを与えてくれるのか、楽しみだ
    オリジナル要素を存分に盛り込みつつも、テレビ版で、ファンがクウガに惚れこんだ点も削除せずに入れてくれているのも、やっぱり、嬉しい
    ズ・メビオ・ダが右眼を傷つけられた恨みで警察官の目を抉る点、スピードと身軽さを一番の武器とする敵に対抗すべく、一条さんがクウガにトライチェイサーを託す点、それは実にグッと来る
    何より、この3巻の見所は、五代雄介と一条さんの“人間らしさ”が垣間見られるトコだ
    世界を旅した経験で培った、「話し合えば誰であろうとも解かり合える」、そんな人生観を人間じゃないメビオに重ねてしまった結果、恩人らを犠牲者に加えてしまった自責の念から憎しみに飲まれかけるも、いよいよとなった瞬間、踏み止まって必殺キックを仇へ叩き込めなかった五代雄介、駿河に妹がらみの挑発を受けた途端に、持ち前の冷静さを崩されて怒りを露わにする一条さん
    何だかんだで、二人も人間なんだよな、と当たり前の事を読み手に思い知らせ、どこかホッとさせてくれるストーリー、さすが、井上先生
    アクションとストーリー、その二つが足し合ってこそ、仮面ライダーだ
    五代が、自分の甘さを、どう強さに変えていくのか、そこも見物だろう、今後
    メビオの終わり方も、これまた、衝撃的だった
    同情の価値は全く無い。しかし、憐れな終わり方ではある
    先にバヅーをマイティフォームで倒しちゃっているから、他のグロンギ怪人と闘う際にドラゴンフォームにチェンジするのかな? メ・バヂス・バが姿を見せてるから、ペガサスフォームには確実になるんじゃないかな、と思ってるんだが、井上先生は、コッチの読みを良い意味で裏切ってくるからなぁw
    ともあれ、こうやって、レビューを書いたら、少しは気も安らいだ。気長に4巻を待つ事にしよう
    この台詞を引用に選んだのは、五代と一条さんの信頼関係を感じさせるものなので。作中では、残念ながら、五代がズ・メビオ・ダへの怒りが強まっていたので届いていたのかは微妙だが、自責の念に駆られる人間を再び、立ち上がらせるには、時に厳しい言い方も必要だ。結局、自分の失敗は自分で取り返すしかないのだから

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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