どうせ生きるなら「バカ」がいい

  • 水王舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700269

作品紹介・あらすじ

日本人よ、もっと自分に正直(バカ)であれ!

生きづらい現代人に贈る、科学と医療の権威による愛と癒しのメッセージ。

頭のいい人になるよう学校や家庭で教わり、効率のいい仕事をするよう会社から求められ頑張ってきた日本人。

しかしながら、いくら頑張っても「生きる楽しさ」がいっこうに得られないのはどうしてなのでしょうか?
私たちは、こんな世の中をつくるために、これまで一所懸命に生きてきたのでしょうか?
そして、もっと素晴らしく、より人間らしい人生を生きるには、どうすればいいのでしょうか?

そのヒントは「バカな生き方」の中に見出すことができると、本書の著者、村上和雄先生と宮島賢也先生は語っています。

では、どうして「バカな生き方」をすると、いい人生が生きられるのでしょうか?
そもそも「バカな生き方」とはどんな人生なのでしょうか?
「バカな生き方」を意識した場合、人生はどう変わっていくのでしょうか?

読むだけで、どう生きればいいか分からない、生きる不安が消えない、生きるのが辛くて仕方ない、何か新しいことをしたいけどうまく行くとは思えない、といった人生上の不安がなくなる一冊です。

生命の源とも呼ばれる「サムシンググレート(大いなる何か)」をも味方にするという、こんな時代を生きるヒント「バカな生き方」。ぜひご一読ください。

感想・レビュー・書評

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  • 思わず手にとりたくなるタイトルでした~~
    村上氏の本はいくつか読んだ事がありましたが
    宮島氏は初めて見る人でした。

    自分が過去にうつ病になった経験を持っており
    現在はセラピストをなさってる方でした。

    「バカ」というと 本当に 何も考えていないようなイメージになりがちですが
    この本の中では 「バカ」は 悟りを開いたもののように扱われています(笑)

    頭が良いからこそ 悩み多くなり うつになってしまったりするけど
    「バカ」みたいに 無謀ともいえることに チャレンジしたり
    「バカ」正直に 思うことを言ってみたり
    「バカ」バカしいことを 大笑いしたり
    「バカ」側で 生きる方が どんなに楽か・・・・・

    サラリーマンとかだと 普段は「マジメ」に生きなくてはいけませんが
    お休みの日くらいは 「バカ」になって 生きるのも良いと思いました。

  • 最近、うつ気味で苦しみ、もがいている自分へ

    自分にバカ正直に生きていこう

  • ちょっと話題になってる本っぽかったから借りて読んでみたけど、いまいち。メッセージとしては賛成やけど、ポップに伝えすぎて軽くなってしまってる。

  • 生きづらさを感じる現代人に向けて、医師と大学教授がそれぞれの専門分野から、バカに生きると楽になると論じる。中でも、うつ病が親子関係に起因するというのが興味を引いた。「これができたら、あなたを認めてあげる」という親の育て方により、「これができない自分は認めてもらえない、価値がない」という考えが刷り込まれ、自己肯定感を持てないまま成長した結果、大人になってからうつ病を発症するケースが多いという。こうした刷り込みはいわば親の期待の裏返しだから、親だけを一方的に責めることはできないのだが、現在の高齢化社会においては、過去の高度成長期から続く横並び意識は捨て、個性が尊重されるべき時代、つまりはそれぞれが自分の価値観に基づいて行動する(バカになった方がむしろいい)時代なのだという。確かに。しかし自由に生きるってのが、やっぱり結構難しいんだよな。

  • 遺伝子学者と精神科医のリレー構成。生命の大元の親である「something great(大いなる何か)」に身を委ねる。これだけだと心許ないが、全体としては「生きているだけで丸儲け」だから、そう信じて何も心配せず、笑いを大切に、笑顔で素直に生きましょうと説かれた感じ。そうだね、と思う。読んでいて、私は「あらねば病」という言葉にドキリとした。ストイックだけど楽しくない考え方だからよけいに。

  • 内容はよくある自己啓発本かな。
    言いたいことは分かるし、メッセージ性も共感するが、書き方や表現のせいなのか、著者との相性が合わないのか…あまりしっくり来ない読後感。

  • 向上心を持ってひたむきに努力して生きて行くことは素晴らしい。しかし、人はいろいろで弱い人もいるわけで、挫折したり、社会に適応できなかったり、精神を病む人もいるわけだ。
    そういう人のための救いの教えがこのような本だと思った。

    ただの楽観論ではなく、本当の自分見つめるきっかけを作ってくれる言葉が散りばめられていて、今一度人生を立ち止まって考えさせられ、勇気づけられた一冊になった。

    疲れてしまった人は正しい考え方(正しいというのはこの本での基準では無いが)ができ、進む道や行き方が見つかったならば、再び努力し成長する生き方をすれば良いのではないか。

    楽観論と努力や成長、分けるのではなく両方とも存在して良いのであって、連続して考えるのが良いのではないかと僕は思った。

  • 読んで心が楽になった。
    読む薬だと思う。
    疲れたらまた読みたい。

  • 人の言うことなんか気にするな。「こうすれば、ああ言われるだろう」こんなくだらない感情のせいで、どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう。(ジョン・レノン)何を落胆しているんだ。バカだからこそ真実を語れるんじゃないか!(赤塚不二夫)気の塞いだ馬を見たことがあるか?しょげかえった小鳥を見たことがあるか?馬や小鳥が不幸にならないのは、仲間に「いい格好」を見せようとしないからだ。(デール・カーネギー)

    ★村上和雄

    宮沢賢治の詩篇「雨ニモマケズ」に出てくるような、欲がなく、いつも笑い、人の荷物をを背負い、世間から「でくのぼう」と呼ばれても気にしない人を笑ったり邪魔者扱いする。
    なぜなら、我々は目に見えるもの、データしか信用しなくなってしまったから。
    しかし、我々人間の60兆個の全細胞に遺伝子情報を書き込んだ存在は目に見えるものではない。
    他人と競争し、自分第一(利己的な行為)よりも他人のため(利他的な行為)を考えられる人は魂が喜び、大きなものを得る。
    良いストレス(ヒトが心地良いと感じること)が遺伝子のスイッチに作用し、免疫機能を高める。
    今生きていること自体が丸儲け。自分で自分の限界や可能性を決めてしまわずに、このままでいいのだろうかと思った時は思い切って自分を変えてみること。
    難病を笑い飛ばした男。ノーマン・カズンズの「笑いと治癒力」岩波書店
    苦しい時は自分で自分を感動させてみる。

    ★宮島賢也

    現代の日本人は「やりたくないこと」を「我慢してやること」に慣れ過ぎてしまった。周りを見渡すとみんながやりたくないことを頑張ってやる競争をしている。そんな中で自分だけが競争を「やらない」とはなかなか言えない。「嫌なことでも頑張らなくてはいけない」という抑圧感、閉塞感に苛まれる大人になる。
    人の心、生命、愛、希望は目に見えないけれども確かに存在する。
    成績、結果、お金など目に見えるものに縛られ、あたかもその先に幸せがあるかのように思い込んでいる。
    周りと比べないで、自分を否定しないで、素直に生きていれば、幸せになれる。
    うつになる人は、「人にこう思われたい」「周りからよく思われたい」という思いが本来自分が持っているエネルギーを制御している。
    何かの病気になった時は自分に素直な生き方にチェンジし、自分らしい生き方を選び直すチャンス。
    自分に素直に生きている人は幸せを他人にシェアできる。
    周りから「バカな生き方をしている」と思われようと、自分の生き方を貫き、楽しんでいる人がいる。一方で、いつも何かに抑圧されて「こうあらねば」という苦しい生き方をしている人もいる。
    抗うつ薬を飲み続けてもうつ病は治らない。大切なのは「自分はどんな生き方をしたいのか?」を考え、それに気づくこと。
    親の影響でうつ病になった人は親の期待することを演じるのではなく、本当のところ自分はどうしたいのかをよく考える。
    職場の人間関係でうつ病になった人は元気な時に遡って考えるだけでは時限爆弾をただ巻き戻しているだけに過ぎない。それよりずっと前の物心がつくかつかないかくらいまで遡る。その頃はまだ自分が動物的で直感的に生きていたはず。バカなことをいっぱいして泣いて笑って生きていた頃。その頃と同じように「気持ち良さ」「幸せ」「マイペース」「嬉しさ」を一番に感じてみる。正しいか間違っているか、良いか悪いかではなく。大切なのは自分で選ぶこと。親や周囲の目を気にして着たくもない服を着たりする必要はまったくない。
    うつ病からオーバーペースを教わったので、これからはマイペースに生きてみる。自分が苦しい時ほど自分を緩めて本来の自由な姿にしてあげる。自分の考え方に素直に目を向けて、自分にとって楽しい選択をする。
    病気が治る人は病気のことを忘れている。
    うつ病になったことで自分のこれまでの人生に対する意識や考え方が変わった。病気に感謝している。
    バカ(素直)な生き方をする人としない人の違いは、どんな状態の自分も「ありのままに受け入れている」かどうか。
    自信が持てない時は周りの目を気にするのを一度やめてみる。
    人が抱える不安や悩みの多くは頭の中で作り出したもの。頭であれこれ考えて心配する人ほどしんどい思いをしている。そういう人はもっと赤ちゃんを見習ったほうがいい。何の不安も悩みもない赤ちゃん。
    例えどんなことが起きたとしても、それにどんな意味づけをするかは自分自身がやっている。精神的にキツイ、どん底だなと感じたら、まずは自分がラクになる解釈を選び直す機会。
    うつ病になった人は、今度は「うつを治す」「うつから脱する」ことが目標になる。「あらねば病」の一つ。仮に症状が良くなっても時間が経てばまた同じように息苦しさを感じてしまう。本当に自分がやりたいことをやる時期かも知れない。楽しいことをしていると自然に笑顔が溢れてくるはず。
    減点主義でなく、満足主義に変えてみる。仏教の「足るを知る」という考え方。人間は本来楽しく生きるために生まれて来た。
    「お母さんが」「上司が」「友達が」「妻が」「子供が」そんな主語が自分でない悩みは捨てる。
    仕事はつらいもの、我慢してやるもの、楽しんではいけないもの、という思い込みを変える。
    「自分は楽しく生きる」「私は自分のことを信じる」

  • 何でも知っているそう思っている賢い人ほど不安や焦りが大きくなる。
    困難な状況では、賢さよりも笑の方が頼りになる。
    笑は生命を救う副作用のない特効薬
    思い込みでもいいから、自分は大丈夫、生きてるだけで丸儲けとバカになって信じてみる。

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著者プロフィール

筑波大学名誉教授。米国オレゴン医科大学、京都大学農学部、米国バンダービルト大学医学部等を経て、1978年より筑波大学応用生物化学系教授。同大遺伝子実験センター長、先端学際領域研究センター長等を務め、99年に退官。83年に高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に初めて成功、世界的な注目を集める。90年、マックス・プランク研究賞、96年、日本学士院賞を受賞

「2021年 『コロナの暗号 人間はどこまで生存可能か?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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