出口汪の「最強!」の記憶術

著者 :
  • 水王舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700214

作品紹介・あらすじ

「君の仕事と恋愛についての問題は、記憶力に原因がある」
「えっ!?」
まったく仕事ができない上に新人教育係を任され、さらには英語の勉強もしなくてはならなくなった26歳のOLハルカ。
結婚相手も見つからず、行き詰まった彼女が救いを求めて訪ねたのは、カリスマ講師・出口先生だった……。
果たして彼女は数々の課題を乗り越えて、運命のパートナーにめぐり合うことができるのか!?
イラストには『アニメで分かる心療内科』で大人気沸騰中のソウ氏を起用!読むだけでグングン頭が良くなる「勉強法」の決定版!

★本書はこんな方におススメです★
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、仕事もうまく行かない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、人の名前が覚えられない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、できればデキる人になりたい方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、語学の資格を取得しなくてはならない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、気の利いた言葉がすぐに出てこない方
★自分のこと頭が悪いと思っていて、恋愛もうまく行かない方

簡単に読めて、“理にかなった記憶術”がマスターできる1冊!
本書を実践することで、ビジネスや勉強の現場で何よりも頼りになる「武器」を手に入れることができます!

イラストには『アニメで分かる心療内科』シリーズで大人気のソウ氏を起用。
読むだけでグングン頭が良くなる「勉強法」の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • さくさく読めました。
    冒頭に語られることは、「理にかなった記憶術をマスターしてもらい、それを仕事に活かして、より充実した人生を送ってもらいたい。記憶術を変えることで、人生そのものが変わることを信じながら。」です。
    結論は、「論理力とリンクさせることで記憶力が大幅に向上することに気が付きました。記憶力が向上すると、知識が増え、それにともなって理解力が向上し、論理力もさらに鍛えられていく」です。

    気になることは以下です。

    ・詰め込み学習なんて、まったく意味がない。無理をしないこと
    ・本当に必要なことだけを記憶する。
    ・整理整頓された情報を取り出すほうが簡単。

    ・脳の仕組み ①海馬(短期記憶)、②側頭葉(長期記憶)、③前頭葉(記憶の司令塔)
    ・もともと、脳とは忘れるようにできているという前提から理解する。
    ・繰り返すことで、記憶は100%に近づく

    ・反復する一番いいタイミングは、「ちょうど忘れかけた時」
    ・人は興味のあることなら自然に覚えられるが、興味のないこと、わからないこと、理解できないことはまるで覚えられない。
    ・理解する、興味をもつことで覚えられる。
    ・覚えられないものは、短期間で集中的に覚える。そして、わすれないうちに、4,5回は繰り返す。
    ・勉強で大切なのは、①勉強自体を楽しむ、②理にかなった勉強法をつかう、③科学的な記憶術であること
    ・記憶と論理は不可欠。論理的に理解、整理することで大切な知識が自然と記憶できる、それを使いこなすことによって、その知識がしだいに定着してくる。
    ・論理力が弱いと、記憶力も弱い

    ・科学的記憶術=二度と忘れないための記憶術、それは、いいタイミングで反復学習をすること
    ・反復学習は集中学習と分散学習がある。もちろん、分散学習がよい。
    ・記憶で何より大切なことは、覚えすぎないこと。たくさん覚えるのではなく、対象を中途半端ではなく使いこなせるまで記憶すること

    ・ノートの使い方:本当に大切なことしか書きこまない。
      ①理解し、整理して、頭に入れる
      ②何度も繰り返し、読むことで反復学習をする
      ③自分の記憶事項を管理する

    ・絶えず、自分の勉強法を見直す。

    ・セレゴ・・メソッド(記憶の段階)
      ①ファミリア(親近感):覚えたことがある、知ってる気がする⇒ほとんど覚えてない
      ②リコグニション(見分ける):選択肢があれば選択できる、「ああ、知っている」状態
      ③リコール(再生する):単語なら、意味もスペルも発音もこたえられる
      ④オートマティック(自動的;習熟):思い出そうしなくても、自然に使える

    ・記憶と睡眠は密接な関係がある。十分に睡眠をとること

    ・一度目の学習は、丸暗記でなく、理解に努める。二度目は一時間以内に行う。

    ・できなくても、数次に分けて学習を進めていく。できなかったものを選別して、さらに学習する。

    ・テキストは1冊にする。バイブルの1冊を複合的に活用する。
       理解⇒記憶⇒実践
       テキスト⇒ノート⇒問題集
       予習⇒講義⇒復習

    目次は以下の通りです。

    はじめに
    第1章 間違いだらけの記憶術
    第2章 なぜあなたは忘れてしまうのか?
    第3章 二度と忘れないための記憶術
    第4章 メタ記憶があなたの頭を変える
    第5章 資格試験・受験に強くなる記憶術
    おわりに

  • 1回ざっと通って繰り返し復習。7回読み学習もそうだが勉強が出来る人は皆、基本に忠実。

  • 『感想』
    〇記憶できる人ってのは、要するに知識のある人なんだな。ある言葉や動きに対してそれを表したり関連付けたりできる別の言葉を持っていると記憶のレベルが上がる。

    〇覚える対象について興味を持つことが大切だが、これも関わりのあることを知っていると興味に繋がっていく。要は知識があるかどうか。

    〇理解と記憶を繋がりがあるとは言え別として捉えるところが面白かった。記憶は理解のあとからついてくるのは確かにその通りだ。理解を飛び越えて記憶しようとするからうまくいかない。

    〇今は何でもすぐ調べられるから暗記する必要がないってのは、その通りなようで違うようにも感じられる。例えば試験については覚えるしかないし、仕事で必要なことも、後で答えますでは通用しないことが多々ある。特に相手がある場合、その場で相手の満足できるレベルまで答えることが必要。

    〇自分の知っていることを相手に聞いたり、相手から話を振ってきたりすることがあるけれど、そこで相手の知識もしくは頭の回転力を判断し、評価するじゃない。その場でどう答えてくれるかで相手をどの程度一目置くか決まってくる。逆にできる人からは力を測られてしまうから、そのことを認識したうえで回答することを気にしていたほうがよい。

    〇評価する人に必要な能力は、相手よりも知識があることもしくは相手の答えが正解か推測できること。ここをわかった上で自分が成長していかなければ。

    『フレーズ』
    ・物覚えがいい人と、そうでない人とはいるけど、忘れることに関しては誰もが同じなんだ。(p.48)

    ・人間は無意識にカオスの世界を言葉で整理してるんだよ。(略)人間は言葉でものを考えている。そのときの言葉の使い方が論理なんだ。(p.103)

    ・記憶で何より大切なことは覚えすぎないことなんだ。(p.119)

    ・「セレゴ・メソッド」の記憶の段階(p.140)
     ファミリア = 親近感
     リコグニション = 見分ける
     リコール = 再生する
     オートマティック = 自動的→習熟

  • 人間は、様々な現象を言葉として理解し、表現することができるから、因果関係についても考えることができます。すなわち、それを記憶に結びつけて行けば覚えやすくなるということが書かれています。

  • 挿絵が面白いというTwitterを見かけて読んでみた。確かに、浮気してる女の人が記憶違いをしてる挿絵が面白かった。
    内容は会話形式でどんどん読み進められた。詰め込み学習よりも、覚えている事柄を利用して別のことを記憶したり、忘れかけた頃に反復して覚えるなど、役に立つことがあった。

  • 聞いたことある話で新しい知識は身につかなかった

  • 最強の記憶術
    感想
    今まで詰め込み式の勉強してた
    覚えなあかんっていう気持ちが強い

    論理力が大切
    脳科学に基づいた

    人は忘れる生き物
    忘れる前提で学習

    論理力のステップ
    因果 イコール 対立

    1 理解
    21時間以内に復習
    3 次の日復習
    41週間後
    大事なのは適切なタイミングでの反復学習

    軸となるものを記憶すれば雪だるま式に覚えていく

    記憶しようとしない 大事な事は勝手に覚える

  • この手の本に多い、著者の
    俺スゲー感が…
    「可愛いけど賢くない女の子に頼れる年上男性が教えてあげる」という構造が
    もはや万人受けしないことに
    気づいてないなら、
    「現代文の神様」もちょっと怪しい。
    マンガはたしかにセンスが
    いいと思った。

  • 出口汪さんの本は2冊目。 めちゃめちゃおもしろかったです! 何がおもしろいって章始まりの漫画一コマです 笑 ハルカちゃんかわいいなって思いました…笑 二度目の記憶は1時間以内というのは新しい知見でした!

  • 本書には、どうして予習と復習が必要なのか、効率よく記憶するにはどうしたらよいか、の答えが脳科学的な視点から書かれています。非常に納得感がありました。今後、英会話や資格の勉強をする際に、こちらの記憶術を参考に取り組んでいきたいです。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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